今回は原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴの豪華タッグがヤングジャンプで連載中の人気作【推しの子】から、「劇団ララライ」代表「金田一 敏郎(きんだいち としろう)」について解説します。
金田一敏郎は黒川あかねや姫川大輝が所属する劇団ララライの代表兼演出家。
作中ではアクアたちが出演する2.5次元舞台の演出家として登場しました。
アクアにとってはアイの過去、自分たちの父親を知っているかもしれない重要人物の一人。
本記事ではそんな金田一敏郎のプロフィールや過去、姫川大輝や黒幕・カミキヒカルとの関係を中心に深掘りしてまいります。
【推しの子】金田一敏郎のプロフィール
基本プロフィール
金田一敏郎は「劇団ララライ」の代表兼演出家。
年齢は56歳、無精ひげを生やした不愛想な雰囲気のおじさんです。
金田一が代表を務める「劇団ララライ」は一流の役者しかいないとされる有名劇団で、黒川あかねや姫川大輝らが所属。
所属する役者たちは舞台だけでなく、ドラマや映画など方々で活躍しています。
性格は基本的にぶっきらぼうで頑固な職人気質。
ただし絡み酒で酔うと一気に口が軽くなります。
声優は志村知幸さんが担当。
第五章「2.5次元舞台編」で演出家として登場
金田一敏郎の初登場は41話。
第五章「2.5次元舞台編」において、鮫島アビ子原作の人気漫画「東京ブレイド」の2.5次元舞台の演出家として登場しました。
この舞台には鏑木Pから紹介を受けたアクアや有馬かな、鳴嶋メルト、そして黒川あかねや姫川大輝をはじめとした劇団ララライのメンバーが出演しています。
劇団ララライは硬派で知られ、これまで2.5次元舞台の仕事などは受けたことが無かったそうですが、劇団の苦しいお財布事情もあって演劇プロデューサー雷田の誘いに応諾。
同時に金田一には、最近停滞気味な劇団に刺激を与えたいという思惑もあったようです。
演出家としては比較的堅実な印象ですが、感情演技が苦手なアクアにもっと感情を引き出すよう要求するなど、その演技指導は的確。
舞台後は自分の期待以上に成長した役者たちに満足気でした。
【推しの子】金田一敏郎は劇団ララライ創設者の一人
金田一敏郎は劇団ララライの創設者の一人です。
劇団ララライは元々、演劇専門学校で芝居をやっていた人間が自分たちでサークル演劇を立ち上げたのがその始まり。
学校主導の演劇とは別に、自分たちでOBや外部講師を招いて、やりたい事をやりたい身勝手な奴らで劇団ララライを立ち上げた、と金田一は語っています。
当初は人を集めるのも大変で、ワークショップで集めた人材を使って公演を回したりしていたそうです。
しかしそのワークショップに関して金田一は、
「あれは失敗だったがな」
「もうやらん」
と後悔している様子。
そのワークショップには、当時中学生だった星野アイが参加していました。
【推しの子】金田一敏郎と星野アイ
金田一敏郎は星野アイと双子の父親・カミキヒカルが出会ったワークショップを主催した人物です。
しかし作中において、今のところ金田一とアイの直接的な関りは描かれていません。
判明している事実のみを列挙すると、
・星野アイは鏑木Pの紹介で劇団ララライのワークショップに参加。
・そこで双子の父・カミキヒカルと出会い双子を身ごもる。
・その後、劇団ララライでワークショップは行われなくなった。
当初はアイとカミキヒカルの一件が問題になったのかと思われていましたが、この時期はアイの存在が引き金となって姫川の両親が心中しています(詳しくは後述)。
金田一がどこまで事情を把握していたかは不明ですが、そうした事情を薄々察してワークショップを「失敗」と評しているのかもしれませんね。
【推しの子】金田一敏郎と姫川大輝
劇団ララライの看板役者である姫川大輝にとって、金田一敏郎は育ての親のような存在です。
姫川大輝は養護施設出身で、施設を出た後、何かと世話をしてくれたのが金田一。
その縁から二人はプライベートでも親しく、非常に遠慮のない関係です。
共に役者でしたが、姫川大輝が5歳の時に心中しています。
両親は劇団ララライの所属だったため、その縁で姫川大輝の面倒を見ていたようです。
ですが実は姫川の本当の父親はアクアたちと同じカミキヒカル。
所謂「托卵」というやつで、姫川大輝と上原清十郎との間に血のつながりはありません。
姫川大輝の両親の心中事件は、その事実を知った上原清十郎が起こしたものです。
金田一はカミキヒカルとも親しかったようですが、果たしてどこまで事情を知っていたのか……
【推しの子】金田一敏郎と黒幕・カミキヒカル
双子の父親であり、アイを殺した黒幕であるカミキヒカルは元劇団ララライ所属の役者。
今では劇団ララライを離れて事務所を立ち上げていますが、ことあるごとに花を贈ってくるなど、今でも金田一たちと親交があるようです。
劇団ララライに所属していた時のカミキヒカルは金田一曰く、
「人を騙す目」
「嘘を真実だと思わせる力」
「役者にとって最高の資質」
を持つ役者であり、
「当時はうちでも屈指の演技派」
だったということ。
金田一はカミキヒカルが劇団を離れた今でもその才能を惜しんでいるフシがあり、その演技の映像を非公開リストの奥に保管していました。
ワークショップを中止したこと、姫川大輝の世話をしていることなどを考えると、金田一はカミキヒカルの所業について薄々察している可能性があります。
が、金田一がカミキヒカルの所業全てを知っているかと言えばその可能性は低そう。
アイを殺したことなどを知っていれば、劇団のホープである黒川あかねが彼に近づかないよう気を付けるはずですしね。
精々カミキヒカルが女性関係でトラブルを起こし、姫川大輝が彼の血を引いていることを薄々察している、といった程度ではないでしょうか。
酔っぱらった際の様子を見ても基本は善良そうな人間ですから、今後カミキヒカル側に立ってアクアたちと対立する可能性は低そう。
ただ、アクアたちが計画している映画「15年の嘘」の内容を知って、カミキヒカルにその内容を伝えてしまうなど、結果的にアクアたちの邪魔をしてしまう可能性はありそうです。
姫川大輝ともども、今後どういう立ち位置になるのか注目が集まるキャラクターですね。
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