今回はワールドトリガーから、使い手が少なく不人気な重装ブレードトリガー「レイガスト」について解説します。
ワールドトリガーにはブラックトリガーなどの規格外の性能を持ったトリガー(=武器)は多数登場しますが、実際に作中で最も活躍しているのは汎用品のノーマルトリガー。
その中で「レイガスト」とは、現状3種類が存在するブレードトリガーの1つで、特に防御向きの機能を持ったトリガーです。
非常に多機能ですが、「重く」て「取り回しが悪い」とアタッカーから敬遠されているレイガスト。
本記事ではそんなレイガストの機能や使用法(技)、その使い手などを解説していきます。
ワールドトリガー「レイガスト」基本情報
基本性能
レイガストは近接戦・アタッカー用のブレードトリガーの一つ。
半透明のブレード部分を変形させ、大振りな刃を持つ「ブレードモード」と耐久性に特化した「シールドモード」を切り替えることができるのが特徴です。
ブレードトリガーは、レイガストを含め現在3種類が開発されており、3種類それぞれの性能評価は次の通り。
攻撃力 | 耐久力 | 軽さ | ||
レイガスト | (刃) | B | B | D |
(盾) | E | SS | D | |
弧月 | A | A | C | |
スコーピオン | A | D | A |
二つのモードにリソースを割いているためか、他のブレードトリガー「弧月」や「スコーピオン」と比べると基本性能はやや低め。
しかし、モードチェンジに加え、ある程度ブレード部分の形状を変化させることも可能と非常に多機能です(スコーピオンほど変幻自在ではない模様)。
開発者はチーフエンジニアの寺島雷蔵(21歳)。
開発時期は約3年前で、当時トップクラスの弧月使いだった寺島(18歳)が、弾丸トリガーの強化と流行にムカついてエンジニアに転向。
対弾丸トリガー用のブレードとして、シールドとスコーピオンをベースに開発したそうです。
しかしその後、ボーダーのシールド性能が大幅に向上したことで、対弾丸トリガーとしてのレイガストの意義は低下してしまった形ですね。
ちなみにブレード部分の色は、ブレードモード中は黄色、シールドモード中は緑色になっています。
長所:多機能かつ攻防一体
レイガストはモードチェンジ、形状変化機能を備えた多機能かつ攻防一体のトリガーです。
他のブレードと比べると防御向き。
特にシールドモードの耐久性は極めて高く、使い勝手はともかく強度で言えばボーダーの「シールド」を大きく凌いでいます。
短所:重くて取り回しが悪い
レイガストの欠点は、とにかく重くて取り回しが悪いことです。
ブレードトリガーは射程にリソースを注がなくて良い分、弾丸トリガーに比べ攻撃力が高く、それを振るうアタッカーは役割として敵を倒すことが求められます。
とにかく先に敵を倒すことを重視するアタッカーにとって、重くて取り回しが悪いレイガストの性質は致命的であり、これが隊員たちに不人気の理由となっています。
専用オプショントリガー「スラスター」
レイガストには欠点を補う専用オプショントリガーも存在します。
それが「スラスター」。
ブレード部分からトリオンを噴出することで、レイガストを加速させることが出来ます。
作中では剣速を上げて攻撃力を上げるだけでなく、レイガストを手元から飛ばして奇襲に使ったり、空中で方向転換したりと様々な用途に用いられていました。
非常に便利なトリガーですが、性質的に小回りはきかず、レイガストの欠点全てを補えるわけではありません。
ワールドトリガー「レイガスト」の使用法(技)
レイガストパンチ
ブレード部分を手の甲を覆うように極限まで小さくし、スラスターで加速しながら放たれるレイガストパンチ。
もはや「ブレード」ではありません。
が、リーチが短くなることにさえ目を瞑れば、レイガストの取り回しの悪さを解消した非常に合理的な攻撃方法。
まさか素手で攻撃されるとは思っていない相手への近接戦での奇襲手段としても有効かもしれません。
シールドバッシュ
シールドモードのままスラスターで加速し、敵を押し込めるシールドバッシュ。
敵を押し込んで壁際で拘束したり、体勢を崩したりと駆け引きの手段として非常に有効です。
手元から離し、レイガストの加速で敵にぶつけることも可能です。
レイガスト投げ
レイガストをスラスターで加速させ、敵に投擲する技。
他のブレードトリガーでも投擲自体は可能ですが、スラスターで加速したレイガストの速度、威力は相当なものであり、敵の不意を突くことも可能です。
絡め取り(形状変化)
レイガストの変形機能を利用し、ブレード部分に窪みを作って敵のブレードを絡めとる技。
実際、高速で行われる近接戦闘中にタイミング良く窪みを作り、その部分で敵のブレードを受けるのは相当な難度でしょうが、成功すれば敵の攻撃手段を奪い取り、圧倒的優位に立つことが可能です。
ワールドトリガー「レイガスト」の主な使い手
木崎レイジ~基本はパンチャー~
両手にレイガストとスラスターを装備したハードパンチャー木崎レイジ。
一応、分類的にはレイガスト二刀流ということになるのでしょうが、レイガストパンチの使い手であり、「ブレード」としてレイガストを使うことはほとんどありません。
レイガストは殴るもの、というイメージを読者に植え付けた元凶。
一応、アフトクラトルによる大規模侵攻編では、敵の主力・ヴィザ相手に短剣状に変形させたレイガスト投げを使用し、ヴィザの足を削るといった小技も見せています。
村上鋼~用途は盾~
弧月とレイガストの二刀流、現アタッカー4位・村上鋼。
村上の場合、メインウエポンは弧月で、レイガストの用途は基本的に「盾」です。
ただし、シールドモードの扱いは一級品で、シールドバッシュやブレードの絡めとり、スラスターを利用した方向転換など、極めて巧みに使いこなしています。
また、片腕を失った際にはレイガストを攻撃に使用したこともありますね。
ガロプラ侵攻時には、シールドモードでガトリンの砲撃から遠征艇を守り抜くというファインプレーを見せていました。
一条雪丸~レイガスト二刀流、自由人らしい~
レイガスト二刀流の使い手にして現アタッカー6位・一条雪丸。
装備している武器トリガーがレイガストのみとなっている唯一の隊員です。
とは言え、今のところ作中での戦闘シーンはなく、具体的にどんな戦い方をするのかは不明。
非常に自由な発想力を持つ隊員ということですから、A級特権で改造を施したスラスター(改)を用いたパワフルな戦術が期待されます。
三雲修~実は唯一の正統派か?~
4人の主人公の1人にして持たざるメガネと呼ばれる男・三雲修。
一応ポジション的にはシューター(射手)なのですが、弾丸トリガーに加えてレイガストもメインウエポンとして併用しています。
実力的にはヘッポコ極まりありませんが、レイガストをブレードとしてもシールドとしても正しくオーソドックスに使用している唯一の隊員。
何故わざわざ不人気なレイガストを選んだのかは不明ですが、恐らくは「トリオン量が低く」「運動神経も悪い」彼が最低限戦えるようにと苦慮した結果なのでしょう。
今のところ判明している正隊員の中で、レイガストを装備しているのはこの4人だけ。
面白いトリガーだとは思うんですが、やっぱり扱いづらいんでしょうね。
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