今回は原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴの豪華タッグがヤングジャンプで連載中の人気作【推しの子】から、みんな大好きミヤえもんこと「斉藤 ミヤコ(さいとう みやこ)」について解説します。
斉藤ミヤコは当初、アクアとルビーのベビーシッター役として登場した女性。
アイが死亡して以降は、アクアとルビーの育ての親兼芸能事務所社長として二人の活動を支えていくことになります。
いわゆる裏方役ですが、年を重ねてますます美しくなったと評判のミヤコさん。
本記事ではそんな彼女のプロフィールや作中での人間関係を中心に解説してまいります。
【推しの子】斉藤ミヤコのプロフィール
斉藤ミヤコはアイドル・星野アイが所属する芸能事務所の社長夫人。
第一章「幼年期」編では、アイの隠し子・アクアとルビーのベビーシッター役として登場しました。
アイが死亡して以降はアクアとルビーを引き取り、失踪した夫に代わって芸能事務所「苺プロダクション」の社長に就任。
育ての母として、芸能事務所社長として、アクアとルビーの活動を支えていくことになります。
具体的な年齢は明かされていませんが、幼年期編では「所属タレントが引くぐらい若い奥さん」と言われていることから、恐らく20代半ば。
第二章以降の年齢は40歳前後のはずですが、その美貌には全く衰えがなく、読者の間ではむしろ年を重ねて美しくなっているのではと評判になっていました。
声優はLynnさんが担当。
【推しの子】斉藤ミヤコの初登場(ベビーシッター)
斉藤ミヤコの初登場はコミックス1巻2話。
初登場時の彼女は、ある意味当時の年齢相応にはっちゃけた性格の女性でした。
元々「美少年と仕事ができる」と思って芸能事務所社長と結婚したミヤコ。
しかしいざ蓋を開けてみると、彼女に与えられた仕事は16歳アイドルの隠し子の世話でした。
ただでさえ大変な赤ん坊の世話、しかも双子。
華々しい社長夫人としての生活を期待した彼女からすると、話が違うにもほどがあります。
ベビーシッター生活に疲れたミヤコは自棄になり、このネタを文春に売って一儲けしホストクラブで本担(MOET)を月間一位に押し上げようと考えますが……
そんなミヤコを押しとどめたのが、転生者で喋る双子のアクアとルビー。
二人は神の使いを自称してミヤコを口八丁で騙くらかし(言うことを聞けばイケメン俳優との再婚も夢ではない)、ミヤコを自分たちの手駒に加えたのでした。
そのため「幼年期」編のミヤコは赤ん坊のアクアとルビーに敬語で接しています。
【推しの子】斉藤ミヤコはみんなのお母さん
第一章ラストでアイがストーカーに殺害された後、斉藤ミヤコは身寄りが亡くなった双子を引き取り、自分の子供として育てることを決めます。
単なる同情や義務感ではなく、彼女はベビーシッターとして双子を育てる内に母性が湧き、自分の子供のように思うようになっていました。
特にルビーはそんなミヤコに懐き、実の母のように慕うようになります。
逆にアクアはミヤコを慕ってはいるものの、目の前でアイの死を見たことによるトラウマからか(=自分は幸せになってはいけない)、ミヤコとは少し距離をとっている印象。
ミヤコもそんなアクアの内心を慮ってか、アクアに対しては母というより対等に近い距離感で接しています。
どちらも大切に思っていることに変わりはないでしょうけどね。
十数年の子育てを経て立派なお母さんとなったミヤコさん。
そんな彼女にルビーは、
「ミヤえもーん!」
「早く私をアイドルにしてよー!」
と無茶ぶりし、所属タレントのMEMちょも、
「ミヤコさん、私もう疲れたぁ」
「よしよししてよぉ」
と幼児退行して甘えまくっていました。
初登場時のヒアル入れたてのイケイケ状態から、本当に立派なお母さんになったものですねぇ。
【推しの子】斉藤ミヤコは敏腕社長?
失踪した夫の斉藤壱護に代わって芸能事務所「苺プロダクション」の社長に就任した斉藤ミヤコ。
「苺プロダクション」は社長、そして看板アイドルの星野アイという屋台骨を失った厳しい状況でしたが、彼女はその難局を切り抜け、「苺プロダクション」を存続させることに成功します。
ただし、夫のようにコネも経験もないミヤコは、大手事務所が凌ぎを削るアイドル部門から早々に撤退。
ネットタレントのマネジメントに手を広げて経営が成り立っている状態です。
とは言えネットタレント部門はかなり順調なようで、事務所の稼ぎ頭・覆面筋トレ系ユーチューバーの「ぴえヨン」は年収1億円を突破。
ネット分野ではかなりの成功を収めていると言えるでしょう。
ミヤコ本人は、かつてアイが見せてくれたアイドル部門に未練があったものの、コネと経験がモノを言うその分野では自分は力不足と判断していたようですね。
しかし愛娘ルビーのアイドルになるという夢を支えるため、ミヤコは苺プロダクションで十数年ぶりに新規アイドルグループを立ち上げることを決意します。
ただルビーが躍進するにつれ、ミヤコは自分の本質が現場マネージャーであるとの思いを強くしていくこととなり……
【推しの子】斉藤ミヤコと斉藤壱護
斉藤ミヤコと夫・斉藤壱護の関係は「夫婦」という記号以外、あまり詳しく語られていません。
はっきり分かっているのは、かなり年齢差があるということだけ。
「幼年期」編でミヤコが「美少年と仕事ができると思ってアイツと結婚した」と語っていることからすると、結婚の切っ掛けは結構打算的だったようです。
ただし、ミヤコはアイのマネージメントに関わる内、苺プロダクションの社員として芸能界の仕事にやりがいを感じていたことは確か。
そして男としてはどうか分かりませんが、少なくとも職業人としての壱護のことは尊敬していたようです。
失踪した壱護と離婚することなく、彼の後を継いで「苺プロダクション」を守っているのも、恐らくはそうした壱護への想いがあったからこそ。
そして、探せば簡単に発見できる壱護をそっとしているのも(実際、アクアもルビーも簡単に見つけていた)、アイを失った彼の傷の深さが理解できるからなのでしょうね。
ただ、ミヤコ自身はアイドルとしてのルビーをプロデュースする上で自分の力不足を感じ、壱護の存在の大きさを改めて思い知ることに。
ミヤコ自身は自分の本質を現場マネージャーだと理解しており、内心では壱護に戻ってきてほしいと考えていました。
そんなミヤコの想いを察したということなのか、アクアが裏で手を回し、ミヤコは夜の街で壱護に遭遇。
彼に思いのたけをぶちまけ、ぶん殴って苺プロに連れ戻すことに成功します。
色々ありましたが、この夫婦は無事に元鞘に収まった形ですね。
以降、苺プロは名目としてはミヤコが社長のまま、壱護が(バイトとして)全体の取りまとめを行う体制にシフトチェンジ。
ミヤコはアクアとルビーのマネージャーとなり、現場復帰します。
【推しの子】斉藤ミヤコの過去
125話では斉藤ミヤコの過去、実は彼女が元タレントであったことが判明しています。
元は地方出身者で、大学入学と共に上京。
クラブやキャバレーで働いていたミヤコは、あるスカウト(苺プロダクションとは無関係)の目に留まり、タレントとして活動することになります。
グラビアやレースクイーンなどとして世に出て、社長連中とも親しくしていたミヤコ。
しかし彼女はタレントとして成功することはなく、大学卒業後は社長連中から声を掛けられることも少なくなり、夜職の女として日々を過ごしていました。
そんな時、愛人にならないかと持ち掛けてきた男からミヤコを助けたのが後の夫となる斉藤壱護。
彼はミヤコを苺プロで裏方として働かないかと誘い、ミヤコはタレントとして成功しなかった自分がと複雑な気分を抱きつつもその誘いを受けることに。
そして働いていく内、裏方から見る景色を悪くないと感じるようになったミヤコ。
彼女は斉藤壱護が語る「一番煌めく景色」「ドームをサイリウムで染め上げる」という夢に共感し、彼と共に歩んでいくことになったのです。
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