「ジャンケットバンク」天堂弓彦~イカレ具合が絶妙な神父様、その強さと名言、戦績など(死亡?生きてる?目の眼帯は?)~

 今回は「ヤングジャンプ」で連載中の「ジャンケットバンク」より、自らを神として信奉する神父様「天堂 弓彦(てんどう ゆみひこ)」について解説します。

 天堂弓彦は作中で登場するイカレギャンブラーの一人です。

 本業は神父で、自らを善人、あるいは神と称して悪人に容赦なく裁きを下す狂信者。

 単なるイカレ野郎ではなく、その言動には彼なりの筋が通っており、時折吐き出されえる名言が一部の読者を彼の信者へと変えてきました。

 本記事ではそんな天堂弓彦のプロフィールや強さ、人間関係や名言、作中での戦績を中心に解説してまいります。

「ジャンケットバンク」天堂弓彦のプロフィール

基本プロフィール(年齢、誕生日、身長など)

年齢28歳
誕生日12月24日
身長180cm
体重66kg
血液型AB型
趣味ネットサーフィン
好物キャラメル
職業神父
犯罪歴無し
危険度A-

 天堂弓彦は作中に登場するギャンブラーの一人。

 当初は宇佐美班と敵対する伊藤班が担当権を保有していて、宇佐美班で主人公の真経津と対決する形で登場しました。

 その後は真経津の友人グループに加わり、宇佐美班が担当権を保有するギャンブラーとなっています。

 本職は神父で、表向きは穏やかに人格者のように振る舞っていますが、中身は自らを善人、あるいは神と称して、咎人を容赦なく罰していく狂信者。

 懺悔に訪れた者の罪をリークして咎人を自殺に追い込むなど、作中でもトップクラスに過激な人物です。

 一方で、咎人ではないと認定した者には慈悲と恩赦を与えることもあり、ある意味では神父らしい人格者としての一面も持ち合わせています。

 狂っているように見えて、天堂の言う「神」とは己の信念や自我を指す言葉であり、実は信仰と現実の絶妙なバランス感覚の持ち主。

 ある意味で究極のリアリストであり、真意を読み解けば彼の言っていることは極めて真っ当で的を射ていることが多いです。

強さ:狂気的な精神性と話術(+動体視力)

 天堂弓彦は初登場時1/2ライフ(四段階で上から二番目)のギャンブラーで、その実力と危険性は同ランク帯ではトップクラス。

 その強さの根源は、神(=自分自身)への揺るぎない信仰心からくる狂気的な精神性と話術。

 狂気的に見えて実は理性的な天堂の言動の真意を読むことは極めて難しく、読み合いにおいては圧倒的な強さを誇ります。

 ゲーム序盤にワザと相手に有利になるよう振る舞って罠を張るなど、そのスタイルは真経津に似通った部分がありますね。

 一方で他人を信じない天堂は他人を見て手を読むなどということはせず、その高い動体視力で読み取った物理的な事象だけを判断根拠としています。

 本当に狂気と現実のバランスが絶妙なギャンブラー。

 狂信者にありがちな「自分を省みることができない」という欠点もなく、「神は万能だ、当然反省もできる」と戦いや敗北を通じて成長までできるのですから本当に恐ろしいですね。


「ジャンケットバンク」天堂弓彦の人間関係

 当初、主人公の真経津の敵として登場した天堂弓彦ですが、彼に敗北した後は(詳細は後述)真経津の友人グループに加わり、彼の家に出入りするなど親しくしています。

 その理由や経緯は不明ですが、天堂のことですから自分を倒した真経津にも神性を見出したのかもしれませんね。

 尖った性格の天童弓彦ですが、意外にも真経津グループのメンバーとの仲は良好。

 獅子神御手洗のことは未熟ながら見どころがある人間として目をかけているようですし、初対面でバチバチだった叶黎明とも「私が捕まえた罪人を黎明が監禁する そういう運びになった」と一瞬で意気投合していました。

 相性最悪だった医者の村雨礼二とも、後述するタッグマッチを経てその関係は大幅に改善しています。

 ちなみにプライドの高い天堂ですが、真経津グループの中では意外にいじられキャラ。

 真経津との対戦直後、ランクが一番下の5スロットまで低下したことを恥ずかしそうにするなど、かわいらしい一面も見せるようになっています。

「ジャンケットバンク」天堂弓彦の名言

 天堂弓彦は過激ながら的を射た名言で、読者から人気の高いキャラクターです。

 有名なセリフは初登場時(69話)のこれ。

「神様がどうこう以前に!!! 人が許すワケねェだろォがバアァァァアカ!!!」

 懺悔にきた者たちに、裏で天堂が絶叫していたのがこの言葉。

 読者の多くが思ったことでしょう「それな!」。

 そもそも天堂は「マトモな奴は懺悔などしない」と語り、彼らは罪を償いたいのではなく「自分は悪くない」と信じこむことが目的なのだと理解しています。

「奴らはずっとひとりぼっちだ 頭の中ですらな」

 天堂が咎人を自ら裁く根底には、こうしたシニカルな思想が存在しています。

 ただ一方で、他者を思いやる見込みのある者には時に異常とも思える慈悲を示すことも。

 150話でそのことを相手から「わけがわからない 一体それにどんな価値があるっていうんだ?」と尋ねられますが、天堂弓彦はそれに対し、

「私が価値があると信じたモノに お前達の同意など必要ないのだ」
「何かの価値など 見出したければ勝手に見出せ」

 これもまた、他人の価値観に振り回されがちな現代人にはとても刺さる言葉でした。


「ジャンケットバンク」天堂弓彦の戦績

VS真経津「ブルー・テンパランス」

 天堂弓彦が初めて勝負の場に現れたのは、真経津との1/2ライフ戦「ブルー・テンパランス」。

この時の天堂の担当は伊藤班に代われた御手洗です。

 この戦いでは事前にゲームの仕様書を呼んでいた御手洗から罠の存在を知らされていた天堂が、序盤完全に真経津をコントロールしてたように見えました。

 しかし実は真経津は天堂がゲームの仕様を事前に知っていたことを見抜き、更にそこに罠を仕掛けていました。

 真経津は自分の作戦のほとんどをわざと天堂に見抜かせ、ペナルティを受け、ゲームのペナルティである気圧の減圧は大したことがないと天堂に思い込ませます。

 そして気が緩んだ天堂は深く考えずに自分の部屋の気圧を加圧から減圧へと一気に逆転させ、自ら気圧差で大ダメージを受け、倒れてしまいました。

 天堂が事前にゲームの仕様を知っていなければ、天堂の思惑が真経津に見抜かれることはなく、もう少し勝負は拮抗していたかもしれません。

死亡? 生きていた?

 肺が破裂するほどの大ダメージを受けた天堂弓彦。

 その後しばらく彼は生死不明となっていましたが102話でしっかり生き延びていて、真経津の部屋に遊びに来ていた姿が確認されています。

 真経津のアドバイス通り、直前に息を全て吐き出していたことが功を奏したのでしょう。

右目の眼帯はどうした?

 102話で再登場して以降、天堂弓彦は右目に眼帯を嵌めています。

 これは恐らく真経津との戦いでダメージを受けて右目を失明したのではないかと思われますが、これに関しては今のところ何も語られておらず詳細不明。

 あるいは失明はしていなくて、自らを鍛えるためにワザと右目を塞いで動体視力を制限している、みたいな展開も有り得そうですね。

VS仲良しコンビ(村雨とのタッグマッチ)

 その後、天堂弓彦は宇佐美班に移籍し、解任戦の一回戦で村雨とタッグを組み、牙頭&漆原コンビと「ピーキー・ピッグ・パレス」で対決します。

 天堂はゲーム開始当初から相手の弱みを理解していて、勝利すること自体は簡単でした。

 しかし互いを想い合う牙頭と漆原を気に入った天堂は、ただ勝利するだけでなく、敢えてリスクを負って彼らに気づきを与え、赦し、その人生を好転させています。

 その様はまさしく「マッチポンプ慈悲」。

 コンビを組んだ村雨にも「神憑り的に恩着せがましい男だ」と呆れられていました(村雨もこの時の天童によって「思いやり」という新たな武器に覚醒しています)。

 清々しいまでの独善的で気持ちのよい振る舞いは、これぞまさしく天堂弓彦といった戦いぶりでしたね(直後、低酸素症で天使の幻を見て錯乱するところまで含めて)。



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