今回はメディア展開が進む大人気ダークファンタジー「ゴブリンスレイヤー」から、外伝・イヤーワンに登場した「査察官」について解説していきたいと思います。
査察官は若き日のゴブリンスレイヤーの鋼鉄等級への昇級試験を担当した都のギルド職員。
本編より更に視野狭窄で問題児だったゴブリンスレイヤーに、冒険者として最低限の社交性を叩きこんだ人物でもあります。
実は元冒険者で一流の武道家(拳法家)。
本記事ではそんな査察官のプロフィールや強さ、作中での活躍とその後を中心に解説してまいります。
なお、ゴブリンスレイヤー(主人公)と物語の舞台となる四方世界の紹介記事もありますので、興味のある方はこちらも読んでやってください。
「ゴブリンスレイヤー」査察官のプロフィール
引用元:「ゴブリンスレイヤー」公式
基本プロフィール
査察官は外伝「イヤーワン」に登場する男物のスーツを着こなす麗人。
王都にある冒険者ギルドの職員で、過去には辺境のギルドに在籍する受付嬢や監督官の指導を担当していたこともあるそうです。
正確は厳格で公明正大な委員長タイプ。
ただし決して融通の利かない堅物ではなく、問題児にも丁寧に指導していました。
本人曰く、元は武術をかじったお転婆な貴族の子女だったのだとか。
かつては冒険者として剣の乙女たち「六英雄」たちが活躍していた「鍔鳴の太刀」の時代には「死の迷宮」に挑んでいたこともあるそうです。
伸ばした前髪で右目を隠していますが、その右目は仲間を巻き込んで無茶な冒険に挑んだ代償として視力を失っています。
ゴブリンスレイヤーの昇級試験を担当
査察官は若き日のゴブリンスレイヤーを描いた外伝「イヤーワン」において、ゴブリンスレイヤーの二度目の昇級試験を担当するため登場しました。
ゴブリンスレイヤーはこの時、受付嬢によって黒曜等級から鋼鉄等級へ推薦されていたのですが、ゴブリン退治しかやっていないゴブリンスレイヤーに不審を抱き、自ら実地で確かめるべく辺境までやってきています。
査察官はゴブリンスレイヤーを実地で試験しながら、同時に彼を冒険者として指導。
体調管理の重要性や冒険者として最低限の社交性や常識を躾けてくれました。
ある意味ゴブリンスレイヤーにとっては社会人としての師のようなものであり、査察官がいなければ恐らく、ゴブリンスレイヤーは今以上に周囲から孤立し、野垂れ死んでいたことでしょう。
「ゴブリンスレイヤー」査察官の強さ
死の迷宮に挑んだ元冒険者
査察官はかつて剣の乙女たち六英雄(オールスターズ)が活躍した時代に、魔神王が棲家とした死の迷宮に挑んでいた元冒険者です。
当時は現在より遥かに過酷で危険な時代だったそうなので、そこで戦い生き抜いた査察官の実力は間違いなく一流。
冒険者でないため等級は不明ですが、その実力はゴブリンスレイヤーなど比較になりません。
「等級=実力」ではないためハッキリとは言えませんが、最低でも銅等級か在野最上級とされる銀等級の実力派あるものと思われます。
奥義を使いこなす武道家(拳法家)
査察官は一流の武道家であり拳法家。
武道家は素手(または格闘武器)で戦う軽戦士で、武器や鎧で武装した普通の戦士と比較すれば通常時の戦闘力は劣りますが、「気」によって瞬間的に能力を底上げし、時に戦士を上回る力を発揮します。
査察官は素手による近接戦に加えて、スーツの袖の中に仕込んだ鎖の暗器で中距離もカバー。
純粋な武道家というよりは暗殺拳の使い手というイメージですね(ん? 元貴族令嬢では?)。
奥義である「百歩神拳(所謂、気による遠当て)」をも使いこなし、作中ではゴブリンロードを一撃で仕留めていました。
「ゴブリンスレイヤー」査察官の動向
外伝「イヤーワン」において、査察官はゴブリンスレイヤーの経歴を怪しみ、彼の冒険に同行し実地試験を行います。
査察官はゴブリン退治しかしないゴブリンスレイヤーの在り方には徹頭徹尾否定的で、共に冒険をした後もその印象は変わることがありませんでした。
査察官はゴブリンスレイヤーの指導をしつつ、ある村(後に重戦士の故郷であったことが判明)の近くに巣食ったゴブリンの群れを共に討伐。
この群れはロードが率いるかなり大きな群れだったので、ゴブリンスレイヤー一人であれば勝ち目はなかったでしょう。
最終的にゴブリン退治を終えた後は、ゴブリンスレイヤーを昇級させる手紙を託して王都に帰って行きました。
別れ際、ゴブリンスレイヤーに、
「あなたは冒険者ではない」
「少年 いつか骰子を振りなさい」
「骰子を振るということは」
「冒険をするという事なのだから」
と告げ、彼がいつか本物の冒険者になることを願って。
「ゴブリンスレイヤー」査察官のその後(本編)
査察官は外伝だけでなく本編にも登場を果たしています(原作16巻)。
この時、査察官は各地を旅している途中で、新人冒険者を助け、かつて面倒を見たゴブリンスレイヤーのことを思いだす様子が描かれていました。
どうやらゴブリンスレイヤーとの冒険を経て、冒険の楽しさを思い出したらしく、ギルド職員を辞めて冒険者に復帰した模様。
今は幕間でチラリと登場しただけですが、いつか本編でゴブリンスレイヤーとの再会が描かれるとよいですね。
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