今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、鴎台高校の監督「アーロン・マーフィー」について解説します。
アーロン・マーフィーはバレーの本場イタリアセリエAでコーチ経験を持ち、日本のVリーグでも監督として活躍していた名将。
サーブ&ブロックとメンタルトレーニング(成功の習慣化)を重んじる指導力に長けた人物です。
選手の個性を潰すことなくバランスよくチームを作り上げたアーロン・マーフィー。
本記事ではそんな作中屈指の名将のプロフィールや活躍、名言を中心に解説してまいります。
「ハイキュー‼」アーロン・マーフィーのプロフィール
引用元:ハイキュー‼渋谷ジャック‼
基本プロフィール(年齢、声優など)
所属 | 鴎台高校男子バレー部 |
ポジション | バレー部監督 |
年齢 | 68歳 |
身長 | 189cm |
体重 | 102kg |
最高到達点 | ー |
好物 | ー |
最近の悩み | コンビニのスイーツ美味しすぎない?? |
声優 | ー |
アーロン・マーフィーは主人公たち烏野高校と、春高準々決勝で対戦した鴎台高校の監督です。
外見は巨漢でイカツイ顔つきの男性ですが、性格や物腰は非常に柔らか。
作中で怒鳴ったりする姿を見せたことはなく、陽気でいつもニコニコ顔。
良いプレーをした選手はオーバーアクションで褒めてのせてくるタイプの監督です。
セリエAでコーチ経験を持つ名将
パワー | 不明 |
バネ | 不明 |
スタミナ | 不明 |
頭脳 | 不明 |
テクニック | 不明 |
スピード | 不明 |
※表は最低1~最高5の5段階評価
バレーボール選手に限らずパラメーターが公表されていることの多いハイキューキャラクター(清水、谷地など)ですが、流石にアーロン・マーフィー監督は評価対象外となっています。
プレイヤーとしてどうだったかは不明ですが、指導者としては超一流。
世界最高峰のリーグ・イタリアセリエAでコーチをしていた経験を持ち、その後日本では監督としてずっとV2のリーグだったチームをV1に押し上げた実績の持ち主です。
このアーロン・マーフィー監督の指導を受けたくて鴎台高校にきた選手も多いそうです。
「ハイキュー‼」アーロン・マーフィーと鴎台高校
サーブ&ブロックを強化
アーロン・マーフィー監督が指導する鴎台高校は「MAXまでレベルを上げた伊達工業にユースクラスのエースを加えたチーム」と評されています。
アーロン・マーフィーはバレーのプレーの中でも特に「サーブ」と「ブロック」を重視して指導。
全ての始まりである「サーブ」が強いチームは強い。
「ブロック」は防御であると同時に攻撃で、こんな最強の技はない。
サーブ&ブロックを軸に、完成度の高いチームを作り上げています。
そうしたチームとしての調和を重視しつつ、小さな巨人・星海光来、2m超の巨人・白馬芽生、鉄壁のメンタルを持つ・昼神幸郎など高校トップクラスのスター選手の個性を殺すことなく伸ばしているのですから、アーロン・マーフィー監督の指導力の高さがうかがえますね。
メンタルトレーニング(成功の習慣化)
アーロン・マーフィー監督がサーブ、ブロック以外にもう一つ重視しているのが「メンタルトレーニング」です。
鴎台高校のスローガン「習慣は第二の天性なり」にある通り、その根底にあるのは「成功の習慣化」。
上手くいかなければその理由を分析し、完璧でなくていいので常に良いプレーができるような思考を身に着けること。
その安定し、定着した強さを観戦していた宮侑は「ずーっと『普通に強い』だけやんか」と評し、敵に回したくなさそうな顔を見せていました(北さんに通じるものがあるので苦手)。
失敗しても動じることなく、常に今できる最善のプレーをこなす鴎台の選手たちは、梟谷の赤葦が重んじる「タスクフォーカス」がしっかり身についているように見えましたね。
「ハイキュー‼」アーロン・マーフィーの活躍
春高準々決勝で烏野が対戦した鴎台の指揮官アーロン・マーフィー。
彼は烏野の攻撃力が下がるタイミングで、自チーム最強のローテをぶつけて連続得点を狙うなど、的確かつ安定した采配を振るっています。
また選手交代を上手く使って強いターンを持続させていたのも印象的でしたね。
加えて試合の要所要所で選手に声掛けしリラックスさせていて、鴎台の選手たちは終始飄々と安定したプレーをすることができていました。
基本的に物語の主役は選手たちなので監督が目立つことはあまりないのですが、こういう細かい采配を丁寧に描いているところが「ハイキュー‼」らしいなと感じますね。
「ハイキュー‼」アーロン・マーフィーの名言
最後にアーロン・マーフィーの名言を紹介させていただきます。
「ぼくがこの世で一番好きなのは妻と娘です」
358話で鴎台高校のバレー部に入部したばかりの星海たちに最初に放った監督の一言がこれ。
次に好きなのがバレーボールで君たちにもバレーボールを好きになって欲しい、と続くのですが、名将を前に緊張していた選手たちの心を一瞬で解きほぐしたキレイな掴みですね。
「完璧でなくていいので良いプレーをできるようになってください」
「そして良いプレーをいつでもできる為の『思考の仕方』を身につけてください」
続けて選手たちにメンタルトレーニングの重要性を説いたのがこのセリフ。
どんな逆境でも飛べる鴎は強い。選手たちに最初に目指すべき指針をしっかり示していました。
「成功の習慣化をしてください」
「『なんだか今日は調子が悪い』はナシです」
メンタルトレーニングの具体的な思考法を伝えたのがこのセリフ(359話)。
上手くいかない時、技術的な問題なのかメンタルの問題なのかをきちんと分析し、修正する。
言っていることはシンプルでその通りですが、実践するのは中々難しい。
言われた鴎台の選手たちの何とも言えない表情が印象的でした。
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