「呪術廻戦」両面宿儺(りょうめんすくな)、伏黒に執着する呪いの王、虎杖との契約の意味と復活、その強さ、術式、目的は?

 今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、呪いの王にして天災、「両面宿儺(りょうめんすくな)」について解説したいと思います。

 両面宿儺(以下、宿儺)は主人公、虎杖悠仁の肉体に宿った呪いであり、千年前に実在した最悪の呪詛師です。

 芥見先生が「NARUTO」の九尾から着想を得て誕生したキャラクターですが、こちらはどう考えても虎杖とは和解しそうにない「本物の邪悪」。

 本記事では謎に包まれた宿儺の能力や目的について考察していきます。

「呪術廻戦」宿儺(すくな)のプロフィール

基本プロフィール(声優含む)

誕生日不明
所属不明(というかどこにも所属していない)
嗜好・興味食べること
ストレス無し(自分以外どうでもいい)
声優諏訪部順一

 宿儺とは千年前に実在した呪詛師であり、呪術師全盛の時代の呪術師たちが総力をあげて彼に挑み、敗れたとされる呪いの王です。

 生前の宿儺は4本の腕を持つ異形の存在で、その死後は死蝋となった20本の指さえ千年間に渡って誰も消し去ることができなかったほど。

 通常、こうした特級呪物は周囲に害を与えないという縛りにより存在を保障しますが、宿儺の指は例外で、周囲に害を与え続けています。

 本作では、主人公の虎杖が宿儺の指を食べてしまったことで、その肉体に宿り、虎視眈々と復活を狙っているようです(単にそれだけでもなさそうですが)。

 性格は非常に傲慢で唯我独尊、己の快・不快のみが生きる指針という邪悪そのもの。

 嗜好・興味に「食べること」とありますが、この中には人間も含まれます。

 人も呪霊も関係なく殺戮し、快楽のままに喰らうその在り方は、決して主人公たちと相容れることはないでしょうね。

元ネタとなった両面宿儺とは?

 宿儺の名前の元となっている「両面宿儺」とは4~5世紀ごろに飛騨に現れたとされる鬼神のこと。

 この呪術廻戦では仮想の鬼神として扱われており、その名が畏怖と共に今の宿儺に付けられたそうです。

 当時のことだから生まれによっては名前がないこともあったでしょうし、他人から呼ばれた呼称をそのまま宿儺本人も使うようになったのかもしれませんね。

 ちなみに元ネタとなった方の宿儺は、当時の王権に服従しなかった地方豪族や凶賊のことが蔑視を込めて伝えられたものと考えられており、伝承では腕どころか足も4本、顔も2つある異形そのものの姿で伝えられています。


「呪術廻戦」宿儺(すくな)の強さ(術式、領域展開)

術式は斬撃・切断・炎……料理人?

 宿儺の術式は未だ全容が明らかにされていませんが、斬撃、切断に加え炎を扱うこともできることが判明しています。

解(かい)
宿儺が通常使用する不可視の斬撃。

捌(はち)
相手の呪力量や強度に応じて刃を調整し、一太刀で相手を卸す斬撃。

■(?)
詳細不明だが、開(フーガ)と唱え、炎を顕現させていた。

領域展開:伏魔御廚子(ふくまみづし)
必中効果範囲内の呪力を帯びたものには「捌」、呪力のないものには「解」による斬撃が絶え間なく浴びせられる。
一般的な領域展開は敵を閉じ込めるものだが、伏魔御廚子は対象を閉じ込めず敢えて逃げ道を与えるという縛りにより領域を最大半径200mまで拡大している。
これは作中において「キャンパスを用いず空に絵を描くに等しい、まさに神業」と表現される絶技。

 シンプルですが実に攻撃的かつ、隙の無い術式ですね。

 特に領域展開についてはえぐいことこの上なく、逃げ道を与えられても五条悟クラスの移動能力が無いと効果範囲から逃れることは不可能。

 獲物をいたぶって遊ぶための能力では、といった印象さえ受けてしまいます。

 全容は未だ謎に包まれた宿儺の術式ですが、切断や炎といった性質から、一部では術式の本質は「料理」なんじゃないかという考察もあがっています。

 御廚子には厨房という意味もありますし、118話の煽り文に「万死の厨房」という言葉が使われたこともその根拠となっているようですが……料理かぁ。

 ラスボスの術式が料理というのもそぐわない気がしますが、宿儺が食べるもののことを考えると、むしろ邪悪さが際立って合っているのかな?

全盛期の強さ、五条悟とどちらが強いの?

 さて、このように隙の無い能力を持ち、恐れられている宿儺ですが、実際のところ作中最強と呼ばれる五条悟とはどちらが強いのでしょう?

 これについて20本の指全てを取り戻した全盛期の宿儺が相手なら、五条も「しんどい」と発言しており、かなり接戦であることがうかがえます(それでも五条は「勝つさ」と発言しているので、負けるつもりはないようですが)。

 単純な呪力量や身体能力なら宿儺に分があり、術式の特異性(六眼による補助含む)では五条に分がありそうです。

 また、千年前から生きる呪詛師の羂索(けんじゃく)が「君は強すぎて邪魔」と五条を封印し、宿儺は逆に復活させようとしていたことを考えると、五条に分があるような気はしますが……

 五条悟の封印が失敗した際のサブプランとして宿儺の復活をもくろんでいたと発言していますし、宿儺を五条にぶつければ勝てる、あるいは追い詰めれるという目算が羂索にはあったとも考えられます。

【追記】
実際に宿儺と五条が対決した結果、勝利したのは僅差で宿儺でした。

この時宿儺には伏黒の術式のアドバンテージがあったとはいえ、それを抜きにしても五条悟自身が勝てたかどうかは怪しいと認めています。


「呪術廻戦」宿儺(すくな)の目的(復活)

伏黒恵に異常な興味を持つ理由とは?

 作中で宿儺は伏黒恵に強い興味を抱いており、そのことが物語を通じて一つの大きな謎として描かれていました。

 どうも伏黒の「十種影法術」を見てから興味を持ったようで、宿儺としてはあり得ないことに、渋谷事変ではわざわざ伏黒のことを助け出しています。

「死ぬな。オマエにはやってもらわねばならんことがある」

 普通に考えれば宿儺の復活なのでしょうが、単純に復活するだけなら誰かを人質にして虎杖相手に有利な縛りを結べばそれでいいはずです。

 実際に、渋谷事変で漏瑚(じょうご)がそれを提案していますが、

「俺には俺の計画がある」

 と一蹴していました。

 つまりこの時既に宿儺にとって虎杖の肉体は価値を失っていたのです。

虎杖との契約(契闊(けいかつ)は恵活(けいかつ)じゃないよ?)

 宿儺は来るべきタイミングで伏黒を利用するため、宿主である虎杖と縛りを結んでいます。

① 「契闊(けいかつ)」と唱えたら一分間体を明け渡す。
② この契約内容を忘れること。
③ 体を明け渡している時に誰も殺さないし傷つけない。

 この③の「誰も」の対象には虎杖自身は含まれておらず、また傷つけないという言葉の定義には「肉体を奪う」ことは含まれていません。

 ちなみに、「契闊(けいかつ)」をアニメで「恵活(けいかつ)」と一部のファンが勘違いし、宿儺の伏黒恵愛に爆笑したというエピソードがありますが……伏黒のヒロイン力は本当に果てしないな。

伏黒の肉体を奪って受肉する

 212話で宿儺は「契闊(けいかつ)」の縛りを利用し、伏黒恵の肉体を奪って復活を果たしています。

 「契闊」と唱え虎杖の肉体の支配を奪うと、虎杖の指をちぎって呪いを込め、伏黒に食べさせた宿儺。

 虎杖が意識を取り戻した時には、既に宿儺は伏黒の肉体に受肉していました。

 

 実は宿儺は以前から「十種影法術」のポテンシャルと伏黒が持つ宿儺の呪いへの耐性に気づき、その肉体を乗っ取っての復活を目論んでいました。

 いつでも伏黒に鞍替えすることは出来たのですが、万が一にも伏黒に肉体の主導権を奪われないよう、指を回収して力を取り戻すことを優先していた宿儺。

 しかし天使の登場により自分が消滅させられるリスクが発生したため、まだ指は5本残っているものの、宿儺は計画を実行に移したのです。

伏黒の身体を完全に乗っ取るため、津美紀を殺害

 伏黒の肉体を乗っ取った宿儺でしたが、伏黒の魂は未だ抵抗を続けており、宿儺は完全にその力を振るうことができない状態となっていました。

 裏梅の準備した”浴”で一先ず伏黒の意識を抑え込んだ宿儺。

 彼は完全に伏黒の心を折るため、伏黒の姉・津美紀を殺害しようと動き出しました。

 津美紀の肉体を乗っ取っていた平安の術師・万(よろず)と交戦することになりますが、宿儺は自身の術式を使うことなく、十種影法術のみで彼女を殺害。

 自分の術式で姉を殺された伏黒の心は、より奥底へと沈んでいきました。

【まとめ】「呪術廻戦」キャラクター考察wiki

 



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