今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、作中に登場する種族の一つ「コボルト」について解説します。
コボルトは人間と犬型の魔物を掛け合わせたような見た目の亜人種。
なまじかわいらしい見た目をしているせいで奴隷として売られることもある不遇な立場の種族です。
実はその性格は残忍で好戦的、人たらしのカブルーをして言葉は通じないとまで言わしめたコボルト。
本記事ではそんなコボルトの特徴(平均寿命・身長)や種族特性、その本性や国家を中心に解説してまいります。
「ダンジョン飯」コボルトとは?
基本プロフィール(身長・寿命・成人など)
平均身長 | 男性 | 150cm |
女性 | 140cm | |
平均寿命 | 55歳(亜人・短命種) | |
成人年齢 | 13歳 |
コボルトとは人間と犬型の魔物を掛け合わせたような見た目の、小柄な二足歩行の亜人種。
ファンタジーでは定番の種族で、他作品ではゴブリンと同一視されたり魔物として扱われることもありますが、この「ダンジョン飯」では”一応”話の通じる知的種族として描かれています。
一見可愛らしい見た目をしていますが、犬種によると強面だったり、危機が迫ると牙を剥き出しにたり、その本性は狂暴な種族です(詳しくは後述)。
ちなみにこの世界ではエルフやオーガなどは大きく「人間」に分類されていますが、「亜人」とは骨の数により区別されています(コボルトは人間より多く、同じ亜人のオークは少ない)。
種族特性:嗅覚が鋭く毒に強い
コボルトの特徴と言えば犬と同様の優れた嗅覚。
匂いで仲間を見分けたり、僅かな痕跡から種族を判別したり魔術の痕跡を見抜いたりすることが可能です。
またあらゆる毒に強い体質を持ち、腐った食べ物を食べてもへっちゃら。
人間なら即死するほどの猛毒を持つシーサーペントに噛まれても、顔が大きく腫れあがる程度で済んでいました。
一方、声帯の性質上共通語の発音が苦手で、知識として言葉は習得できても片言になりがち。
そのため他種族とのコミュニケーションはあまり得意ではありません。
「ダンジョン飯」コボルトの登場人物
詳しくは後述しますが、物語の舞台となる「島」は東方大陸に属し、コボルトの主な生息域である西方大陸とは遠く離れています。
その為、作中で主要人物として登場するコボルトは一人だけ。
クロ
カブルー一行に所属するコボルトの戦士。
ハーフフットのミックベルに拾われ、互いに互いをとても大切に思っている。
これ以外だとチェンジリングによって変身したイヅツミがコボルトに変身していました(チェンジリングで変身できるのは近縁種だけなので、他のメンバーは亜人には変身できない模様)。
「ダンジョン飯」コボルトの国家
コボルトの集落はトールマンの国家に囲まれる形で西方大陸の数か所に点在。
砂漠にはコボルトの国家も存在します。
ただ、基本的にコボルトと人間は没交渉。
というのも、この世界では肥沃な土地は長命種に占有されていて、短命種と亜人は残った貧しい土地で限られた資源を奪い合って生きています。
その為、西方大陸の人間は、基本的にコボルトは”敵”と認識しているようです(勿論例外はある)。
「ダンジョン飯」コボルトは残忍で好戦的
その見た目がかわいらしく、またカブルー一行のクロが温厚なため誤解されがちですが、基本的にコボルトは残忍で好戦的な種族です。
クロというコボルトの仲間を知るカブルーでさえ、
「言葉は通じないものと思ってください」
「所詮 彼らは亜人ですから」
とコボルトとの交流には否定的。
人であればあっという間に誑し込んでしまうコミュ力を持つカブルーでこれですから、よほどコボルトは危険で話の通じない種族なのでしょう。
ちなみにカブルーは西方大陸のウタヤ出身のため、その頃にコボルトと関りを持ったと考えられます。
「ダンジョン飯」コボルトは奴隷にされることも
コボルトはなまじかわいらしい見た目をしているため、人間に捕まって奴隷として売られることも珍しくありません。
コボルトのような亜人を専門に扱う奴隷商もいて、この世界においては亜人の売買は犯罪ではなく一般に認められた行為のようです。
この世界では亜人には人権が認められていないのかもしれません(クロはカブルーたち保護者・主人がいるから島で行動できている?)。
カブルー一行のクロも、故郷を飛び出して港の近くをうろついているところを捕まって奴隷商に売り飛ばされた過去を持ちます。
なお、言うまでもありませんが奴隷として買い取られたコボルトたちの多くは不幸な結末を迎えているそうです。
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