【推しの子】斉藤壱護~伝説のアイドル・星野アイを育てた苺プロ元社長、失踪後の行方と目的、妻ミヤコとの関係など~

 今回は原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴの豪華タッグがヤングジャンプで連載中の人気作【推しの子】から、伝説のアイドル・星野アイを育てた苺プロダクションの(元)社長「斉藤 壱護(さいとう いちご)」について解説します。

 斉藤壱護はアイの所属する芸能事務所の社長であり、施設育ちだったアイの後見人を務めた人物。

 アイの死後は苺プロを離れ行方知れずとなっていました。

 84話以降、再び作中に姿を現した斉藤元社長。

 本記事では彼のプロフィールや人間関係、今後物語の結末にどのようにかかわってくるかを中心に深掘りしてまいります。

【推しの子】斉藤壱護(元)社長のプロフィール

基本プロフィール

 斉藤壱護はアイドル・星野アイを育てた芸能事務所「苺プロダクション」の社長。

 施設育ちだった星野アイの後見人で、実質的な親代わりを務めた人物です。

 外見は金髪グラサン無精髭と三点セットを備えたガラの悪いオッサン。

 口調こそ荒いものの人情家で義理堅く、面倒見の良い性格をしています。

 アイと彼女が所属するアイドルグループ「B小町」をドームに連れて行くことを目標としていましたが、第一章でアイが殺された事件を機に苺プロを離れ失踪。

 84話で再登場するまで10年以上物語から姿を消していました。

 声優は江川央生さんが担当。

芸能プロ社長としての経営手腕は一流

 斉藤壱護が社長を務める「苺プロダクション」はアイたち「B小町」が出てくるまで、ほとんど無名の弱小芸能事務所でした。

 芸能界は大手による寡占状態が続き、力のない事務所が割り込むのは非常に難しい世界。

 そんな環境下で「B小町」はドーム公演が決まるほどの大成功を収めます。

 それを成し遂げた要因は「アイ」という絶対的エースと、社長である斉藤壱護の手腕。

 どれだけ「アイ」がアイドルとして素晴らしい素材であろうと、斉藤壱護抜きで一介のアイドルグループがそこまで辿りつくことは不可能でした。

 その手腕は苺プロを離れ現役を退いた後も健在で、後に彼というブレーンを得た星野ルビーはアイドルとして大きく躍進しています。


【推しの子】斉藤壱護(元)社長と星野アイ

 星野アイは斉藤壱護が街でスカウトし、アイドルとなりました。

 当時のアイは12歳前後。

 ちょうど苺プロで中学生モデルたちを集めアイドルグループを作ろうとしており、アイはそのセンター候補としてスカウトされました。

 しかし当初アイは、施設育ち、愛のない環境で育ち、愛を知らない自分がアイドルになんてなれないとスカウトを断ろうとします。

「私はきっとファンを愛せない」

 それに対し斉藤壱護は、

「良いんじゃねぇの」

「嘘でいいんだよ」

 嘘でも「愛してる」と言って良い。

 愛し方を知らないだけで内心人を愛したいと願っていたアイは、その言葉に惹かれアイドルとなります。

 そして斉藤壱護もアイの才能に惚れこみ、いつしか彼女を実の娘のように大切に思うようになりました。

 もし二人が普通の芸能事務所社長とアイドルの関係なら、アイが16歳で双子の子供を妊娠した時点で無理矢理中絶させるか、手を引いていたでしょうね。

【推しの子】斉藤壱護(元)社長の失踪後の行方と目的(理由)

 アイを娘のように大切に思っていたからこそ、斉藤壱護はアイがファンに刺殺された後、苺プロを離れて失踪してしまいます。

 コミックス1巻10話(第一章「幼年期編」)の後、コミックス9巻84話(第七章「中堅編」)で再登場するまで10年以上行方知れずだった斉藤壱護。

 彼はアクアたちのすぐ近くで息をひそめるように暮らしていました。

 住んでいる場所までは分かりませんが、いつも釣り堀で時間を潰しています。

 当初、アイを亡くして生きる気力を失っているのかと思われた斉藤壱護でしたが、彼の失踪の裏にはある強い目的がありました。

 それは娘のように思っていたアイをあんな目に遭わせた黒幕を殺すこと。

 アイを殺した黒幕は芸能界にいる可能性が高く、黒幕を突き止めるためだけならばそのまま芸能事務所の社長でいた方が有利。

 しかし自分の復讐に周囲を巻き込まないよう、彼は自ら苺プロを離れたのです。


【推しの子】斉藤壱護(元)社長と妻・斉藤ミヤコ

 斉藤壱護の妻であり、第二章以降彼から苺プロダクションを引き継ぐことになる斉藤ミヤコ

 彼女は斉藤壱護とはかなり年齢が離れており、所属事務所の女の子たちが社長の若い子贔屓にマジで引いていたという話もあるほどです。

 二人の出会いや馴れ初めなどは不明。

 当初ミヤコは「美少年と仕事出来ると思ってアイツと結婚した」と発言しており、結婚後もホストクラブに通っていた形跡があることなどから関係はかなり打算的だったようです。

 しかし芸能プロ社長としての斉藤壱護の手腕は認めており、彼と共に「アイ」と「B小町」を売り出していく内に、その夢に共感するようになります。

 ミヤコは美人で壱護が失踪した当時まだ若かったですから、敢えて苺プロを引き継がなくとも、もっと楽で賢い選択肢はいくらでもあったはず。

 それでも敢えて離婚もせず社長業を引き継いだのは、いつか彼が戻ってくる場所を守りたいという思いがあるからなのでしょうね。

【推しの子】斉藤壱護(元)社長の今後(復帰)

アクアの復讐に協力?

 コミックス9巻84話で再登場して以降、ルビーのブレーンとして協力していた斉藤壱護。

 しかし彼の目的はあくまで、アイを殺した黒幕への復讐であり、ルビーのプロデュースはただの未練、あるいはミヤコへの罪滅ぼしに過ぎませんでした。

 108話でアクアからアイを殺した黒幕を知っていると伝えられた斉藤壱護はアクアから協力を求められ、すぐにでも黒幕を殺しに行きたいという気持ちを押し殺してそれに応じた模様。

 それは恐らく、斉藤壱護の芸能界でのコネを利用したいということでしょう。

 五反田泰志監督が企画を立ち上げた映画「15年の嘘」。

 アイの死の真相を描いた実録映画に斉藤壱護はどのように関わっていくことになるのか……

ミヤコに見つかりバイトとして苺プロに復帰

 芸能界に未練は抱きつつも苺プロとは一定の距離を置いていた斉藤壱護。

 しかしアクアの企みにより夜の街でミヤコに見つかってしまい、ぶん殴られてそのまま苺プロに連れ戻されてしまいます。

 この夫婦に関しては無事に元鞘。

 苺プロは名目としてはミヤコが社長のまま、壱護が全体の取りまとめを行う体制にシフトチェンジします。

 ミヤコはアクアとルビーのマネージャーとなり、全体的な負担がかなり軽減された形ですね。

 

 コミックス1巻のインタビュー伏線でさも落ちぶれたかのように描かれていたのは、社長からバイトに降格したからってこと……?

【推しの子】キャラクター一覧



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