今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、ガラは悪いが優しい男「影浦 雅人(かげうら まさと)」について紹介します。
ワールドトリガーは異世界からの侵略者「ネイバー」と、それに対抗する防衛機関「ボーダー」との戦いを描いたSFアクション群像劇です。
影浦は暴力事件を起こしてボーダーから処分をくらっていたり、登場するなり自分に悪口を言ったC級隊員の首を飛ばしたり(トリオン体だったのでC級隊員は無傷)と非常にアクの強いキャラクター。
ですが作中では優しい兄貴分としての一面が徐々に描かれ、確固たる人気を獲得しています。
今日はそんな影浦の魅力、そして噂の根付さんアッパー事件の真相に迫ってみたいと思います。
ワールドトリガー、影浦雅人のプロフィール(声優含む)
見た目は怖いが根は優しいを地で行く、お好み焼き屋の次男
ボジション | アタッカー(B級部隊 影浦隊隊長) |
年齢 | 18歳 |
誕生日 | 6月4日 |
身長 | 177cm |
血液型 | B型 |
星座 | うさぎ座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | 寿司、焼き鳥、漫画、作戦室でダラダラ |
声優 | 杉田智和 |
影浦はランク戦において主人公たちの大きな壁の一つとなる、B級部隊影浦隊隊長として登場。
髪はボサボサ、歯はギザギザ、目つきは鋭く、普段は白いマスクをつけたヤバイ奴、それが影浦の第一印象です。
しかもボーダー上層部に対する暴力事件を起こし、個人ポイント没収と隊の降格処分を受けたという問題児(詳しくは「根付さんアッパー事件の真相」で後述します)。まさに野獣そのものです。
しかし実際の影浦は、口は悪く喧嘩っ早いものの、非常に仲間思いの優しい男。
気に入った相手に対する面倒見は非常によく、しばしば実家のお好み焼き屋に招いて食事を振舞っている様子です。
また、隊員の絵馬ユズルの雨取千佳に対する恋の行方を心配して仲間に相談する意外な一面も。
実は影浦は「感情受信体質」というサイドエフェクト持ちで、他人の悪意に非常に敏感。周囲からの悪意をダイレクトに感じ取ってしまうため、ついつい攻撃的になってしまうそうです。
そんな影浦のことを影浦隊のメンバーや同年代のボーダー隊員はきちんと理解し、確かな信頼関係を築いています。
遊真たちとの交流、何故か犬飼との絡みを期待する声多数
主人公たちの玉狛第二のライバル役として登場した影浦ですが、その一人空閑遊真には非常に好意的。
元々バトルジャンキーなので遊真とランク戦をして楽しむのは勿論、実家のお好み焼き屋に招いて隊員や同年代の友人たちと交流する場面も。
影浦が遊真を気に入っている理由は、遊真の攻撃に感情がないから。
他人から受ける感情を煩わしいものと感じている影浦にとって、感情なく機械的に攻撃してくる遊真との戦いは心から楽しめるもののようです。
ちなみに、ネット上では何故か影浦と二宮隊の犬飼澄晴との絡みを期待する声が多数聞かれます。
作中では影浦が一方的に犬飼を嫌っているようですが(表情と向けられる感情が一致しなくてウザいそうです)、遠征選抜試験で同じ部隊になったことで少しは改善されるのでしょうか?
ワールドトリガー、影浦雅人の強さ
必殺の「マンティス」とサイドエフェクトを駆使するエースアタッカー
トリオン | 7 |
攻撃 | 12 |
防御・援護 | 5 |
機動 | 7 |
技術 | 9 |
射程 | 2 |
指揮 | 4 |
特殊戦術 | 5 |
合計 | 51 |
これが影浦のパラメーターです。攻撃に特化した典型的な近接アタッカーと言えるでしょう。
影浦は暴力事件による処分を受ける前は、ボーダーでもトップクラスのポイントを持ったアタッカーであり、A級6位部隊の隊長。
その実力は、現アタッカー4位の村上より上です。
影浦の戦い方は、変幻自在の軽量ブレード「スコーピオン」二刀流。とにかく突っ込んで行って叩き切ると言った超攻撃重視の戦法。
影浦の代名詞とも言える必殺技が、二つのスコーピオンを連結させて射程を伸ばす「マンティス」。
鞭のようにしなる伸縮自在のこの技により、影浦はスコーピオンの射程という弱点を克服しています。
また、影浦の戦闘力を支えるもう一つの武器がサイドエフェクトです。
サイドエフェクト:感情受信体質
自分に向けられた意識や感情を、文字通り肌で感じ取る。
敵意も察知するため、彼に不意打ちは通用しない。
つまり、乱戦での死角からの攻撃や狙撃をほとんど無力化してしまえるわけです(例外は、攻撃に感情が乗らない遊真や東、ハウンドによる自動追尾)。
敵陣に無警戒に突っ込んで行けるわけですが、それが仇となってかA級時代はハウンドをメインウエポンとして使う加古さんに散々カモにされていた模様。
影浦はそれが理由で加古さんにムカつき「ファントムばばあ」と呼んでいますが、加古さんは影浦をナメているのでそう呼ばれても起こりません。
影浦隊隊長としては落第点?
さて、個人としては非の打ちどころのない影浦ですが、隊長としては指揮能力「4」とボーダーワーストの値。
実際、ランク戦ではひたすら突っ込んで行くだけで、チームを指揮している様子は見受けられません。
影浦は隊長としては落第点、ということでしょうか?
いえいえ、少なくとも影浦隊隊長としては過不足なくその役割を果たしています。
その理由は、影浦隊が細かな指揮が必要のない戦術を構築しているから。
北添の適当メテオラで敵を混乱させて影浦が突撃、スナイパーの絵馬がそれを援護。
防御陣形はなく、狙われた者が囮となり、敵を引き付けてサポート。
実に適当で乱暴な戦術ですが、だからこそ対処が難しく隙が無い。
これもまた立派な戦術であり、隊の一つの形と言えるでしょう。
ワールドトリガー、影浦雅人「根付さんアッパー事件の真相は?」
さて、これまでも何度か述べましたが、影浦は上層部に対する暴力事件を起こし、個人及び部隊への処分を受けています。
この事件については、本編でも長きにわたって詳細が語られないままとなっていましたが236話でついに具体的な経緯が語られました。
事の発端は後輩のユズルが懐いていた二宮隊の鳩原が突然ボーダーから姿を消したこと。
鳩原は遠征選抜試験に落とされ、外部協力者と密かにネイバーへ密航したわけですが、そのことを知らない影浦達は鳩原が県外の家族の元へ行ったのだと勘違いします。
ユズルのためにも何とか鳩原と連絡を取りたい影浦達は、仁礼の提案で嵐山隊のような広報部隊になってTVなどで鳩原に呼びかける作戦にでます。
そしてメディア対策室の根付さんに広報部隊になりたいと志願したのですが、根付さんは問題児タイプの影浦隊を広報部隊にするのはリスクが高いと判断。
影浦隊の思惑も理解した上で、その場で断るとカドが立つので「検討する」と答え、検討した上でダメだったということにしようとします。
しかし不幸なことに影浦には「感情受信体質」のサイドエフェクトがありました。
根付さんの「憐れみ」の感情を感じ取り、彼の思惑を察知した影浦はキレて根付さんにアッパーカット。
根付さんは首にギブスをはめる怪我を負い影浦隊は降格処分を受けてしまいます。
本来であれば降格どころか柿崎さんが弁護してくれなければ除隊処分、根付さんが訴えていたら警察沙汰になっているところでした。
……思ったより影浦に同情の余地がない。
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