今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、問題だらけのワンマンチーム「香取隊」について解説します。
香取隊はB級ランク戦で主人公たち玉狛第二と対戦した部隊の一つ。
優等生ぞろいのボーダーの中にあって、登場当初はこれでもかというぐらいにチームワークが悪く、崩壊寸前だった珍しい部隊です。
しかし香取たちの過去回想でマイナスイメージは一変、ランク戦を経て進化の兆しが見えつつある期待の部隊。
本記事ではそのメンバーと戦術、パクリと言われる隊服や作戦室などを中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「香取隊」の概要
チームワーク希薄なワンマン部隊 → 今後の成長に期待?
香取隊はB級ランク戦ラウンド5で主人公たち玉狛第二と対戦したライバル部隊。
ランク戦開始時はB級7位と上位グループに入っていましたが、今期はエースの香取が不調のため途中から中位グループに落ちてしまっています。
才能はあるものの我儘でむらっ気のあるエース香取のワンマン部隊で、恐らくこれまでに登場した中で最もチームワークが希薄な部隊。
同時に、作中ではランク戦での敗北を経てメンバー個々に変化の兆しが見えつつあり、今後の成長に期待がかかる部隊となっています。
隊服・作戦室(隊室)の特徴
香取隊の隊服は紫と黒の二色に塗り分けられたジャージタイプ。
この隊服は人気取りを画策した香取が、小南や那須隊の隊服をパクってデザインしたもので、実際にボーダー内ではそこそこ人気を獲得しています。
ただ色やデザインはどう見ても女性向けで男どもには似合っていないため、人気は恐らく香取個人に向けられたものでしょう。
作戦室はほとんど香取個人の生息空間。
入ってすぐのところに大部屋があり、そこに華さんのデスクと香取専用のクッションソファ、作戦机が置かれています。
奥には小部屋が二つあり、それぞれベイルアウト部屋と主に香取がだらだらするための休憩室。
男どもに許されたスペースは作戦机周辺と休憩室の丸椅子のみとなっています。
ちなみにかつて香取が一大決心をし、作戦室からゲーム機は全て撤去されましたが、携帯ゲームがあるので結果的にあまり意味はありませんでした。
部隊結成の経緯(過去)
香取隊は隊長の香取とオペレータ―の染井が中心となって結成された部隊です。
4年半前の大規模侵攻で香取は自宅を破壊され、染井は家と家族を亡くしています。
それが切っ掛けで染井がボーダーに入隊することを決意し、香取はそれにくっついてきた感じですね。
共にトップを目指して意気揚々とボーダーに入隊した二人でしたが、最近の香取は現実の壁に打ちのめされて不貞腐れ気味。
ちなみに若村は香取の兄の友人、三浦は染井の従兄妹という縁で香取隊に加入しています。
ワールドトリガー「香取隊」のメンバー
香取葉子(隊長)
才能豊かなオールラウンダーであり香取隊のエース・香取葉子隊長。
スコーピオンとハンドガンを駆使する近距離オールラウンダーです。
元はアタッカーでしたが壁にぶつかりガンナーへ転向、その後再び壁にぶつかりオールラウンダーへ転向したという経歴の持ち主ですが、それぞれマスタークラスへ到達しており、突破力はB級でも屈指のものとなっています。
気分屋で調子のムラが大きく我儘ととにかく問題児。
非常に俗っぽい性格で、烏丸ファンという捻りも何もない好みをしています。
若村麓郎
真面目な努力家ですが、空回りして結果を残せていないガンナー・若村麓郎。
二宮隊の犬飼に弟子入りしており、ガンナー界隈では可愛がられているまあまあのイケメン。
ただ才能にはあまり恵まれず、ガンナーとして未だマスタークラスに届いていません。
真面目な性格から香取とは衝突しがちですが、実際に自分の意見が通ったら通ったで自信の無さからビビりまくり、失敗して凹む情けなさ先行男子。
方針自体はまともなので、遠征選抜試験での成長と飛躍に期待がかかります。
クールな華さんに片思いしていますが、まったく歯牙にもかけられていない17歳。
三浦雄太
「まぁまぁ」と喧嘩の仲裁を担当する温和系アタッカー三浦雄太。
とりあえず香取と若村の間に挟まってはみるものの、あまり仲裁に成功しているわけではない苦労人です。
地味に機動力が高く、アタッカーとしての能力も低い訳ではありませんが、香取をフォローしようとついて回ることに精一杯で目立った活躍は無し。
オペレータ―の染井華は彼の従妹で、彼女は4年半前の大規模侵攻後しばらくは彼の家に居候していたそうです。
香取に好意を寄せていますが、どう考えても香取の好みではないもじゃもじゃ系17歳。
染井華(オペレータ―)
ものすごく茶化しにくい過去を持つオペレータ―・染井華。
非常に達観した性格をしており、目の前で香取と若村が揉めていようと全く止める素振りを見せないクール系女子です。
一方で非常に友情に厚く、4年半前の大規模侵攻で染井家・香取家が破壊された際には自分の家族よりも香取を優先して救出したほど(曰く「家族より香取の方が助かる可能性が高かった」)。
その際に手を負傷しており、それを隠すためかいつも手袋を着用しています。
大人びていますが意外とミーハーで、現在は一嵐山ファンとしてボーダーライフを満喫しているようです。
ワールドトリガー「香取隊」の強さ(戦術・戦績)
暴れまわるエース香取を他2人がフォロー……しきれてない
前述した通り、香取隊はエース香取のワンマンチームです。
突破力のあるエース香取を若村と三浦の二人がステルストリガー「カメレオン」を使ってカバーする、というのが基本戦術。
ただし実際には香取が好き勝手にツッコんでいくため、若村も三浦も全くフォローしきれていません(カメレオンも作中では全く使う余裕がありませんでした)。
これは一概に香取が悪い訳ではなく、若村や三浦に香取を十全にフォローする能力や戦術がなく、香取が好き勝手暴れた方が効率が良い、という一面もあります。
香取が若村たちに合わせれば話は別ですが、それでは香取の持ち味(突破力)が失われてしまいますから本末転倒です。
これを改善するには、個人ではなくメンバー全員で連携や戦術の在り方について見直す必要があるでしょうね。
ランク戦では玉狛第二に惨敗、しかしメンバーに変化の兆しが?
香取隊はB級ランク戦ラウンド5で玉狛第二、柿崎隊と対戦しています。
香取が調子を落としてチームの雰囲気も最悪だった香取隊は、いつも通り香取が敵にツッコんでいきますが、玉狛第二のワイヤー陣と鉛弾狙撃に翻弄されっぱなし。
格下の修に足止めされ、1点しか取れず敗北してしまいます(玉狛第二7点、香取隊1点、柿崎隊1点)。
試合直後、ショックを受けた香取は「もうボーダーを辞める」と泣きわめきますが、染井(とおまけで三浦)の励ましで前を向き、再び上を目指すことに。
続いて香取隊が登場したのは那須隊、諏訪隊と対戦したラウンド8。
若村との衝突が絶えない香取は、その試合で全面的に若村の指揮に従うと宣言。
しかし若村は判断の重さに戸惑い、消極的な行動に終始してまともに点をとれないままベイルアウトしてしまいます。
その後、香取は新たにセットしたスパイダーを活用して諏訪を撃破しますが、堤に仕留められ敗北(香取隊2点、那須隊5点、諏訪隊3点)。
結果は残念でしたが、この試合で自分たちの現在の実力を正しく自覚した香取隊。
香取だけでなく若村らの意識にも変化の兆しが見えつつあり、まさしく今後の成長に期待、といった印象ですね。
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