今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、コネ入隊のボンボンA級隊員「唯我 尊(ゆいが たける)」について解説します。
唯我はA級1位部隊に親のコネで無理やり入隊し、実力もないのにA級隊員であることを鼻にかけているダメ人間。
嫌味なキャラではあるのですが、そのあまりの無様さと周囲からの扱いの悪さに、中々憎めない愛されキャラでもあるのです。
ワールドトリガー、唯我尊のプロフィール(声優含む)
コネ入隊のボンボン、「セミ」って?
ボジション | ガンナー(A級1位部隊 太刀川隊所属) |
年齢 | 16歳 |
誕生日 | 6月30日 |
身長 | 169m |
血液型 | O型 |
星座 | つるぎ座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | 高級フレンチ、尊敬されること |
声優 | 柿原徹也 |
唯我はA級1位部隊太刀川隊の3人目の戦闘員としてコミックス13巻から登場しています。
外見は左右に流した黒髪と大き目の鼻が特徴のお坊ちゃま風の少年。
大企業の御曹司ということもあって、性格は尊大でわがまま。
A級隊員であることを鼻にかけ、芝居がかった人を見下す嫌味なキャラクターです。
太刀川隊はコミックス3巻から登場していて大規模侵攻編などで大活躍していたのですが、唯我の登場はその大分後。
これは唯我が実力不足で実戦から外されていたためだと思われます。
というのも、唯我は実力でA級隊員になったわけではなく、親がボーダーのスポンサーだったコネを利用して無理やりA級部隊に入隊したボンボン。
実力はA級どころかB級の水準にも達していないのです。
唯我本人もそのことは自覚しており、作中で三雲修と個人戦をするように指示された時は、椅子にしがみつき泣きわめきながら抵抗してたぐらいです。
もっとも、修が自分より弱いことを知ると、途端にいつもの尊大な態度を取り戻していましたが。
作者からの扱いも非常にぞんざいで、コミックス16巻カバー裏のキャラ紹介では、唯我の説明が途中から何故か仕事場の壁の隙間に入り込んだセミの話にすり替わっていました。
……確かに、大人になってから見るセミって不気味で嫌だなぁ。
前身は読み切り版「実力派エリート迅」の司令「唯我正」
唯我のキャラクターには前身が存在しています。
それがワールドトリガー連載前、読み切り版「実力派エリート迅」に登場した基地司令「唯我正」です。
読み切り版での唯我は、本編より嫌味な性格とダメ人間ぶりが強調されており、父親のコネで入隊したどころか、基地司令に就任して様々なやらかしをしています。
その芝居がかった弁明も含め、もはや笑うしかないダメっぷり。読み切り版はファンブック「BBF」に掲載されていますから、興味のある方は是非ご一読を。
ワールドトリガー、唯我尊の強さ
持たざるメガネ「三雲修」のライバル? B級と比べても見劣りする実力
トリオン | 5 |
攻撃 | 3 |
防御・援護 | 4 |
機動 | 4 |
技術 | 4 |
射程 | 4 |
指揮 | 1 |
特殊戦術 | 1 |
合計 | 26 |
これが唯我のパラメーターです。本当に、雑魚ですね~。
最低限の資質としてトリオン量は「5」と平均並みにあるようですが、それ以外は軒並み水準以下。
総合力に至っては、C級隊員も含めてパラメーターが判明している全戦闘員の中で最下位です。
多分、B級(正隊員)になる際も相当な下駄をはかせてもらったんでしょうね。
作中での戦闘描写はほとんどありませんが、ポジションは一応ガンナーで、アステロイド(通常弾)二丁拳銃を用いて戦うようです。
ちなみに総合力では最下位ですが、それは指揮・特殊戦術の「1」が響いているせいもありますので、単独の戦闘力なら三雲修より若干上(200戦して唯我が152勝)。
作者公認の修のライバルキャラにもなっています(修がそう認識しているかは別にして)。
A級1位太刀川隊での役割は隠れて逃げ回ること?
唯我もA級部隊の一員であり、ランク戦では当然、太刀川隊の一員として参加しなければならないわけですが、彼の実力ではどう考えてもA級隊員に太刀打ちできません。
援護とか連携ができるレベルにもないでしょうし、普通に戦えば敵部隊にポイントを献上するボーナスキャラになってしまうんですね。
しかし唯我もそんな扱いには耐えられなかったのか、彼なりにきちんと対策はしています。
それが、こっそりメイントリガーに装備しているステルストリガー「カメレオン」。
恐らく肉眼で見えなくなる「カメレオン」と、対レーダー用隠密トリガー「バッグワーム」を切り替えながら使用し(「カメレオン」は他のトリガーと併用できないという弱点がある)、ランク戦ではひたすら隠れて逃げ回り、生き延びることに専念しているのでしょう。
……これもある意味、実力に見合った、正しい戦術と言えなくもないのかなぁ?
ワールドトリガー、唯我尊の人間関係(太刀川隊、烏丸、修)
太刀川隊では出水からぞんざいな扱い、烏丸をライバル視
そんな実力に見合わない部隊に所属してしまった唯我ですが、それ故に太刀川隊の中ではかなり雑に扱われています。
隊長の太刀川からはあっさり戦力外通告を下されてしまいましたし、出水からはことあるごとに跳び蹴りをかまされ折檻されています。
また前任の烏丸がイケメン過ぎるので、それと比較され拗ねているのか一方的に烏丸をライバル視しているようですね。
唯我は登場すると大抵泣き喚いていて、傍から見ると何でボーダー隊員続けているのって感じなんですが、今のところ太刀川隊を辞める様子はありません。
それほどA級1位部隊という肩書が惜しいのか、それとも厳しいけど構ってくれる出水のことを意外に慕っているのか……
ちなみに、唯我は最初から太刀川隊に入ろうとしていたのではなく、できれば華やかな加古隊か嵐山隊に入隊したいと考えていたことがアニメ版で判明しています(太刀川隊には上層部に放り込まれた)。
ただ、加古隊からはやんわり断られ、嵐山隊は木虎が断固拒否したため実現しなかったようです。
三雲修はかわいい後輩……コネ入隊繋がりか?
ボーダー全体でもあまり扱いが良いとは言えない唯我。その彼が唯一(一方的に)仲が良いのが三雲修です。
唯我は修のことを登場当初こそ、ライバル視している烏丸の後輩ということで敵視していましたが、出水から指示された個人戦で勝利し、気持ち良くなったのか、それ以降はよき先輩として修に胸を貸しています。
ランク戦では修が何も出来ずに落とされたりすると残念がっていたり、意外に根はいい奴なんでしょうね。
あるいは、同じコネ入隊の修(こっちはS級隊員の迅が手を回した)にシンパシーを感じているのかもしれません。
ただ、修の方は唯我のことを「強すぎない練習相手」としか思っておらず、残念ながら唯我の片思いのようですが……
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