今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、神話の時代から生きるエルフの大魔法使い「ゼーリエ」について解説します。
ゼーリエは魔法使いたちを束ねる大陸魔法協会の創始者。
人類の魔法の開祖とされるフランメの師匠でもあり、フリーレンにとっては師匠の師匠にあたる存在です。
全知全能の女神に最も近いとされる作中最強候補の一人。
本記事ではゼーリエのプロフィールや強さ、その弟子たちとの関係を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」ゼーリエのプロフィール
基本プロフィール
ゼーリエは神話の時代から生きるエルフの大魔法使い。
幼い少女のような見た目をしていますが、その年齢は1000歳を軽く超えて不明、フリーレンと違って出るところはしっかり出ています。
現在魔法使いたちを束ねている大陸魔法協会の創始者でありトップ。
多くの部下や弟子を抱えています。
傲岸不遜、好戦的かつ苛烈な戦いの中に生きる魔法使い。
長い時を生きた影響か基本的にドライで悲しみなどを表に出すことはありません。
一方で優れた魔法使いを好み、何だかんだ有望な魔法使いに対しては甘い所があります。
人類の魔法の開祖とされる大魔法使いフランメの師匠でもあり、フリーレンはゼーリエにとって孫弟子にあたります。
名前の由来はドイツ語で「連続する」。
声優は伊瀬茉莉也さんが担当。
大陸魔法協会の創始者(特権)
ゼーリエが創設した大陸魔法協会は今から半世紀以上前に誕生した組織です。
フリーレンたち勇者ヒンメル一行が魔王を倒したのが約80年前ですから、創られたのはその後。
フリーレンにとってはつい最近できたばかりの組織ですね。
しかし現在北部高原への出入りには大陸魔法協会が認定する一級魔法使いの同行が必要とされるなど、その影響力は既に極めて大きなものとなっています。
大陸魔法協会は魔法使いに一級から三級までの資格を認定。
三級は比較的簡単に取れるようですが、二級からは相当な実力者(宮廷魔法使いのデンケンも当初はこの区分でした)。
一級ともなれば人外を疑う化け物揃いで、彼らは一級魔法使いの座についた時、特権としてゼーリエからなんでも一つだけ望む魔法を与えられています。
「葬送のフリーレン」ゼーリエの強さ
人類の歴史上で生まれたほとんど全ての魔法を網羅
ゼーリエはフリーレンの完全上位互換とも言える最強の魔法使いです。
神話の時代から生きるゼーリエの魔力量は圧倒的で、魔力を制限した状態でも全力のフリーレンと同等以上。
しかもゼーリエは普段はフリーレンと同様に魔力を制限しており、その技術に関してもフリーレン以上。
これまで作中でゼーリエの魔力制限(=魔力の揺らぎ)を見破ったのはフェルンのみです。
その上で人類の歴史上で生み出されたほぼ全ての魔法を網羅。
その力は世界を創造した全知全能の女神に最も近いとさえ言われています。
七崩賢最強「黄金郷のマハト」さえ圧倒(ただし魔王には……?)
圧倒的な存在として語られるゼーリエですが、今のところ作中で実際に彼女が戦ったのは一度きり。
93話で魔王直属の幹部「七崩賢」最強と呼ばれる「黄金郷のマハト」と交戦しています。
マハトはフリーレンに全く勝つイメージが湧かないとまで言わしめた作中最強格の魔族。
そんなマハトを相手にゼーリエは戦いを楽しむ余裕すら見せていました(戦いそのものは邪魔が入ってすぐに打ち切られています)。
ただそんなゼーリエでさえ、魔王を倒すことは出来なかった模様。
弟子のフランメ曰く「私達じゃ無理なんだよ。だってさ師匠。平和な時代に生きる自分の姿が想像できねぇだろ?」。
単純な強さだけなら決して魔王に負けていないとも解釈できますが……魔王の情報がほとんど無いので何とも言えませんね。
そのため真の作中最強が誰かは今のところ判断がつかず、その候補にゼーリエ、魔王、人類最強の南の勇者が並んでいる印象です。
「葬送のフリーレン」ゼーリエとフランメ
ゼーリエは約1000年前に生きた人間の大魔法使いフランメの師匠です。
その当時、人間の文化圏において魔法は魔族の技術とされ、表立って研究をすることは禁忌とされていました。
そんな中フランメは皇帝に働きかけ、国を挙げた魔法の研究を認可させ、新設される宮廷魔法使いの教育に尽力。
誰もが魔法を使える時代を切り開いたその功績から、フランメは人類の魔法の開祖と呼ばれています。
フランメはゼーリエが気まぐれで育てた弟子で、魔法は特別であるべきだと考えるフランメとは相容れない考え方の持ち主でしたが、その在り方はフランメに大きく影響を与えています。
宮廷魔法使いの教育を引き継いでほしいというフランメの遺言を断ったゼーリエでしたが(フランメも断られることは予想していた)、結局ゼーリエは大陸魔法協会の創設という形で人類の魔法の発展に関わっていくことになります。
「葬送のフリーレン」ゼーリエと弟子たち(なでなで)
一級魔法使いの多くはゼーリエの弟子でもあります。
傲岸不遜で弟子が死のうと涙一つ流すことのないゼーリエですが、実は弟子たちからは非常に慕われています。
現在の筆頭であるレンネルなどは「未来にゼーリエを孤独にしたくない」「悪名であれゼーリエの弟子として歴史に名を残したい」とフリーレンに襲い掛かってきたのですから、相当なものですよね。
ゼーリエは多くの弟子を取り、彼らの多くは自分の足元にも及ばないまま先立っていきましたが、彼らのことは一人一人鮮明に覚えています。
弟子を取って後悔したことは一度もない。
そんな不器用な愛情を弟子たちは皆感じ取っているのだと思います。
まあ、中にはメトーデのようにゼーリエを「ちっちゃくて可愛い」となでなでしてぎゅーっとしようとする変わり種もいますが(「なでなで」は嫌そうな顔はしても少しはさせてくれたようですが、「ぎゅーっ」はNGだったそうです)。
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