今回は「ヤングジャンプ」で連載中の「ジャンケットバンク」より、究極の自己中ギャンブラー「叶 黎明(かのう れいめい)」について解説します。
叶黎明は作中で登場するアタオカギャンブラーの一人。
自らを「観測者」と称し自分が観測しているから世界が存在しているのだと信じる究極の自己中です。
ギャンブラーとしての実力も高く、特にその観察眼は主人公の真経津でさえ早々に読み合いで勝つことを諦めたほど。
本記事ではそんな叶黎明のプロフィールや強さ、人間関係や作中での戦績を中心に解説してまいります。
「ジャンケットバンク」叶黎明のプロフィール
引用元:田中一行/『ジャンケットバンク』
基本プロフィール(年齢、誕生日、身長など)
年齢 | 28歳 |
誕生日 | 5月17日 |
身長 | 190cm |
体重 | 72g |
血液型 | AB型 |
趣味 | テラリウム |
好物 | エナジードリンク |
職業 | ストリーマー |
犯罪歴 | あり |
危険度 | A- |
叶黎明は作中に登場するギャンブラーの一人。
宇佐美班と敵対する伊藤班が担当権を保有していて、宇佐美班が担当権を持つ主人公の真経津の対戦相手として登場しました。
性格は一言で言うと究極の自己中。
自分を「観測者」と呼び、世界は自分が観測するから存在するのだと考えています。
他人から自分が見られることにも異常なこだわりを見せていて、自分が注目を浴びていないと怒りだすことも。
賭場に行くのも面白い人間を観測するためで、賭場で負けたギャンブラーを監禁して観測したり、非常にイカレた人物です。
一方で気に入った人間に対しては非常にフランクで、真経津との対戦後は彼の友人グループに加わっています。
本業はゲーム配信の同接5000人を超える人気ストリーマー。
ファンへの対応は超塩ですが、訓練された彼の信者はそれをご褒美としてトリップできるほどよく躾られています。
強さ:真経津が白旗を上げた観察眼
叶黎明は1/2ライフ(四段階で上から二番目)のギャンブラーで、その実力と危険性は同ランク帯ではトップクラスです。
その強さの根源は圧倒的な観察眼。
相手の心理状態からゲームで使われる道具の小さな傷まで完璧に把握しており、御手洗の心の声に返事をしたりともはや超能力の域に達しています。
トップクラスのギャンブラーは皆、観察眼は優れているものですが、叶黎明のそれは特に図抜けていて、真経津でさえ早々に読み合いで勝つことを放棄したほどです。
「ジャンケットバンク」叶黎明の世界観
自らを「観測者」と定義する叶黎明の世界観は独特です。
彼にとって自分は世界の中心であり、同時に彼の国の入国審査官。
彼の国に入国できるのは、「愛する相手」と付き合って楽しい「害ある相手」の二種類だけ。
そうでない無害で無価値な存在は排除されてしまいます。
そして気に入った相手であってもゲームで殺し合うことに関しては一切の躊躇がなく、そうした相手が命懸けで自分を見てくれるなら、殺されたとしても人生の終わり方としては悪くないと本気で考えています。
「ジャンケットバンク」叶黎明の人間関係
叶黎明は主人公・真経津の敵として登場しましたが、彼に敗北した後は付き合って楽しい「害ある相手」として真経津を気に入り、彼の友人グループに加わっています。
ただ叶黎明の所属は真経津を敵視する伊藤班のままなので、友人とは言えいつ再び敵に回ってもおかしくはなく、両者ともそれを躊躇う様な性格ではありません。
友人グループの中では、村雨礼二のことを以前から一方的に知っていたらしく、彼と会った際には一度会ってみたかったと目を輝かせ、翌日の手術の見学を約束しています。
獅子神敬一に対しては明らかに格下扱いはしていますが、当初から「敬一君」と呼んで興味を持っていて、その成長性に期待している模様です。
また、自分を「神」と称する天堂弓彦とは一見相性最悪で、実際初対面では一触即発でしたが、そこはイカレた似た者同士。天堂が捕まえた罪人を黎明が監禁ということで話が付き、「ユミピコ」と呼んで意気投合しています。
銀行員たちに対しては、担当の昼間唯とは相性が良いようで関係良好。
逆に御手洗のことは当初「無害」な奴と名前すら呼んでいませんでしたが、後に色々やらかした彼と再会した際には「アキラ君」と呼ぶようになっています。
「ジャンケットバンク」叶黎明の戦績
VS真経津「アンハッピー・ホーリーグレイル」
叶黎明の初登場は46話。
キャリア50年をかけた大勝負で、伊藤班が真経津への刺客として送り込んだのが彼でした。
ゲームの内容は1/2ライフ戦「アンハッピー・ホーリーグレイル」。
「聖水」「毒」「聖杯」「偽物」の四つを互いに選び合い、10ラウンド後により多くの「聖水」を得た者が勝ち。
ただし獲得した「聖水」と「毒」は必ず自分で飲まねばならず、一定量の「毒」を飲めば死んでしまいます。
圧倒的な観察眼を持つ叶黎明相手に真経津は終始不利な展開が続き、早々に読み合いで勝つことを放棄。
「毒が2種類ある」と考え、それを利用して毒殺狙いの作戦を計画するも、毒が実は1種類しかなかったため、その作戦も瓦解してしまいます。
しかし真経津は叶黎明の正確過ぎる観察眼を逆手に取り、「毒が2種類ある」という自分の観測ミスを叶黎明に信じさせることに成功。
叶を騙して自分の聖水を可能に飲ませ、叶の反則負けで勝利しています。
VS獅子神「デッドマンズ・キャンドルライト」
続く叶黎明の戦いは、宇佐美班と伊藤班の存続をかけた主任解任戦の中堅戦。
伊藤班側で敵として登場した叶黎明の対戦相手は獅子神敬一です。
このゲームは「ハッピーハート」を七つ集めるか、猛毒の煙が流れるロウソクを燃やして相手を殺すかの勝負。
村雨とのタッグマッチを経て成長した獅子神でしたが、しかしその実力はまだまだ叶黎明には遠く及びません。
序盤は終始叶黎明が優勢にゲームを進めます。
しかしゲーム中に成長し、酸素不足でロウソクが点火しなくなるというゲームの仕様を獅子神が見抜いたことで一気に形勢逆転。
今度は逆に、叶黎明が獅子神に殺されそうになります。
ただ最後は、時間をかければロウソクが再点火するということを叶黎明が見抜き、それを利用して再逆転。
獅子神に「ハッピーハート」を差し出させ、勝利しています。
叶黎明は自分が勝ったこと以上に、獅子神が自分を追い詰めるほどに成長し楽しめる相手になったことを喜んでいる様子でしたね。
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