今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、アニメ第1期ラストで大きな見せ場を作った受胎九相図の「壊相(えそう)」と「血塗(けちず)」ついて紹介したいと思います。
受胎九相図とは史上最悪の呪術師、加茂憲倫が生み出した9つの生きた特級呪物であり、壊相と血塗はそれらが受肉した存在です。
本編では主人公たちと敵対し、死亡してしまいましたが、その死は様々なところに影響を及ぼしています。
今回は、そんな壊相と血塗のプロフィールや強さ、アニメでの活躍と変更点などを中心に語っていこうと思います。
なお「受胎九相図ってそもそも何なの?」という方は、こちら受胎九相図の長兄「脹相」の紹介記事をご覧ください。
呪術廻戦、壊相(えそう)ってどんな奴?(ネタバレ注意)
基本プロフィール(声優含む)、アニメでの変更点(服)、背中、ジョジョ立ち
誕生日 | ? |
所属 | ?(呪胎九相図) |
趣味・嗜好 | 兄弟 |
嫌いなもの | 背中を見られること、加茂憲倫 |
声優 | 檜山修之 |
壊相は特級呪物「呪胎九相図」が受肉した存在で、一言で言えば呪霊と人間とのハーフのようなものです。
受肉化をを果たした九相図は3体だけで、壊相はその2番目、次男にあたります。
外見はモヒカン、マッチョに蝶ネクタイという非常に攻めたデザインをしており、いわゆる「ジョジョ立ち」がトレードマーク。
ただ、アニメでは流石にキツイと判断されたのか、ややマイルドな(?)服装に変更されていました。
人間との明確な違いとして背中には不気味な人の顔が浮かんでおり、常に膿んだような状態となっていて強烈な異臭を放っています。
性格は基本的には紳士的で理知的ですが、自分の背中に関してコンプレックスがあるらしく、見られると激怒して相手を「バチ殺し」しようとする悪癖があります。
なら隠せよというツッコミもありましたが、服を着るとムレるらしく敢えて脱いでいるのだとか。
なかなか不便な身体ですね。
とにかく兄弟愛が強く、兄である脹相の言葉に従い、血塗のために生きることを自分に課し、最期まで兄弟という在り方に殉じていました。
その強さ(等級・階級)、術式:蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)
壊相、というか受胎九相図は呪霊でも呪術師でもないため、明確に強さの等級が定められているわけではありませんが、呪霊でいえば特級相当の実力を保有しています。
特級と言っても実力はピンキリですが、虎杖たちとほぼ互角だったこと、そして弟の血塗と宿儺の指の回収に来ていたことから、特級の中での実力は多分下の中ぐらい。
七海とか東堂とかの一級呪術師相手だと普通に負けるレベルでしょうね。
術式:蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)
呪力の籠った猛毒の血液を自在に操る術式。
呪術師であれば、全身にでも浴びない限り死ぬことはない、が、激痛が奔る。
朽(きゅう)
対象の粘膜や傷口から血液を取り込ませることで発動する術式。
体内に入った血液は侵入箇所から分解を始め、肉体を腐らせ毒化させていく。
対象の実力次第ではあるが、概ね10~15分程度で死に至る。
極ノ番:翅王(ごくのばん しおう)
背中に血液でできた蝶のような羽をつくり、それをファンネルのように発射して攻撃する。
呪術廻戦、血塗(けちず)ってどんな奴?(ネタバレ注意)
基本プロフィール(声優含む)、何故かかわいい? 兄弟愛、読み方
誕生日 | ? |
所属 | ?(呪胎九相図) |
趣味・嗜好 | 兄弟 |
嫌いなもの | 加茂憲倫 |
声優 | 山口勝平 |
血塗は受胎九相図の3男で、「ちけず」という難しい読み方と、グロテスクながらかわいい外見で話題となったキャラクターです。
見た目は受胎九相図の中で一番人間離れしており、丸い大きな顔から直接手足が生えたような独特のフォルムと、血を流す顔の下にあるもう一つの大きな口が特徴です。
実は血塗は脹相や壊相と比べ呪物としての力が弱く、上の顔は器となった人間の面影が残った結果なのだとか。
(人間を器にしているのに、力が弱い程人間離れしていく受胎九相図っていったい……?)
性格は非常に能天気でバカっぽく、上二人の兄を「兄者」と呼んで慕っています。
その強さ(等級・階級)、術式は壊相とのコンビ技
血塗も壊相と同じく呪霊でいえば特級相当の実力を有しています。
ただ、壊相と比べるとその実力は明らかに劣っており、特級の中ではかなり弱い部類に入るものと考えられます(いや、特級って時点で十分強いんですけどね)。
使用する術式は壊相と同じく蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)。
壊相とは違って極ノ番は使用できないようです。
蝕爛腐術は壊相と血塗、どちらかの血液を浴びせれば発動させることができるので、血塗の本領は単独の戦闘力ではなく壊相とのコンビネーションにあります。
大きな口から放たれる吐血は大きく広がるため避けにくく、術式の起点としては非常に有効ですね。
呪術廻戦、壊相(えそう)と血塗(けちず)の活躍と最期
長兄、脹相と共に呪霊側に付き、虎杖や釘崎と衝突する(アニメ1期ラスト:起首雷同)
本編において、壊相と血塗たち受胎九相図は呪霊側について虎杖たちと敵対します。
受胎九相図にとって呪霊は決して仲間でも信頼できる相手でもありませんでしたが、呪霊たちが描く世界の方が彼らが生きるには都合が良いという判断でした。
そして呪霊側の指示に従って宿儺の指を回収しにきた壊相と血塗は、偶然にも事件の調査にきた虎杖たちと遭遇し、虎杖・釘崎と二対二で戦うことになります。
実力的には特級である壊相と血塗の方が上だったでしょうが、毒が効かない虎杖、そして呪力の籠った血液を通じてダメージを返してくる釘崎の芻霊呪法(すうれいじゅほう)と、彼らの相性は最悪でした。
そしてダメ押しに虎杖と釘崎が黒閃を決めたこともあって、壊相と血塗はあえなく敗北してしまいます。
初めて命を奪った相手、その死は新たな因縁を生む
虎杖たちにとっては快勝と言って良い内容でしたが、しかしその後味は決して良いものではありませんでした。
受胎九相図は呪霊ではなく、命を持った相手。
そして互いに思い合い、涙を流すことができる存在。
虎杖と釘崎にとって彼らは、初めて命を奪う罪を明確に自覚させた存在でした。
そして互いに深く繋がり、思い合う受胎九相図の死は、長兄である脹相にも伝わります。
脹相は壊相と血塗を殺した虎杖たちへの復讐を誓い、この因縁は後の渋谷事変へと繋がっていくことになるのです。
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