今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、お兄ちゃんネタで話題になることが多い呪胎九相図の長兄「脹相(ちょうそう)」について紹介したいと思います。
脹相(ちょうそう)は当初は主人公、虎杖と明確に敵対し一度は殺しかけますが、その後、虎杖を弟と認識してからはコロッと味方についたある種のネタキャラ。
謎に包まれた脹相(ちょうそう)の正体と虎杖との関係、今後について深掘りしていきたいと思います。
「呪術廻戦」脹相(ちょうそう)のプロフィール
基本プロフィール(声優含む)
誕生日 | ? |
所属 | ?(呪胎九相図) |
趣味・嗜好 | 弟 |
嫌いなもの | 加茂憲倫 |
声優 | 浪川大輔 |
脹相(ちょうそう)は特級呪物「呪胎九相図」(詳細は後述)が受肉した存在で、一言で言えば呪霊と人間とのハーフのようなものです。
外見は多少時代錯誤な感はありますが、普通の人間とほぼ区別がつきません(他の呪胎九相図は人間離れしていたので、呪胎九相図でも外見には大分差があるみたいですね)。
人間にも呪霊にも興味はなく、同じ呪胎九相図である自身の兄弟と平穏に暮らすことのみに関心が向けられていますが、そのためには呪霊側についた方が都合が良いということで、登場当初は主人公たちと敵対しています。
更に、呪胎九相図の兄弟、壊相(えそう)と血塗(けちず)が虎杖たちに殺されたことで完全に彼らを敵視し、殺しかけるところまで行くのですが……何故か虎杖を弟認定して今は味方となっています(詳細は後述)。
とは言え、渋谷事変では無関係の人間を多数殺害している存在、決して人間の味方になったわけではなく、非常に危ういことに変わりはありません。
その強さ、術式:赤血操術
その実力は本物であり、呪霊で言えば特級クラスの実力を持っていることは間違いありません(特級呪霊たちと対等に話していましたしね)。
術式:赤血操術
血液を操作する、呪術師界御三家の一つ、加茂家相伝の術式。
血液を圧縮して飛び道具として放ったり、身体能力を強化したりとその応用力は高い。
血液不足という課題はあるが、脹相(ちょうそう)は呪力を血液に変換できる体質のため、それを克服している(また、血液そのものが毒となっている)。
百斂(びゃくれん)
血液を圧縮する技。赤血操術の起点。
穿血(せんけつ)
圧縮した血液を一点解放して打ち出す技。その速度は音速を超える。
超新星(ちょうしんせい)
穿血を全方位に打ち出す技。脹相(ちょうそう)のオリジナル。
赤鱗躍動 (せきりんやくどう)
血液によるドーピングで身体能力を向上させる。
他にも技は多数存在しますが、キリがないのでここでは主要なものだけ。
加茂家相伝の術式だけあって非常に応用力が高く、強いですよね。
しかも呪力で血液を生み出せる脹相(ちょうそう)との相性もバッチリ。恐らく作中で最も上手くこの術式を操れているのではないでしょうか(ただし感覚派)。
「呪術廻戦」呪胎九相図とは?
受胎九相図誕生の秘密
さて、そもそも脹相(ちょうそう)たち呪胎九相図とはいったい何なのか?
一言で言うと、百年ほど前に史上最悪の呪術師と呼ばれた御三家の汚点、加茂憲倫によって生み出された九体の呪物のことを指します。
呪霊の子を孕んでしまうという特異体質の女性に興味を持った加茂憲倫は、彼女に九度呪霊の子供を妊娠させ、堕胎させました。その時の胎児こそが呪胎九相図。
最終的にこれに加茂憲倫が自分の血を混ぜ、胎児は受胎九相図として完成しました(加茂家相伝の術式が使える理由はこれです)。
つまり受胎九相図には、母親とそれを孕ませた呪霊、血を混ぜた加茂憲倫という3人の親がいるということになります。
呪胎九相図は強力な呪物として封印されていましたが(他者に害を及ぼさないという『縛り』によって破壊することができなくなっていました)、人間にこれを取り込ませることで受肉し、肉体を得ることができます。
兄弟愛、「脹相(ちょうそう)は意識していないと炭治郎になる」
本編で受肉したのが脹相(ちょうそう)、壊相(えそう)、血塗(ちけず)の1~3番の呪胎九相図です。
ちなみに、4番以降の呪胎九相図は、呪物としては存在しているものの既に死亡しており、人間に取り込ませても受肉することはできません。
呪胎九相図は血のつながった兄弟であり、人間でも呪霊でもないその生い立ちから、何より互いの存在を大切に思っています。
作者も「脹相(ちょうそう)は意識していないと炭治郎になる」と発言するほど、その行動原理は兄弟愛が占めており、離れていても互いの存在を感じ取ることさえできるようです。
そんな兄弟愛あふれる脹相(ちょうそう)に何故か弟認定された虎杖……重いというか、鬱陶しいでしょうね……
脹相(ちょうそう)と虎杖の関係、存在しない記憶
虎杖は脹相(ちょうそう)にとって10番目の兄弟?
脹相(ちょうそう)は虎杖のことを10番目の兄弟と称し、弟と認識しています。
その切っ掛けは、虎杖との戦いで脹相(ちょうそう)が垣間見た、虎杖を含む10人の兄弟が談笑している「存在しない記憶」。
脹相(ちょうそう)がこの存在しない記憶を見た理由は未だ明かされていませんが、脹相(ちょうそう)は虎杖のことを呪胎九相図と同じく加茂憲倫によって生み出された存在、つまりは兄弟として認識しているようです(呪胎九相図そのものではない)。
そしてそれは、虎杖の両親の回想シーンなどからもある程度裏付けられています。
ちなみに、脹相(ちょうそう)に先んじて、東堂葵も虎杖との間に「中学時代からの親友だった」という「存在しない記憶」を垣間見ており、読者は「東堂も呪胎九相図!?」と色めきたちましたが、作者がこの2人の記憶は全く別の理由によるものと明言しており、東堂に関してはただの妄想であることが判明しています。
最後は虎杖を守って死亡
さて、渋谷事変の途中から虎杖のお兄ちゃんとなり、渋谷事変後も虎杖と共にいた脹相(ちょうそう)。
天元の護衛についていた際、羂索の襲撃に遭って死にかけますが、九十九由基によってギリギリのところで活かされていました。
宿儺との最終決戦にも虎杖たちと共に参戦していましたが、やはりどこまで行っても彼はお兄ちゃん。
259話で宿儺の攻撃から虎杖を庇って死亡してしまいました。
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