今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、作中に登場する種族の一つ「ノーム」について解説します。
ノームとは古典ファンタジーによく登場する、ドワーフに似たずんぐり体型の種族。
地の精霊の名前を拝し、頭が良くて魔法が得意なのが特徴です。
本記事ではノームの特徴(平均寿命・身長)や種族特性、エルフやドワーフといった他種族との関係性を中心に解説してまいります。
「ダンジョン飯」ノームとは?
基本プロフィール(身長・寿命・成人など)
平均身長 | 男性 | 130cm |
女性 | 120cm | |
平均寿命 | 240歳(人間・長命種) | |
成人年齢 | 40歳 |
ノームとは地の精霊の名を拝する、ドワーフに似たずんぐり体型の種族です。
外見はドワーフに本当によく似ていますが、若干スリムで手足が大きく、耳の位置が高いのが特徴。
ドワーフとは文化や生活圏が近いため、他の種族からは混同されたりいっしょくたにされることもあります。
性格はのんびりした気性の者が多い印象ですが、もちろん例外はあります。
「ダンジョン飯」独自種族というわけではなく、古典ファンタジーでは定番種族の一つですが、昨今は精霊としてのノームとの紛らわしさからか、他作品ではあまり姿を見なくなっています。
種族特性:精霊の扱いに長ける
ノームは古代より神々や精霊と共に生きてきた種族。
精霊を隣人として使役する魔法種族であり、精霊の扱いに長けています。
同じ魔法種族のエルフと比べると、魔力量ではエルフが勝っており、ノームは純粋に精霊の扱いが上手いといった違いがあります。
この世界の魔法は基本的に精霊を介して行使されるものなのですが、上記の違いがノームとエルフの魔法体系の違いにも表れています(後述)。
「ダンジョン飯」ノームの登場人物
作中で登場した名前付きのノームは四名。
かなり少ないですが、これはノームがのんびりした気性の者が多いため、自分たちの居住区を離れて冒険者などになろうとする者が少ないということなのかもしれません。
ホルム
カブルー一行の一員で、四種の精霊を使役する古代精霊術の研究家。
タンス夫妻
迷宮の状態を探るために島に派遣された老夫妻。
ヌール
センシがかつて所属していた鉱夫団の仲間。
「ダンジョン飯」ノームとドワーフ
先にも少し触れた通り、ノームとドワーフは見た目だけでなく、文化や生活圏など様々な面でとても近しい関係にある種族です。
性格はドワーフがハングリー精神旺盛で頑固、ノームがのんびり屋と正反対ではあるものの、両者の関係は良好。
かつてエルフとドワーフの間で古代戦争が勃発した際にも、ノームはドワーフの側についていました。
また、見た目や文化だけでなく生物学的にもノームとドワーフは非常に近い関係にあるらしく、ノームとドワーフが子供をもうけた場合、その子供は子孫を残すことが可能です(この世界ではマルシルのようなハーフエルフは子孫を残すことができない)。
「ダンジョン飯」ノームの魔術体系(VSエルフ)
この世界の魔術にはいくつかの魔術体系が存在し、ノーム体系とエルフ体系、東方の呪術などが存在します。
この中で東方の呪術は特殊なので説明を割愛しますが、一般にエルフ体系の魔術はエルフが、ノーム体系の魔術はノーム以外にファリンのようなトールマンが使用しています(ちなみにマルシルは両方を使うハイブリッド)。
ノーム体系とエルフ体系の魔術の違いは、精霊の捉え方。
ノームは精霊に「お願い」して現象を発生させ、エルフは精霊に「命令」して現象を発生させます。
ノーム系は結果が曖昧な分、強力にもなるし術者の負担も少ないので魔力の少ないトールマンにもおすすめ。
逆にエルフ系は良くも悪くも想定通りのことしか起きません。
「ダンジョン飯」ノームと精霊
ノームは精霊を隣人、良き友として丁重に扱っています。
ホルムのように精霊に名前を付けて育てるノームは流石に少数派だと思われますが、精霊はノームにとって単なる魔術を使うための道具ではありません。
その為、精霊に「命令」して魔術を使うエルフとは、精霊の扱いが乱暴すぎるとして対立(逆にエルフはノームを精霊の扱いが野蛮過ぎると批判)。
どちらも根本的には同じことをしているのですが、お互いに自分たちの精霊の扱いの方が正しいと信じて譲りません。
ただし両者の間に戦争が起こった時、精霊は彼らを区別せずノームもエルフも平等に殺したそうです。
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