「呪術廻戦」漏瑚(じょうご)~強いのに「お前ボール」がトレンド入りした不憫な特級呪霊、五条、宿儺と相手が悪すぎ~

 今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」において、強キャラなのにとことん不憫でどこか愛嬌のある呪霊「漏瑚(じょうご)」について紹介したいと思います。

 漏瑚は作中でも実は屈指の実力を持つ上位の特級呪霊として登場しながら、あまりに強すぎる敵とばかりとマッチングされ、ボロ負けしている印象が強い不憫な敵キャラ。

 そんなどこか憎めない漏瑚の魅力と活躍について語ってみます。

呪術廻戦、漏瑚(じょうご)ってどんな奴?(ネタバレ注意)

基本プロフィール(声優含む、漏斗じゃなくて漏瑚です)

誕生日
所属特級呪霊(未登録)
趣味・嗜好呪具集め
嫌いなもの人間、特に五条
声優千葉繁

 漏瑚は人が大地へ抱く畏怖から生まれた特級呪霊で、人を滅ぼし呪霊の世界を創ることを目的として登場したキャラクターです。

 外見は作中で虎杖が評したように「富士山」のような頭に単眼のコミカルなものですが、その実力は特級呪霊の中でもトップクラス。宿儺の指8~9本分(20本中)の実力があると称されています。

 こう表現すると余り強そうな感じがしませんが、全盛期の宿儺は五条悟(最強)に匹敵する存在ですから、その4割強の実力というのは実際凄いんですよ。

 一人称は「儂(わし)」。キワモノぞろい、話の通じない特級呪霊の中ではかなりまともで苦労人な性格。その高い実力もあって呪霊たちの実質的なまとめ役となっています。

その強さと術式、領域展開:蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)

 漏瑚は火山の噴火を象徴するような炎熱、溶岩を操る術式を行使しています。

 その術式そのものの名称は不明ですが、ここではその奥義とも言える技を二つ紹介しましょう。

極ノ番:隕(いん)
平たく言うとメテオストライク。
高温をまとった巨大な隕石を振らせる技で、四方一町が灰燼と化すほどの威力を持つ。

領域展開:蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)
活火山の火口内部がごとき灼熱の領域を展開する。
領域展開による必中効果以前に、領域に入った時点で並の術師はこと切れる。

 どちらもシンプルですがそれ故に防ぐことが難しい、強力な出力を持つ技です。

 漏瑚は1級術師程度であれば瞬殺できる実力(元々ダメージを受けた状態だったこともありますが)を持っていますし、最強クラスでなければ太刀打ちできない本当に強力な呪霊です。

 呪霊たちのトップには潜在能力を見込んで、人から生まれた呪霊「真人」が据えられていますが、実力で言えばまだまだ漏瑚の方が上でしょう。

 確かに真人は魂に作用する攻撃で無ければ即座に回復できるという特性を持っていますが、漏瑚であれば回復する前に焼き尽くすことも、真人の呪力が尽きるまで燃やし続けることも可能でしょうからね。


呪術廻戦、漏瑚(じょうご)の作中での活躍?

五条悟(最強)と戦いボロ負け→普通に強いのに「弱い」呼ばわり

 さて、それほど強力な力を持つ漏瑚ですが、何故か作中でのイメージは噛ませ犬。

 その理由は漏瑚が五条悟や宿儺といった作中最強クラスの敵とばかりマッチングしてしまったからです。

 特に悲惨なのが五条悟戦。
 漏瑚がどれほど強力な攻撃を放とうと、五条には傷をつけるどころか、その余裕を崩すこともできません。挙句の果てに、五条は良い授業になるからと虎杖を観客に連れてくる有様。

 そして五条に「弱い」呼ばわりされ、頭の火山を噴火させるほど激怒した漏瑚は、呪術の秘奥、領域展開を使用して五条の無下限術式の防御を突破しようとするのですが、それさえあっさり五条の領域展開に打ち破られてしまいます。

 いやぁ、本当にただただ五条悟の最強ぶりをアピールするためだけの噛ませ犬として使われただけという感じでしたね。

「お前ボール」がTwitterトレンド入りする不憫な事態に

 そして五条戦の最後では、首から下が消し飛び頭だけになった漏瑚(それでも生きてはいる)は、五条に足蹴にされてしまう始末(この後、仲間の呪霊、花御が隙をついて救出しました)。

 この時の足蹴がアニメ版のおまけ「じゅじゅさんぽ」でパロディ化され、千切られた頭を仲間の夏油(偽物)と真人にサッカーボール扱いされてしまいます。

 しかもそれがTwitter上でリアル「サッカーしようぜ!お前ボールな!」だと大盛り上がり。「お前ボール」がトレンド入りするという、更に不憫な事態を招くことに。

 ……本当に、運のない呪霊ですね(ある意味持ってるのか?)。


呪術廻戦、漏瑚(じょうご)の最期(死亡、その想い)

渋谷事変で宿儺と戦い死亡

 さて、そんな漏瑚も渋谷事変で指15本を食べた宿儺と戦い、手も足も出ず死亡しています。

 別段漏瑚は宿儺と敵対していたわけではなく、積極的に宿儺の力を取り戻すことに協力していたわけですが……まあ、宿儺みたいな災害とどんな形であれ協力関係を築くというのは難しいですよね。

 自分に勝てたら言うことを聞いてやると言う宿儺に、自分の実力に自信を持つ漏瑚は逃げることも出来ず勝負を挑み、あえなく破れてしまうのですが……全盛期の4分の3の力を取り戻した宿儺相手にかなり善戦した方だと思います

 あの傲岸不遜な宿儺でさえ「強い」と認めたほどでしたから。

その最期、呪霊たちが願ったもの

 さて、そんな漏瑚は、先に逝った花御、陀艮らとともに真人に全てを託して消滅していきます。

 その真人がどうなったかはここでは敢えて触れませんが、呪霊たちが最期に本当に願ったものはなんだったのでしょう。

 嘘に塗れた人間を滅ぼし、呪霊こそを人間の地位に据えた世界を創り出す。

 それが漏瑚たちが口にしていた願いです。
 しかし、呪霊とは人間が存在しなければ生まれない存在。その願いは矛盾しています。

 あるいは漏瑚たちの本当の願いとは「自分たち呪霊が存在しない世界」、人間を憎んでいるのは「自分たち呪霊を生み出してしまったから」。

 図らずも本物の夏油が抱いたものと同じ願いを、彼ら呪霊も抱いていたのかもしれません。

【まとめ】「呪術廻戦」キャラクター考察wiki

 



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