「税金で買った本」灰坂坑太~感情重めなインテリヤンキー、石平に執着する理由、ドロップアウトした過去と姉、登場話(メイン回)~

 今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、主人公・石平くんの友人「灰坂 坑太(はいさか こうた)」について解説します。

 灰坂は主人公の石平くんと良くつるんでいたインテリヤンキー。

 登場当初は図書館通いを始めた石平くんを不良の世界に引き戻そうとしていましたが、その後は和解し、普通に仲良くしています。

 感情激重の危ない男かと思いきや、物語が進むにつれてヘタレ感が増していく灰坂。

 本記事ではそんな彼のプロフィールや過去(姉)、主な登場話を中心に解説していまいります。

「税金で買った本」灰坂坑太のプロフィール

引用元:ずいの Twitter

 灰坂坑太は主人公の石平くんと同じ高校に通う同級生。

 石平くんとは中学時代からの付き合いで、彼が図書館通いを始めるまでは、よく同級生の山田と3人で学校をサボったり不良の先輩たちとつるんだりしていました。

 外見は右目が隠れるほど長く伸ばした前髪と垂れ目が特徴のインテリヤンキー風イケメン。

 初登場時はいかにもキレ者風で危うい雰囲気を漂わせていました。

 女性からは非常にモテるのですが、重いタイプの女性に好かれやすいのか、高校生にして既に女に刺されたことのある剛の者(「なんで会ってくんないの!?」)。

 一見すると要領が良くて人に取り入るのが上手く、いかにも世渡り上手なタイプに見えますが、実は灰坂の本質はとても打たれ弱くて子供っぽく、ヘタレ。

 自分の挫折や失敗をキチンと受け止めることができないままここまで来てしまった、とても未成熟な少年です。

 夢見がちで現実から目を背けている、と言い換えても良いかもしれませんね。

 作中では当初、図書館通いを始めて付き合いが悪くなった石平くんと少し険悪でしたが、その後は関係修復し普通に仲良くしています。

 ちなみにキャラ名は小説家の「伊坂幸太郎」から。


「税金で買った本」灰坂坑太の過去(姉)

引用元:ずいの Twitter

 灰坂は中学に入ってからグレ始めたのですが、実は小学生までは優等生タイプ。

 勉強もスポーツも出来て人気者、しかも年上に媚びるのが上手いので先生や親からも可愛がられていました。

 しかし私立中学の受験に失敗したことで、灰坂を取り巻く環境は一変します。

 灰坂には三歳年上の姉がいましたが、彼女はどちらかというとあまり要領の良いタイプではなく、弟と比べ両親から冷遇されていました。

 が、灰坂(弟)が中学受験に失敗したのと同じ年、彼女はこの辺りで一番偏差値の高い高校に合格。

 両親はぐるりと掌を返し、一転姉をチヤホヤするようになります。

 それにショックを受けた灰坂(弟)は八つ当たりで姉を蹴り飛ばした挙句、ドロップアウト(姉の額の左側には今でもその時の傷痕が残っています)。

 中学に入って以降は不良とつるむようになってしまいました。

「税金で買った本」灰坂坑太と石平くん

 灰坂は主人公の石平くんに執着にも似た重めの感情を向けています。

 灰坂と石平くんの出会いは中学時代。

 受験失敗のショックから立ち直れずにいた灰坂は、ヤバい先輩に絡まれて返り討ちにしている石平くんを目撃。

 その強さに感動し、石平くんこそが特別な人間なんだと思うようになります。

 石平くんなら不良のテッペンを取れる。

 自分はその横に立って彼をサポートしよう、と。

 石平くんとつるむようになった灰坂は、石平くんを不良のトップに立たせようと彼を様々な揉め事にツッコませていきます。

 まるで不良の最強決定トーナメント、ゲーム感覚ですね。

 傍から見ればバカバカしいながらも、彼にとっては楽しい日々。

 しかしいつの間にか石平くんは不良たちとつるむのを辞め、図書館でバイトを始めてしまいます。

 お前の居場所はそこじゃない。

 灰坂は石平くんを不良の世界に連れ戻そうとしました。


「税金で買った本」灰坂坑太の主な登場話(ネタバレ注意)

「放浪する青」(6、7、14話)

 灰坂の初登場は第6話。

 「放浪する青」において、石平くんと同級生・灰坂、山田との関係が描かれています。

 図書館でバイトを始め、不良らしからぬ日々を送る石平くん。

 そんな彼の前に、最近あまりつるまなくなったヤンキー仲間の灰坂と山田が現れます。

 石平くんに、また一緒につるもうと誘う灰坂。

 今更マジメぶって勉強しても何も変わらない。

 お前は一生こっち側の人間だ、と。

 「勉強が楽しくなっちゃった?」と灰坂にからかわれ、思わず「そんなわけない」「バイトだから仕方なく」と言い訳する石平くん。

 そんな石平くんを、背後から現れた白井が「クソダサ野郎」と笑います。

 突然現れた筋肉ダルマの白井に突っかかるものの、撃退されてその場を立ち去る灰坂と山田。

 そしてダサイってどういう意味だと問い詰める石平くんに、白井は「本を読むのダサイって価値観に負けて」「人の顔見て本音と違うことやらされてる」のはダサイでしょ、と答えます。

 その言葉にショックを受けつつも納得する石平くん。

 

 後日、図書館で子供に本の読み聞かせをしていた石平の前に現れ、再び突っかかる灰坂。

 彼は石平くんに、自分が石平くんをプロデュースして不良のトップにしたかったのだと告白します。

 しかし石平くんは元々喧嘩が好きなわけではなく、ただ上からアレコレ指示されるのが嫌いなだけ。

 首を突っ込んでみた実際の不良の世界は色んなしがらみばかりで、うんざりしていました。

 自分はバカなくせに知らないことを知るのが楽しくて仕方がない。

 だからお前に笑われたぐらいで本を読むのを辞めない。

 そう言い切った石平くんの強さにショックを受け、彼を連れ戻すことを諦めその場を立ち去ろうとする灰坂。

 そんな灰坂に向けて、石平くんは「明日バイト休みだから遊ぼうぜ」と誘います。

 「おー……またな」灰坂もそれに応じ、完全に納得したわけではないものの彼らは一旦仲直りします。。


「陽気なギャングが地球を回す」(58~60話)

 灰坂が再びメインで描かれたのが58~60話の「陽気なギャングが地球を回す」三部作。

 石平くんはある日、教師から灰坂がここ数日家にも帰らず行方知れずになっていることを聞かされます。

 そんな時、図書館の自習室で偶然出会った灰坂の姉。

 石平君は灰坂の姉から、灰坂がドロップアウトした過去の経緯や、彼が親の車を盗んで行方不明になっていることを聞かされます。

 灰坂がどこに行ったのか考え、図書館をうろつく石平君。

 石平君は一冊の本「陽気なギャングが地球を回す」に目を止め、昔この本を読んで灰坂に、

「もし人生がクッチャクチャで」
「どーしようもなくなったらさ」
「高い車盗んで」
「銀行強盗とかしよーぜ」

 と口にしたことを思い出します。

 もしかして灰坂は車を盗み、あの時の場所にいるのでは、と記憶の場所に向かった石平くん。

 予想通り、灰坂はそこにいました。

 つまらない自分の人生、今後に絶望していた灰坂。

 

 中学受験に失敗して、自分は特別な人間じゃないと思い知らされた。

 石平くんと出会い、彼がこの世の主人公だと思って、自分はその相棒枠に収まろうと画策したものの、石平くんはいつの間にか地に足をつけて図書館でバイトを始めてしまった。

 今更マジメに勉強しても姉には追い付けない。

 つまらない大人になりたくないからと不良に憧れたのに、結局そこも強い奴に媚びうるだけのしがらみばかり。

 そこから抜け出すには強い悪党になるしかなくて、でも強い悪党になるには法律とかしっかり勉強しなくちゃいけなくて。

 何それ、勉強したくねー。

 現実逃避だと分かっていても、でも、自分の信じたロマンがどこにもないのがさびしい。

 

 石平くんは灰坂に、ロマンは自分にとって旅行みたいなもんだと言います。

 お前は旅行先に住もうとしてるからおかしなことになってるんだ、と。

 自分が昔「銀行強盗やろうぜ」って誘ったのは、人生大失敗しても最後に楽しいことがあるって、そう思ってれば、人生失敗したってバカにされても平気だろ。

 そういう約束にはロマンがあるんじゃないかな、と。

 だからお前も、安心して全力で失敗しに行けって。

 

 そんな話をしていると、そこに怒り狂った灰坂の姉が現れ、灰坂を車から蹴り出します。

 あんたばっかり車盗んで許されんのズルい。

 あたしはこれからこの車盗んで熱海に行く、と宣言。

 呆気にとられる灰坂(弟)に、姉はアンタと友達も連れてってあげてもいいよ、と言いますが。

「乗んねぇよ」
「旅行には」
「自分らで行くから」

 

 灰坂にこの件でどのような心境の変化があったのかは詳しく語られていません。

 が、後日、恥ずかしそうに図書館の自習室の前でうろうろする灰坂の姿が目撃されています。

【まとめ】「税金で買った本」キャラクター一覧



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