今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、ダンジョンに棲む亜人「オーク」について解説します。
オーク族は人間と猪を掛け合わせたような屈強な亜人。
かつて長命種に地上での住処を追われ、迷宮や坑道跡などに集落を作って暮らしています。
基本的に冒険者たちとは敵対しているものの、作中ではセンシを通じてライオスたちと和解し、協力・共存の道を選んでいくオーク。
本記事ではそんなオーク族の概要やメインキャラクターのプロフィール(名前・声優など)、その後(最後)どうなったかを中心に解説してまいります。
「ダンジョン飯」オーク族とは?
オーク族の概要
平均身長 | 男性 | 160cm |
女性 | 150cm | |
平均寿命 | 55歳(亜人・短命種) | |
成人年齢 | 14歳 |
オーク族は猪型の魔物と人間を掛け合わせたと思しき屈強な体格の亜人です。
大柄な体格ですが意外と体脂肪率は低く筋肉質。
子供の頃は背中にしま模様が浮かびウリ坊のようにかわいらしいですが、成人になるにつれて薄くなります。
一般的に、性格は極めて狂暴で残虐。
かつて住んでいた土地をエルフなどの長命種に奪われ、迷宮跡やドワーフが作った坑道跡に集落をつくることが多いようです。
メリニの黄金の迷宮に棲むオークもそんな土地を追われた一族の一つ。
成人男性にはツノのようなコブが良く見られますが、これは元々生えているものではなく魔物の骨などを皮膚の下に埋め込んだもので、序列が高い者ほど立派なコブを作ることが許されています。
オーク族とセンシ
センシはかつてオーク族の集落で世話になっていたことがあり、今でも彼らと交流を持っています。
センシが魔物食を始めたのも、オークの集落では普通に魔物が食べられていたことが切っ掛けです。
センシは客人としてオーク族から友好的に扱われていましたが、嫁を娶らないかと迫られるようになったことでオーク族の集落から離れています。
というのも、オークの共同体は序列が厳しく決まっており、嫁の数も序列によって決まるため、嫁をとればセンシもオークの序列の中に組み込まれてしまいます。
留まればオークの部下を率いて冒険者と戦わなければならなくなっていたため、それは御免だと彼らと距離をとったのでした。
「ダンジョン飯」オーク族のプロフィール
族長:ゾン(息子:バハイ)
種族 | オーク |
年齢 | 21歳 |
誕生日 | 12月12日 |
出身地 | 黄金の迷宮 |
家族構成 | 妻4人、妹2人、弟、息子 |
体格 | 身長175cm前後、BMI 39 |
好物 | バロメッツ |
苦手 | とくになし |
声優 | 後藤光祐 |
オークの若き族長ゾン。
まだ族長になって日が浅く、好戦的な若者と戦えない女子供を守らねばならない立場の板挟みで苦しんでいます。
表向きは迷宮から冒険者を完全に排除するという名目を掲げているものの、実際にはそれが難しいことをきちんと理解する理知的な人物でもあります。
センシとは子供のころからの知り合い。
初登場時はライオスやマルシルたちと衝突していたものの、後に和解しています。
息子バハイの声優は引坂理絵さんが担当しています。
族長の妹:リド
種族 | オーク |
年齢 | 14歳 |
誕生日 | 11月22日 |
出身地 | 黄金の迷宮 |
家族構成 | 兄、姉、弟 |
体格 | 身長150cm前後、BMI 41 |
好物 | 歩き茸 |
苦手 | キャベツ |
声優 | 村瀬迪与 |
オークの族長ゾンの妹リド。
好戦的かつ勇敢で、族長になってから戦うことに消極的になった兄に内心憤りを感じています。
集落のある第5層にレッドドラゴンが現れた際も、第3層への移動を決意した兄に残って戦うべきと主張し、一部の部下を率いて第5層に残りました。
勇敢な者を好む武人気質で、中身は戦乙女のように高潔で公正な女性。
そろそろ部下の中から夫を選ぶ年頃ですが、あまり気が進まないようです。
オークでありながらファンの間ではかわいいとヒロイン力を高く評価されています。
「ダンジョン飯」オーク族の活躍
オーク族は集落のある迷宮第5層に、ファリンを食べたレッドドラゴンが出現したこと受け、第3層に集落を移動。
そこでライオス一行と遭遇し、一触即発の状態となってしまいます。
オーク族と知り合いだったセンシの存在もあり、寸でのところで殺し合いを回避。
オーク族はレッドドラゴンの居場所をライオスたちに教えて送り出しました。
第5層に残っていたリドともひと悶着ありましたが、ライオスたちがレッドドラゴンを倒したことを知ってからは、彼女もライオスたちに協力してくれるようになります。
その後、迷宮制圧のために島を訪れ、ライオスたちの処刑を主張したエルフのカナリア隊と対立。
ただ、迷宮の主となったマルシルが生み出した魔物が出現すると、エルフたちとも協力して魔物と戦っていました。
「ダンジョン飯」オーク族のその後(最後)
本編終了後、迷宮が消滅した後、ゾン率いるオーク族はメリニに居を移し、悪食王ライオスが統治するメリニの住人となっています。
ゾンは元々、いかに部族の者たちを守っていくかを苦心していましたので、様々な種族が共存するメリニへの移住は最良の結末だったと言えるでしょう。
リドも兄と共にメリニに移り住み、警備隊に所属しています。
ちなみに物語の終盤でゾンはオーク族がこの土地の人間として盤石の立場を手に入れるため、ライオスにリドを妃の一人に迎えないかと提案。
リドは、
「一族の礎になるのならば本望です」
「私は喜んであの男に…身を…捧げ…」
「うっ…ううっ…!」
と涙を流していました。
……まあ、ワールドガイドなどでも態々明言はされていませんでしたが、一夫多妻制が根付くオークが勝手に言っているだけなので、ライオスとリドが結婚したりはしてないと思います。
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