今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、歴史大好き「芳川さん」について解説します。
芳川さんは「ビブリオバトル」編で登場した戦国武将大好きの文学少女。
主人公の石平君と同い年で、この辺りで一番偏差値の高い東高校に通っています。
同じく「ビブリオバトル」編に登場した柴さんとは中学時代の親友。
本記事ではマイペースで強い芳川さんのプロフィールや登場話、人間関係などを中心に解説してまいります。
「税金で買った本」芳川さんのプロフィール
基本プロフィール
芳川さんは主人公の石平くんと同い年の文学少女。
高校3年生(初登場時)で、石平くんが通う西高校と同じ市の東高校に通っています。
外見はボリュームのある髪をポニーテールにした、ソバカス眼鏡が特徴のほんわか系。
性格はおっとりしていてマイペース。
基本的にあまり物怖じしないタイプで、誰に何を言われても好きな物はハッキリ好きと言える自分の世界をしっかり持ったオタクです。
歴史好きで特に戦国武将が大好き、感情が高ぶると「~じゃあ!」と武将風の口調になることも。
東高校の文芸部
芳川さんは東高校の文芸部に所属しています。
東高校はこの辺りで一番偏差値が高く、灰坂が受験に失敗した(正確には中学受験に失敗しなければ受験して進学していただろう)高校。
佐藤さんや灰坂(姉)が通っていた高校でもあります。
芳川さんは成績がいいことを鼻にかけたりしない普通に良い子で、彼女の後輩の文芸部の女の子たちも本当に本好きで仲良し。
自分が落ちた高校ということで勝手に対抗心を燃やしていた灰坂も、あまりに良い子たちなので毒気を抜かれていました。
「税金で買った本」芳川さんの登場話(初登場)
ビブリオバトル編(101~103話)
芳川さんの登場話は97~103話「ビブリオバトル」編の内、後半3話の101~103話に登場します。
いつものように朝野さんから、
「石平少年はビブリオバトルで戦ってくれるね?」
と無茶振りされ、図書館主催の西高と東高のビブリオバトル対決に参加させられることになった石平くん。
彼は司書の芦川さんにも頼み込まれ、灰坂と図書委員の柴さんと3人で西高代表として参戦します。
そして東高代表の一人として現れたのが芳川さん。
芳川さんは柴さんの中学時代の親友。
自分の好きなものを人に理解してもらえず、傷つくことを恐れていた柴さんの前で、芳川さんは自分の好きな戦国武将の「変り兜」を思う存分語り、「変」であることの強さを訴えます。
それに勇気づけられた柴さんは、思う存分自分の好きな「変」な世界観について語り尽くし、ビブリオバトルは参加者全員が満足の大団円で幕を下ろしたのでした。
不遇の軍師(116話)
一度限りの使い捨てキャラかと思いきや、芳川さんは116話で再登場。
石平くんの通う図書館に、昔読んだ本を探しにやってきます。
黒田官兵衛の兜に関する本を探していた芳川さんですが、タイトルが分からず、普通に黒田官兵衛と入れて検索しても見つかりません。
そこでちょっと変わった検索方法「件名検索」について紹介する早瀬丸さん。
黒田官兵衛に関する本は本名の黒田孝高で分類件名が設定されており、それで検索するとあっさり目当ての本「不遇の軍師」が見つかります。
感動する芳川さんでしたが、ふと武将は全て本名で登録されるルールなのか、と気になって尋ねることに。
しかし竹中半兵衛は本名が竹中重治ですが、彼の分類件名は竹中半兵衛となっています。
実はこの分類件名は普通、一番有名な名前が登録されることになっているのですが、黒田官兵衛は黒田如水という名前も有名でどちらが有名か判断できなかったそうです。
その結果、黒田官兵衛は例外的にあまり有名でない本名の黒田孝高で登録されることに。
そのエピソードを聞いた芳川さんは、黒田官兵衛の不遇っぷりはこんなところにまで及んでいたのかと、ますます黒田官兵衛にハマっていました。
「税金で買った本」芳川さんの人間関係
柴さんとは中学時代の親友
石平くんが通う西高校の図書委員、柴さんは芳川さんの中学時代の親友。
同じ歴史好きで一緒に関ヶ原ウォーランドに遊びに行くなど、本当に仲が良かったようです。
柴さんは中学時代、自分の好きな物を「変」だと周囲に否定されることを嫌がり、あまり人前で自分が好きな本について語らなくなってしまいました。
芳川さんはそんな柴さんに「変」なのは悪いことじゃないと伝えていましたが、当時の柴さんには届かず。
高校が別々になって、二人は疎遠になっていました。
ビブリオバトル編で再会し、柴さんが変わらず本好きでいてくれたことに喜ぶ芳川さん。
再開直後こそ少しぎこちなかったものの、ビブリオバトル終了後はすっかりかつての仲良しな関係を取り戻していました。
石平くん相手にも「バッタの人」と物怖じせず
芳川さんは結構図太くて物怖じしないタイプです。
116話で再会した石平くんに対し、咄嗟に名前が浮かばなかったのか、彼がビブリオバトルで紹介した本にちなんで「バッタの人」呼ばわり(石平くんは「変り兜の人」と返す)。
石平くんはヤンキーで結構見た目怖い方だと思うのですが、ものすごくフレンドリーに接していました。
石平くんもそういう”おもしれー女”とはノリがあうようで、再びビブリオバトルの場で対決することを約束していました(また出る気なの?)。
コメント