今回はアニメ化、実写化もされた大人気漫画「弱虫ペダル」から、あだ名やオタク化などで何かといじられることが多い男「今泉 俊輔(いまいずみ しゅんすけ)」について解説します。
今泉は主人公・小野田坂道をロードレースの世界に引きずり込んだ存在で、作中では女子からの人気も高い正統派イケメン。
その一方、メンタルはやや弱めで、作中ではポキポキ心が折れて挫けたり暴言を吐いたり、ある意味非常に人間臭いキャラクターでもあります。
今回はそんな今泉の活躍や名言、御堂筋との因縁などを中心に、彼の魅力について深掘りしていこうと思います。
「弱虫ペダル」今泉俊輔ってどんな奴?
基本プロフィール(誕生日、身長、声優、自転車)
所属 | 千葉総北高校 |
身長 | 181cm |
体重 | 65kg |
誕生日 | 5月18日 |
タイプ | オールラウンダー |
愛車 | SCOTT(青と白のカラーリング) |
声優 | 鳥海浩輔(幼少期:新田早規→藤村歩) |
今泉は主人公の小野田坂道と同じ千葉総北高校の1年生(物語開始時)。
学校裏の激坂をママチャリで鼻歌を歌いながら登る坂道に興味を持ち、自転車競走を持ち掛けて坂道を自転車競技部に誘いました。
外見は鋭い目つきと長身が特徴の端正な顔立ちの少年で、性格も基本はクールですが、自転車が絡むと途端に激情家に変貌します。
冷静なシフトチェンジを重視した無駄のないライディングを売りとしたオールラウンダーですが、どちらかというと理性をかなぐり捨てて無我夢中で走っている時の方が速いという矛盾した一面も。
実家は相当なお金持ちなようで、作中では運転手付きの車で送り迎えされていました(自転車で通えよ!)。
負けず嫌いで同級生の鳴子とはしばしば張り合っているものの、同時に仲間たちのために尽くし、その背中を押すことのできるメンタリティの持ち主でもあります。
実力はあるがメンタル弱め、一部ファンからは”嫌い””戦犯”と叩かれることも
今泉は中学時代から県内屈指の実力を持つレーサーで、実際その実力は3年生や王者箱根学園の福富や荒北も高く評価するほど。
2年生の時にはチームのエースに選ばれており、その総合力は同級生の鳴子や坂道と比べても一歩抜きんでていると考えられます。
一方で今泉には非常にメンタルが脆いという弱点があり、予想外の事態があるとしばしば心が折れて(通称:ポキ泉)、挫けたり周囲にあたって暴言を吐いたりすることも。
その様子がチームの足を引っ張っているとして、一部の読者からは”クズ””嫌い””戦犯”などと厳しい感想を向けられることもしばしばです。
反面、仲間に支えられその脆さを乗り越え、精神的にノッている時は非常に強く、それこそ全国トップクラスの選手でも手が付けられないほどの強さを発揮します。
ある意味、非常に伸びしろ、成長の可能性を秘めている存在とも言えそうですね。
「弱虫ペダル」今泉俊輔の人間関係
小野田坂道をロードレースに引きずり込み、自らはラブヒメオタク化?
物語の冒頭、激坂をママチャリで平然と上る坂道の存在に興味を持ち、坂道の素質を見抜いて自転車競技部に誘ったのが今泉です。
今泉としては単に向いていると思ったから誘ったという以上の意味はありませんでしたが、互いに切磋琢磨し、レースの中で支え、支えられることで坂道の存在は大きくなっていきました。
今泉が坂道にゴール前で最大限の信頼を預け、ゴールを託すその姿は、この作品の大きな見どころの一つです。
ロードレースに坂道を引きずり込んだ今泉ですが、一方でアニメ版では坂道によってアニメ「ラブヒメ」の世界に引きずり込まれ、徐々にハマっている様子が描かれています。
ラブヒメの主題歌をいつの間にか完璧に暗記してしまっている今泉の姿には、何というかこの作品の業の深さを感じさせられましたね。
マネージャー、寒咲幹は幼馴染だが……
同級生のマネージャー、寒咲幹は今泉の幼馴染でもあります。
2人が出会った切っ掛けは、小学生の時に今泉が寒咲の家の自転車店でロードレーサーを購入したこと。
自転車好きという共通点から、2人はプライベートでも親しくしているようです。
一部では2人のカップリングを期待する声もありましたが、寒咲幹は作中では坂道にとってのヒロイン的な立ち位置も果たしており、どうなるかは微妙なところ。
まあ作風的に、キャラクター的に、恋愛要素が絡む可能性は低いでしょうね。
御堂筋翔との因縁と彼に付けられた数々のあだ名
京都伏見のエース、御堂筋翔は今泉にとって因縁の相手です。
中学時代、今泉は御堂筋と同じレースに出たのですが、御堂筋から今泉の母親が事故で死んだという嘘を吹き込まれ(当然、今泉の母親は生きています)、動揺してレースに敗北。
それ以来、今泉は御堂筋にリベンジすることを目標に実力を磨いてきました。
しかしインターハイで実際に御堂筋に再会すると、御堂筋のペースに巻き込まれ圧倒されっぱなし。
御堂筋からは適当で残念なあだ名を多数つけられてしまいます。
例:弱泉、ブタ泉、甘泉、キモ泉、ポキ泉、ピヨ泉、イモ虫泉
結果、何度も挫け、折れそうになる(というか実際に折れた)今泉ですが、仲間の支えで何度も立ち上がり、インターハイ最終日には2年連続で御堂筋にリベンジを果たすことに成功するのです。
「弱虫ペダル」今泉俊輔の活躍と名言
インターハイでは”最終日”に活躍・躍進を見せるも……
基本的に今泉は、インターハイでは初日、二日目は不測の事態に動揺し、敵に心折られるという不遇な役回りのキャラクターです。
一方で最終日にはそれまでの鬱憤を晴らすかのごとき成長を見せ、チームを引っ張っています。
その覚醒は凄まじいものがあり、1年目のインターハイでは、王者箱根学園の主将福富が全く手も足も出なかったほど。
そして因縁の相手である御堂筋とは2年連続で一騎打ちとなり、見事に勝利しています。
ただ、1年目はマシントラブル、2年目は御堂筋との激闘による疲労でゴール争いからは脱落してしまい、最後は坂道にゴールを託しその背を押すことになりました。
主人公が坂道なので仕方ないと言えば仕方ないのですが(毎年ゴールがヒルクライムなことも含め)、ちょっと不憫ではありますよね。
まあ、今泉的には御堂筋に勝って、チームも勝利しているので不満は全くないのでしょうけど。
弱さを乗り越え成長した男の活躍と名言
それでは弱さを乗り越え、成長した今泉の活躍を明言と共に振り返って行きましょう。
「総北のエースは俺です」
インターハイ最終日、金城や田所にジャージを託され、自らがエースと自覚した今泉。
この時の彼には、それまでにない確かな強さが宿っていました。
「力の勝負をして勝つのはどういうやつか知ってます?」
「答えはカンタンですよ。強いヤツです」
「オレ昔から先頭好きなんですよ……静かなんですよ先頭は」
「わかるんです。今俺誰よりも強いです」
全ての経験を経て覚醒した今泉。
チームを背負った責任感とレーサーとしてのエゴを融合させたその在り方は、箱根学園主将、福富さえ一蹴しました。
「言ったろ御堂筋」
「行かせないんだよお前は!」
「やってみろ何度でも。その度全て止めてやる」
そして因縁の相手、御堂筋。
今まで勝つことができなかった御堂筋に一歩も引かず、凌駕していく今泉。
見事一騎打ちに勝利した今泉ですが、マシントラブルによりゴールを坂道に託すことに。
「信じて、あずけて、任されて、全力で走る」
「そういう戦略だったみたいです総北は……」
「俺も今それに気づいたんです」
「それってロードレースそのものの面白さだったんですよね」
ゴール直前で無念のトラブルに見舞われた今泉ですが、その表情はとても穏やかでした。
それらを含め、全てが今泉の成長の証だったのでしょう。
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