今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、図書委員の眼鏡っ子「柴はるか」について解説します。
柴さんは主人公の石平くんが通う西高校の図書委員。
人前に出るのが苦手な文学少女ですが、同時に堂々と「陰」であることを主張するクセの強い少女でもあります。
本記事では柴さんのプロフィールや、彼女が活躍した「ビブリオバトル」編の概要、人間関係などを中心に解説してまいります。
「税金で買った本」柴はるかのプロフィール
基本プロフィール
柴はるかは主人公の石平くんと同じ西高校に通う図書委員の少女。
初登場時は3年生で、1年生の時は石平くんと同じクラスだったそうです。
外見は左右二つ結びのお下げ髪と眼鏡がトレードマークの文学少女。
ただし決して大人しい少女ではなく、作中では不機嫌そうにむくれたり、ブチギレてたり、時によだれを垂らさんばかりに興奮したりと、非常に表情豊かなところを見せてくれます。
性格はカテゴリ「陰」の目立つのが嫌いなオタクですが、同時に頑固で自己主張が強く、毅然とした態度で堂々と情けないことを主張するタイプです。
西高校の図書委員
柴さんは西高校で1年生の頃からずっと図書委員をしています。
1年生の時に校内のビブリオバトル大会を企画するなど、非常に活動熱心。
大会の事前準備のために図書委員のみんなとコミュニティ型のビブリオバトルを行うなど、積極的に委員の活動を楽しんでいます。
司書の芦川さんからも信頼され、頼りにされており、作中ではイベント型ビブリオバトルへの出場を依頼されていました。
「税金で買った本」柴はるかの登場話
石平少年はビブリオバトルで戦ってくれるね?
柴さんの登場話は97~103話「ビブリオバトル」編。
石平くんはいつものように朝野さんから、
「石平少年はビブリオバトルで戦ってくれるね?」
と唐突に無茶振りされ、彼が通う西高と、この辺りで一番偏差値の高い東高のビブリオバトル対決に参加させられることになります。
ビブリオバトルとは各々本を紹介して、どの本が一番読みたくなったかを決めるコミュニケーションゲーム。
今回は西高の参加者が少なかったので、学校司書の芦川さんが困ってしまい、朝野さんを通じて石平くんに声をかけた形です。
そして石平くんが学校図書館で遭遇したのが、芦川さんにビブリオバトルに参加してと泣きつかれている柴さんでした。
柴さんは身内だけでやるビブリオバトルは慣れているけど、人前でやるイベント型の大会は絶対嫌とそれを拒否。
渋る柴さんを説得するため、芦川さんは石平くんやその場にいた山田、灰坂まで巻き込んで試しにビブリオバトルをやってみようと持ちかけました。
変な世界が変な本が好き、それだけ
石平くんたちとのビブリオバトルを通じて、自分は不特定多数の人に好きな本を紹介しても、その良さを理解してもらえないことが嫌なのだと自覚した柴さん。
多くの人は服やアクセサリーと同様に自分を彩るアイテムの一つとして読む本を選んでおり、みなそうだと思っている。
自分はそうじゃないと言いたかったけれど、これまでは面倒だし一々傷つきたくないので黙ってきた。
しかし本当はずっと納得できていなかった。
わからせたいなら戦うしかないと、柴さんはビブリオバトルへの参加を決意します。
柴さんが紹介した本は「タイの地獄寺」。
変な世界、変な本が好きな自分の趣向を思いきり人前で語り切り、見事柴さんの紹介した本がチャンプ本に選ばれます。
ただ、実際に終わってみれば勝った負けたといったギスギスした雰囲気はなく、柴さんは対戦した東高の少女たちと楽しそうに語らっていました。
「税金で買った本」柴はるかの人間関係
中学時代の友人・芳川さん
ビブリオバトル編では、柴さんの中学時代の友人、芳川さんという少女も大会参加者として登場します。
芳川さんは東高に通う文芸部の少女で、アクの強い柴さんとは対照的なホンワカした文芸少女。
大会では大好きな武将の兜に関する本を紹介。
柴さんとの再会を心から喜んでおり、自分の楽しさを想いを存分にぶつけた彼女の発表は、結果的に柴さんを大いに勇気づけることとなりました。
石平・山田とは相性「良」
柴さんはヤンキーの石平くんとアホの山田とは比較的相性が良いです。
柴さんは陰キャで、1年生の時は同じクラスだった石平くんと一度も話をしたことが無かったのですが、いざ話してみればすごく自然。
柴さんは気が強くて石平くんたちに対しても物怖じすることなく、また自分自身が変人という自覚があるからか二人を馬鹿にすることがありません。
何というか、白井さんに通じるものがありますね、彼女。
灰坂とは分かり合えない?
逆に相性が悪そうなのが灰坂。
灰坂は優等生の姉が通っていた東高との対決と聞いて、東高をやりこめてやろうとビブリオバトルに首を突っ込んでくるのですが、温くワイワイ楽しみたい柴さんと「勝ちたい」「認められたい」と承認欲求強めな灰坂とは正反対。
ソツなく人受け良さそうに、どう勝つかを考えてビブリオバトルに臨む灰坂のことを柴さんは苦手にしていました。
ただ、こうした強い感情はちょっとしたきっかけで裏返ることもありますから、また柴さんが再登場し灰坂と絡むようなことがあれば、案外仲良くなったりするのかもしれません。
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