今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、鍛冶貴族の開祖「クロッゾ」について解説します。
クロッゾは本編に登場するヴェルフ・クロッゾの先祖。
精霊を助けたことが切っ掛けで精霊の血を身に宿し、子孫たちに魔剣を生み出す力を与えたとされる人物です。
喜劇「アルゴノゥト」では主人公を窮地から救う重要な役柄で登場。
本記事ではそんな初代クロッゾのプロフィールや強さ、人間関係を中心に解説してまいります。
「ダンまち」クロッゾのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
クロッゾは本編に登場する鍛冶師ヴェルフ・クロッゾの先祖。
本編ではその名が語られるのみでしたが、「ダンメモ」の二周年記念ストーリー「アルゴノゥト」で登場しています。
外見は赤毛の精悍な雰囲気の青年で、性格も見た目も子孫であるヴェルフとよく似ていますが、その境遇の違いからかヴェルフより若干余裕と色気がある印象です。
売れない鍛冶師で強い使命感など持たない普通の感性の持ち主。
精霊を助けたことが切っ掛けで恩を感じた精霊から血を分け与えられ、強大な力を手にしていますが、自分が英雄ではなく、英雄として名を残すことはないと確信しています。
声優は細谷佳正さんが担当。
鍛冶貴族クロッゾとは?
クロッゾの子孫たちは、彼が精霊から分け与えられた血の影響で、神時代が訪れ恩恵(ファルナ)を授かると、全員が【鍛冶】の発展アビリティなしに強力な魔剣を生み出せるスキル「魔剣血統(クロッゾ・ブラッド)」を発現していました。
彼らはラキア王国に自らを売り込み、貴族の地位を得ることに。
数々の強大な魔剣を送り出し多くの国を滅ぼしていった彼らは、ついには精霊の故郷までも焼き払ってしまい、精霊の怒りを買ってその力を失ってしまいました。
魔剣を生み出せなくなったクロッゾ一族は没落し、魔剣に代わる武具を生み出すことで復興を図ろうとしていましたが、現代において何故かヴェルフに魔剣を生み出す精霊の力が復活することとなります。
「ダンまち」クロッゾの強さ
クロッゾは鍛冶師であり戦士。
戦士としても一流で、彼が助けた火の精霊ウルスの力を宿した「明月」という魔剣を操ります。
この魔剣の力は強大無比で、これを振るうクロッゾは古代の英雄たちすら圧倒しますが、代償として使用する度にその寿命を削ってしまいます。
ただクロッゾはそうした代償の重さなど気にした様子もなく、自分が必要と感じれば躊躇いなくその力を振るっていました。
描写からすると現代のレベルに換算すれば5~6ぐらいはありそうな印象ですね(フィアナとか古代の英雄は恩恵無しにそれぐらいの力を有していた)。
「ダンまち」クロッゾとアルゴノゥト
クロッゾは、およそ三千年前の古代を舞台とした英雄譚「アルゴノゥト」のメインキャラクターとして登場しています。
彼の登場は後半から。
罪人として王都から逃亡中の主人公アルゴノゥトやオルナと出会い、追手である兵士の方が悪人に見えたため二人の逃亡に手を貸してくれます。
クロッゾにはアルゴノゥトたちに協力する理由などなかったのですが、本当にただの成り行きでアルゴノゥトの冒険に付き合うことに。
「困ってるのか。お前いい奴そうだし手伝ってやるよ」ぐらいの軽いノリで、その強大な精霊の力を振るって何度もアルゴノゥトたちを助けてくれました。
「ダンまち」クロッゾとヴェルフ
初代クロッゾは本編に登場するヴェルフの先祖であると同時に、彼の前世であることが示唆されています。
その根拠は見た目や性格の類似点に加えて、武具に関する致命的なセンスの無さ。
またクロッゾ一族から失われた精霊の力がヴェルフに宿ったのも、彼が初代クロッゾの生まれ変わりだからではないかとされています。
またアルゴノゥトの生まれ変わりであるベルとの友情も初代クロッゾとの共通点。
ベルがヴェルフの打った防具にひかれて出会ったことは運命だったのでしょう。
「ダンまち」クロッゾとヘファイストス(精霊ウルス)
またクロッゾは鍛冶神ヘファイストスとも関係があります。
ヘファイストスは子孫であるヴェルフが物語開始当初恩恵を授かっていた神であり、彼が恋い慕う女神。
クロッゾはヘファイストスと直接面識はありませんが、彼が助けた精霊ウルスは武器化した状態で「紅剣の炎王(イグニス・ウルカヌス)」と呼称されており、ウルカヌスとはヘファイストスの異称です(ウルカヌスはローマ神話の神でギリシャ神話のヘファイストスにあたる)。
精霊は神の分身ですので、クロッゾが助けたのはヘファイストスでもあったわけです。
後のヴェルフとヘファイストスの関係を考えれば納得しかありませんね。
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