ワールドトリガー「荒船隊」~異色のスナイパー3人編成部隊、そのメンバーと強さ、作戦室や隊服など~

 今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、異色のスナイパー3人編成部隊「荒船隊」について解説します。

 荒船隊はB級ランク戦から本格登場した部隊の一つ。

 ラウンド2で主人公たち玉狛第二と対戦し、ワールドトリガーにおける「地形」の重要性を認識させてくれた存在です(荒船隊は「やられた側」ですが)。

 隊員それぞれが日常パートなど様々な場面で存在感を発揮している荒船隊。

 本記事では彼らの隊服や作戦室、メンバーとその強さ(戦術)などを中心に解説してまいります。

ワールドトリガー「荒船隊」の概要

異色のスナイパー3人編成部隊

 荒船隊は戦闘員3人全員がスナイパーという異色のB級部隊です。

 スナイパーは基本見つかって近づかれたら終わりですから、普通はアタッカーやガンナーといった他のポジションと組んで、彼らを囮、壁役として使いながら狙撃を行うポジション。

 3人全員がスナイパーという部隊編成がどれだけ特殊で運用が難しいものかは改めて語るまでもないでしょう。

 アフトクラトルによる大規模侵攻編でB級合同部隊の一つとして登場しましたが、活躍したのは実質荒船隊長一人。

 部隊としての本格登場は玉狛第二と対戦したB級ランク戦ラウンド2からとなります。

 隊長である荒船の人脈が広く、部隊よりも荒船隊長個人が様々なシーンに登場して目立っている印象がありますね。

隊服・作戦室(隊室)の特徴

 荒船隊の隊服はスタンダードな黒地に白ラインのジャージタイプ。

 ただし3人全員がスナイパーで基本「バッグワーム(対レーダー用ステルストリガー、見た目はマント)」を装備しているため、そちらのイメージの方が強いかもしれません。

 作戦室はの間取りは入ってすぐに広いミーティングルーム、奥にベイルアウト部屋とオペレータ―ルーム。

 一時期は各隊員が筋トレマシン、ハンモック、謎の石像、大型スクリーンプロジェクターなどを持ち込んでカオス状態になっていたため、持ち込む私物を制限する隊長命令が下され、現在はすっきりした「仕事の部屋」といった雰囲気になっています。

 ただそれでも、大量の映画のディスクやダンベル、カラー粘土やオブジェなど、隊員たちの趣味が垣間見える私物が部屋のあちらこちらに残置されてはいるのですが。

部隊結成の経緯(過去)

 荒船隊の結成経緯については今のところ語られていません。

 恐らくは18歳組の荒船と穂刈、オペレータ―の加賀美で部隊を組み、そこに16歳の半崎が加わったのではないかと考えられます。

 ちなみに荒船は元々はマスタークラスのアタッカーで、8か月前にある理由でスナイパーへ転向したばかり。

 荒船隊が今のスナイパー3人編成になったのは、実はつい最近のことだったんですね。


ワールドトリガー「荒船隊」のメンバー

荒船哲次(隊長)

 元「弧月」使いのアタッカーでもあるアクション派スナイパー・荒船哲次隊長。

 木崎レイジに次ぐ2人目の万能完璧手となり、そのメゾットを一般化して万能完璧手を量産するという野望の持ち主です。

 ちなみに万能完璧手になるには近・中・遠距離全てのトリガーをマスタークラスで使いこなす必要があり、今のところ木崎レイジ以外に到達した者はいません(実戦レベルで使うには技術だけじゃなく、トリオン量やトリガーセット数の問題もありますし)。

 アクション映画が大好きで、とにかく高いビルの上から飛び降りるのが得意技。

 また、カッコよさ重視か「弧月」を逆手に持つこともしばしば。

 こう見えて犬が苦手で泳げません。

 「哲次」ですが兄はおらず父親の名前が「哲弥」。

 「しまむら」と単独コラボを成し遂げた逸材です。

穂刈篤

 静かに狙撃界の動静を見つめる倒置法スナイパー・穂刈篤

 普段は倒置法でしゃべり、感情をほとんど表に出すことがありませんが、メールなどでは饒舌かつ倒置法でないという二面性のあるキャラクターです。

 筋トレ好きで作戦室に筋トレマシーンを持ち込んだのがこの男。

 意外にも大のお祭り好きで、お祭りの際には神輿の上に乗ったことさえあるのだとか。

 ちなみに彼が倒置法を使うようになったのは小学3年生の夏休み、一晩家出して翌朝元気に発見され「UFOの中で会った。宇宙人に」と言った時からだそうです。

半崎義人

 「ダルい」が口癖の脱力系スナイパー・半崎義人

 実はボーダーでも屈指の精密狙撃の名手で、判明している範囲では射程はボーダー2位、技術は4位とトップクラス。

 ただ、立ち回りがまだまだ未熟なため、作中では今一つ活躍できていない印象ですね。

 ダルいダルいと言ってはいますが、非常に努力家で練習熱心。

 ダルがっているのは、常に自分の能力を超えるステージに挑戦し続けているからなのです。

 ちなみに作戦室にハンモックを持ち込もうとしたのがコイツ。

加賀美倫(オペレータ―)

 高校卒業後は美大への進学が決まっているアート系オペレーター・加賀美倫

 専門分野は不明ですが、絵と立体造形、どちらもこなすようです。

 彼女のデスクにはカラー粘土が常備されており、ランク戦後は奇怪な小人形をこしらえることで、勝ち試合・負け試合の喜びや口惜しさを表現する芸術家。

 なお、その人形は対戦相手に贈呈されます。

 ちなみに見た目は普通にかわいいお姉さんですが、何故かBBF(ファンブック)のモテるキャラグラフではモテる・モテないの中間地点に分布(美人揃いの女性キャラの中ではモテない部類に分類されてしまう)。

 芸術家って世間から理解されにくいものなんですね。


ワールドトリガー「荒船隊」の強さ(戦術・戦績)

異色の遠距離特化部隊だが、チーム戦術はまだ未成熟?

 前述した通り、荒船隊はスナイパー3人編成の遠距離特化部隊です。

 その戦術は極めてシンプルで、3人がそれぞれ距離をとって敵を包囲し、攻撃と味方の援護を相互に行い、敵を近寄らせずに仕留める、というもの。

 ただ、その戦術故に積極的に狙撃を行わざるを得ず、敵に見つかりやすいという欠点があります。

 つまりある程度地形などで優位をとっていないと、機動力の高い敵には簡単に接近され、仕留められてしまうということ。

 必要に応じて元アタッカーの荒船が接近戦をこなすこともありますが、やはりエース級とぶつかると分が悪いと言わざるを得ないでしょう。

 3つ巴、4つ巴のランク戦であれば、上手く他の部隊を利用して狙撃を行うことができれば優位に立てるのかもしれませんが……

 総じて言えば、正面からのぶつかり合いに弱く、チーム戦術としても未成熟。

 戦闘員一人一人のスナイパーとしての個人技は高いにもかかわらず、B級中位グループで燻っている印象です。

B級ランク戦では玉狛第二の地形戦に振り回される

 荒船隊の初登場はアフトクラトルによる大規模侵攻編で、彼らは東春秋率いる合同部隊の一つとして、強敵ランバネインと戦っています。

 この戦いで荒船隊は、東の釣りでランバネインに狙撃を敢行しますが、その強固なシールドに防がれ、規格外の威力の砲撃で反撃に遭い、穂刈と半崎はセリフもなく瞬殺されてしまいます。

 その後荒船は合同チームの一員としてランバネイン撃破に貢献したものの、部隊としてはほとんど出番がなかった印象ですね。

 

 荒船隊が本格的に登場したのはB級ランク戦ラウンド2(玉狛第二VS荒船隊VS諏訪隊)。

 この試合で荒船隊は玉狛第二・三雲隊長の地形戦術に振り回されることになります。

 選択されたMAPは「市街地C」。
 高低差のある住宅地で、一般的にスナイパー有利とされるMAPです(高台を取れば身を隠しながら一方的に下の敵を攻撃できるため)。

 自分たち有利なMAPに喜ぶ荒船隊でしたが、これこそが玉狛第二の罠。

 荒船隊に高台を取られることを警戒した諏訪隊は荒船隊に攻撃を集中し、玉狛第二も諏訪隊の動きを援護します。

 結果、荒船隊は二部隊に狙い撃ちにされることになり1点しか取れず敗北。

 諏訪隊も荒船隊をマークするために部隊がばらけざるを得ず、そこを玉狛第二に一人ずつ狩られ、最終的に玉狛第二が勝利することに(玉狛第二6点、荒船隊1点、諏訪隊2点)。

 地形によって相手を動かす、玉狛第二の地形戦が非常に上手くハマった試合でした。

 狙い撃ちにされた荒船隊としては災難でしたが、試合としては非常にワールドトリガーらしい好ゲームだったと言えるでしょう。

【まとめ】ワールドトリガーキャラクター考察wiki

 



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