今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、常連クソ利用者の一人「竹中さん」について解説します。
竹中さんは主人公の石平くんが働く図書館を利用するおじいさん。
古参利用者で明るく気さくですが、毎年何らかの理由で弁償案件を起こし、しかもその弁償を延滞する困りものです。
弁償延滞以外にも色々とやらかしている竹中さん。
本記事ではそんな竹中さんのプロフィールや登場話(初登場)、人間関係(石平、白井)などを中心に解説してまいります。
「税金で買った本」竹中さんのプロフィール
基本プロフィール
竹中さんは主人公の石平くんが働く図書館の常連利用者の一人。
外見は白髪白髭、身長150cm前後と小柄で小太り体型のおじいさんで、年齢は60代後半。
性格は明るく気さくで、基本は気の良いおじいさんですが、ルーズでだらしなく、人の迷惑をあまり考えないタイプ。
むしろ積極的にルールを破って、そのギリギリのスリルを楽しむクソ利用者の一人です。
古参利用者で図書館職員とも顔馴染みであり、早瀬丸さんのことを「ちゃん」付けで呼んだりしています。
弁償延滞の常習者
竹中さんは本の弁償延滞の常習者。
毎年何らかの理由で弁償案件を起こしており、しかもその弁償を延滞している困り者です。
しかも弁償延滞をしている最中に新しく他の本を借りて延滞したり、人の迷惑をかえりみずに図書館を満喫しているのだから質が悪いですね。
性格的にルーズなだけでなく、ルールのギリギリをつくことが大好きな悪戯ジジイ。
弁償延滞の督促がきても貸出停止の通知が来るまでは本は借りられる、とギリギリのところをついて図書館職員を困らせています。
「税金で買った本」竹中さんの人間関係
クソ利用者だがワル好きの石平くんとは仲良し
所謂クソ利用者の一人ではある竹中さんですが、他のクソ利用者と比べると人当たりはよく、大半の職員とは気さくに話をする中です。
特に主人公の石平くんとは、石平くんが「ワル好き」なこともあってかなり仲良し。
竹中さんの弁償延滞が石平くんに直接被害がないからというのもあるのでしょうが、石平くんは竹中さんがどんな悪さをして、その悪さに周囲がどんな反応をするかをワクワクしながら見ています。
白井は流石に苦手
図書館職員から弁償延滞を窘められても大抵悪びれず平然としている竹中さんですが、流石に筋骨隆々で圧の強い白井に詰められるのは苦手。
図書館でも基本、白井にだけは近づかないようにしています。
白井は図書館では資料係、主に弁償対応を任されていますから、弁償延滞中の竹中さんを見つけると、竹中さんが汚した本を片手に詰め寄り、鬼のような形相で詰めまくっています。
物理的にどうこうするわけではありませんが、筋骨隆々の白井が至近距離で「本の悲しみの声が……ホラ泣いてる」とか小芝居しながら迫ってくるのは、流石に竹中さんでもキツイようです。
「税金で買った本」竹中さんの登場話
ほおっかむり捕物帖(18話)
竹中さんの初登場は18話の「ほおっかむり捕物帖」。
バイトに慣れてきた石平くんに気さくに話しかけてくる奇妙なジジイ、竹中さん。
本の返却・貸出手続きをする竹中さんは、何故か周囲をキョロキョロ気にして怯えています。
その理由は竹中さんが白井から弁償延滞の督促送られ、詰められているから。
ギリギリのところで白井に見つかった竹中さんはその場限りの言い訳でごまかして、直ぐに逃げ出してしまいます。
そんな竹中さんの話を聞き「俺より悪いヤツいんのウケる」と興味を持った石平くんは、再び来館した竹中さんに接触。
そこで竹中さんがうっかりではなく「貸出停止通告がくるまでは大丈夫」と確信犯的に弁償を延滞していたことが発覚。
最後はその話を後ろで聞いていた白井に捕まって竹中さんは詰められまくり、本を弁償してしばらく延滞を控えるようになったのでした。
新聞朝刊(63話)
石平くんは朝の図書館が好きです。
その理由は、一刻も早く新聞を読みたいジジイたちの朝刊をめぐる静かな戦いを見守るのが好きだから。
先頭を切って突入してくるのはクレーマーの「雑誌クロジジイ」と、ルールにうるさく他の利用者とトラブルを起こす「委員長」(どっちも白井が勝手につけたあだ名)。
しかしその場に嵐を巻き起こすのは、一歩遅れてきた男、竹中さん。
竹中さんは利用者同士でとりあいのケンカになるから禁じられている新聞の複数持ちを何の良心の呵責もなく行い、しかもその日は他の雑誌の最新号まで手元に取り込みます。
他の人にバレそうになっても巧みに誤魔化す竹中さん。
誤魔化すことに夢中になって結局全部読めていなかったりしますが、それはご愛敬です。
最後は早瀬丸さんに見つかって窘められ、笑ってごまかす竹中さんを石平くんはニヤニヤしながら観察していました。
踏み倒しの総悟(96話)
他の図書館から本を取り寄せて借りる相互貸借。
図書館同士の信頼で成り立っており、弁償や延滞をするともう相互貸借をしてくれなくなる可能性もあるため、利用する時は厳重な注意が必要な制度です。
そんな相互貸借を利用して取り寄せた他所の図書館の本を無くしてしまい、しかもその弁償を延滞してしまった利用者がいると聞き、石平くんは興奮します。
貸してくれた図書館に迷惑をかけないよう、結局自分のところの図書館で購入して弁償するはめになり憤慨する白井(利用者が弁償した本は自分の図書館に所蔵)。
その話を聞いた石平くんはピンときます。弁償、延滞、竹中さんだ、と。
予想通り犯人は竹中さん。
竹中さんは、椎名係長、吉沼チーフ、白井の三人がかりで説教されますが、結局全然反省せず。
後日、自分が弁償した本が所蔵されているのを見て「どーせ買うならもっと早く買ってくれればよかったのによ~」と呑気な発言をし、流石の石平くんも苦笑い。
しかもその発言を白井がばっちり聞いており、石平くんは竹中さんに、しばらく本の扱いは気を付けた方が良いと忠告するのでした。
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