今回は週刊少年ジャンプの傑作バレーマンガ「ハイキュー‼」から、守りの音駒の守備の要にして作中最高峰の守備力を誇るスーパーリベロ「夜久 衛輔(やく もりすけ)」について解説します。
夜久さんは主人公たち烏野高校の宿命のライバル音駒高校のリベロ。
そのポジションがら決して目立つ存在ではありませんが、その実力は全国区の実力者が絶賛し、敵チームにはただいるだけで強烈なプレッシャーを与えていたほど。
本記事ではそんな夜久さんの基本プロフィールに加え、作中での人間関係や活躍、名言、その後の進路などを中心に語ってまいります。
「ハイキュー‼」夜久衛輔(やくさん)ってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(身長、誕生日、最高到達点、声優など)
所属 | 音駒高校3年5組 → チーグル・エカチェリンブルク(ロシア・バレーボール・スーパーリーグ) |
ポジション | リベロ |
誕生日 | 8月8日 |
身長 | 165.2cm → 167.3cm |
体重 | 60.2kg → 64.4kg |
最高到達点 | 301cm → 325cm |
好物 | 野菜炒め |
最近の悩み | 後輩がなんか色々心配 → 子供料金にされることがある |
声優 | 立花慎之介 |
夜久さんは烏野高校のライバル、守りの音駒高校でリベロのレギュラーを務める3年生です。
外見は色素の薄い髪を短髪にした爽やかな雰囲気の少年。
性格は基本穏やかで面倒見の良い好人物ですが、背が低いことを気にしており、そこに触れた人物には容赦なく蹴りをかましています(主にリエーフ)。
後輩の指導も積極的に行っており、生意気で守備に不真面目な人物(主にリエーフ)には大声で怒鳴りつけることも。
ちなみに、同じ(一見)爽やか系(で実は興奮するとうるさい系)ということで烏野高校の菅原とは相性が良いようです。
守りの音駒の守備の要、作中屈指のスーパーリベロ
パワー | 1 |
バネ | 3 |
スタミナ | 4 |
頭脳 | 4 |
テクニック | 4 |
スピード | 4 |
※最低1~最大5の5段階評価
<プロになった後の追加データ>
サーブ | 6 |
レセプション | 10 |
ディグ | 10 |
セッティング | 7 |
スパイク | 5 |
ブロック | 4 |
※最低1~最大10の10段階評価
夜久さんは作中で最高峰の実力を誇るリベロです。
彼は小柄で、突出した身体能力を持っているわけでもなく、また烏野の西谷のようにセットアップで攻撃に参加することもありません。
ただただ純粋にレシーブ力が高い(サーブレシーブを示す「レセプション」、スパイクレシーブを示す「ディグ」ともに最高評価の10)ごくごくスタンダードなリベロ。
西谷のように身体能力を活かしたスーパーレシーブをすることもなく、冷静に相手のスパイクコースを絞り、安定してセッターにAパスを供給し続ける目立たないタイプのプレイヤー。
この「目立たない」というのが夜久さんの凄いところなんです。
どんなスポーツでも、本当に優れた守備というのは目立たないもの。どんな凄いスパイクでもなんて事のないプレーのように拾ってしまうのが本当に優れたリベロなんです。
「奴はボールに触らずしてスパイカーを殺す男なのだ……!」
これは梟谷のエース木兎が夜久さんを評して言った言葉。
その言葉通り、夜久さんはただいるだけで敵スパイカーにプレッシャーを与え、ミスを誘発するほどの脅威なのです。
「ハイキュー‼」夜久衛輔(やくさん)の人間関係
西谷夕、互いに認め合い名前で呼び合うライバル
作中で夜久さんと烏野高校の西谷夕は互いの実力を認め合うライバル同士です。
初めて出会った練習試合では、試合後に西谷がガンを飛ばして夜久さんがビビってしまい、あまり相性が良さそうには見えませんでしたが、夜久さんは西谷の向上心に敬意を抱き、次第に打ち解けていきます。
作中では特別目立った交流があったわけではありませんが、何度も行われた練習試合や合宿などで親しくなっていったのでしょう。
春高本戦では互いに「夕」「衛輔くん」と呼び合うほどの親しい仲となっていました。
この二人はチームメイトも下の名前で呼ぶ人がいないので、特別なライバル同士って感じがしていいですよね。
黒尾鉄朗、趣向(ショート派)は正反対でも3年間を共に過ごした戦友
同じ音駒の3年生で主将の黒尾鉄朗とは、色々と正反対ながら3年間を共に過ごした信頼し合う戦友です。
夜久さんと黒尾は初対面(正確には中学時代も会っているけど)からバチバチでした。
バレー部に入部して早々、中学時代夜久さんに負けたことを持ち出す黒尾と、自分を見下すなとキレる夜久さん。
親睦会で何か食べに行こうと言えば、夜久さんは肉、黒尾は魚。
好きな女の子の髪型はショートな夜久さんとロングな黒尾。
他にも事あるごとに衝突し、正反対な二人。
夜久:カレー辛口、夏は山派、のっち派、モルテン派、猫派、洋式
黒尾:カレー甘口、夏は海派、かしゆか派、ミカサ派、犬派、和式
しかしバレーの目標だけは「全国制覇」とぴったり一致。
彼らは互いに3年間、真っ直ぐ同じ場所を目指して歩んできたのです。
「ハイキュー‼」夜久衛輔(やくさん)の活躍と名言、その後の進路
「陸VS空」で描かれた春高予選中の悲劇の怪我
「何で今なんだ……なんで……!」
春高本戦出場を賭けた東京予選、戸美高校との3位決定戦でその悲劇は起こりました。
高校3年間最後の大会。この試合に勝てば全国に進めるという試合。
コート外へ弾かれていったボールを追い、見事繋いで得点へとつなげた夜久さんでしたが、そこで彼はレシーブの際に観客の足を踏んで足を捻ってしまい負傷。
捻挫により重要な場面で戦線離脱を余儀なくされます。
守りの音駒が守りの要を失うという大ピンチ。
動揺するチームメイトですが、涙を滲ませ悔しさを押し殺す夜久さんの姿に奮起します。
主将の黒尾がチームの雰囲気を立て直し、夜久さんの代わりに入ったリベロ芝山とリエーフが、試合の中で夜久さんや黒尾の言葉を思い出し、チームとして成長することで、無事に音駒高校は勝利。
春高本戦へと駒を進めることができたのです。
高校卒業後はロシアのプロチームに所属、オリンピックにも日本代表として出場
高校卒業後、夜久さんはロシアのチーグル・エカチェリンブルク(ロシア・バレーボール・スーパーリーグ)に所属し、プロとして活躍しています。
何故ロシアなのかは不明。あるいはロシアの血を引く灰羽リエーフの縁で何か紹介でもあったのか……?(でもリエーフはバレー辞めてるし、灰羽家も拠点は日本だし、偶々かな)
2021年にはオリンピック日本代表にも召集されており、そのため帰国した際には、モデルとして活躍する灰羽姉弟の巨大ポスターが渋谷に貼られているのを見て大爆笑するシーンが描かれていました。
音駒高校の仲間との交流は、卒業した後もしっかり続いているようです。
目立たないが誰より頼れる男の作中での活躍と名言
それでは誰より頼れる夜久さんの作中での活躍を明言と共に振り返り、しめとさせていただきます。
「お前は5点ミスったって10点獲ってくれりゃあいいんだよ!」
「あとは相手に獲られなきゃいいハナシだ」
春高予選、梟谷学園との試合でミスを連発し、3位決定戦を前に委縮しているリエーフにかけた言葉。
後ろは俺が守ってやると言わんばかり、夜久さんが言うからこそ価値のある言葉ですよね。
「リベロは“小さい奴でも活躍できる”ためのポジションじゃねぇ」
「レギュラーの座は自分の価値で奪え」
「“攻撃”って武器を持たなくても」
「尚コートに立つ価値がある、って思わせるんだよ」
控えのリベロ、芝山に夜久さんがかけた言葉。
リベロというポジションに対する誇りが滲み出ています。
西谷もそうですが、小さいからリベロなんじゃないって、負け惜しみじゃなく言えるところがカッコいいですよね。
「過保護上等!」
「セッターを動かさねえのが音駒品質だ」
常にAパスを供給し続け、セッターに考える余裕を与える音駒品質。
目立たず、弛まず、敵にしたら厄介で、後ろにいてくれれば最高に頼もしい夜久さんの在り方を体現する言葉ですね。
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