今回は「ジャンプ+」の記録を更新し続ける話題作「怪獣8号」から、作中屈指の実力を誇る二刀流の使い手「保科宗四郎(ほしなそうしろう)」について解説します。
「怪獣8号」は怪獣発生率が世界屈指となった架空の日本を舞台に描かれるバトル作品です。
保科宗四郎は主人公・カフカが所属する防衛隊第三部隊の副隊長。
作中では主人公たちを導く教官役であると同時に、物語の真相に迫る探偵役をも担う重要人物の一人です。
本記事では保科副隊長のプロフィールに加え、その強さや過去を中心に魅力を深掘りしていこうと思います。
「怪獣8号」保科宗四郎のプロフィール
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日、声優など)
年齢 | 不明 |
身長 | 171cm |
誕生日 | 11月21日 |
好きなもの | 読書、珈琲、モンブラン、単純な奴 |
声優 | 川西健吾 |
保科宗四郎は主人公のカフカたちが所属する、日本防衛隊第三部隊の副隊長。
外見はマッシュルームカットに糸目の飄々とした雰囲気の青年で、本気を出した時だけその糸目を見開きます。
一見すると明るく笑い上戸で関西弁と、三拍子揃った典型的な軽い男ですが、その洞察力は極めて高く、笑みの下では常に鋭い思考を巡らせています。
本来なら入隊試験に落ちていたカフカを特別に候補生として第三部隊に入隊させたのもこの保科副隊長。
しかしその理由は試験中に不自然にバイタルが焼失したカフカに違和感を感じ、手元に置いてその正体を突き止めようというものでした。
こうした冷徹な思考を巡らせる一方、自分を拾ってくれた隊長の亜白ミナに強い恩義を感じていたり、才能が無いなりに自分にできることを頑張るカフカを気にかけたりと、人情家でもありますね。
副隊長であり、教官であり、物語の真相に迫る探偵役
保科宗四郎は副隊長として第三部隊を率いるだけでなく、教官としてカフカたちを指導したり、時に探偵役として物語の真相に迫ったりと、作中では縦横無尽の活躍をしています。
単純な強さだけでなく、教官として人を見抜く力にも長けており、才能あふれる新人たちの中から、いち早く市川レノの潜在能力に気づいていました。
また本作は主人公のカフカ本人が秘密の塊であり馬鹿ということもあってか、頭脳労働は基本的に保科副隊長の担当。
作中に散りばめられた僅かな違和感や伏線から鋭く推理を巡らせて、ある意味裏の主人公とでも呼ぶべき働きを見せています。
「怪獣8号」保科宗四郎の強さ
接近戦、対小型・中型怪獣では無類の強さを誇る二刀の使い手(技)
保科副隊長は銃火器の解放戦力が低く、大型怪獣の相手は苦手とする一方、接近戦による対小型~中型怪獣との戦いでは無類の強さを誇ります。
彼は室町時代から続く怪獣討伐隊の家系であり、その戦闘スタイルは忍者のように小ぶりな二刀を振るうスピードアタッカー。
92%という高い解放戦力と体捌きから生み出されるスピードは、怪獣8号に変身したカフカをして人間技ではないと言わしめるほどです。
保科副隊長が使う技は、保科流刀伐術という伝来のもので、これまでに使用されている技は次の通り。
刀伐術1式:空討ち
視認できないほどの高速の斬撃を繰り出す技。
単に速くて見えないのか、衝撃波を飛ばしているのかは不明。
刀伐術2式:交差討ち
二刀を交差するするように斬撃を繰り出す技。
刀伐術3式:返し討ち
走りながら振り向き様に繰り出される連撃。
刀伐術4式:乱討ち
超高速の斬撃による乱れ撃ち。
刀伐術5式:霞討ち
1式による二連撃を囮にした強烈な三連撃目。
刀伐術6式 :八重討ち
敵の一点を中心とした四連撃により、敵を8つに切り裂く技。
刀伐術7式 :十二単
超高速12連撃の一点集中。
当初構想のみの技だったが完全開放状態の10号兵器とのコンビにより実現。
また一刀流の技も使いこなしており、
抜討術1式:朧抜き
駆け抜けながらの抜刀による一閃。
抜討術2式:風穴
抜刀と突きを組み合わせた高威力の打突。
抜討術3式:逆拍子
動きに変化を付け逆に動きながらの一閃。
怪獣10号との激闘を制し、識別怪獣兵器を手に入れる
作中において保科副隊長は怪獣10号と激戦を繰り広げています。
隊長不在の中、一対一で怪獣10号と切り結ぶ保科副隊長。
その圧倒的なスピードと技術で一時は怪獣10号を八つ裂きにして追い詰めますが、切り裂かれたはずの怪獣10号はフォルティチュード9.0を超える大怪獣へと進化。
元々大型怪獣を苦手とする保科副隊長は一気に追い詰められてしまいます。
しかし現場に到着した亜白隊長の援護により難を逃れると、保科副隊長は四ノ宮キコルとともに怪獣10号を足止め。
亜白隊長の止めの一撃に繋げることで怪獣10号を撃破したのです。
その後、核と頭部だけになって拘束された怪獣10号は保科を気に入り、情報を渡す代わりに自分自身を兵器化し、それを保科が装備しろと迫ります。
情報源を得るため背に腹は代えられずその要求を呑む保科副隊長でしたが……
10号兵器は史上初の意思を持ちしゃべる怪獣兵器(尻尾)
10号兵器は生きた状態の怪獣10号を素体としたため、怪獣兵器となった現在でも意思を持ち、喋ることができます。
またある程度の自立行動も可能で、スーツについた尻尾を中心に使用者の意思に反して勝手に動くことも。
そのため他の識別怪獣兵器と比べても精神同調が困難で、解放戦力はやや低めの数字となっています。
しかし互いに競い合い、煽り合うことで同調の問題も徐々に改善。
スーツ(尻尾部分)が自動で敵の攻撃を防ぎいで道を切り開き、保科副隊長は攻撃に専念するという新たな戦闘スタイルを構築しつつあります。
作中初の解放戦力100%到達
当初は解放戦力83%で止まっていた10号兵器とのコンビですが、92話では保科副隊長が自分が刀を握る根源を自覚したことで、作中で初となる解放戦力100%到達を果たします。
ただでさえ強力な識別怪獣兵器、その100%。
単純な出力云々というより、怪獣10号との完全な意識の共有・連携といった面での恩恵が大きいようですね。
「怪獣8号」保科宗四郎はここがかっこいい
亜白ミナに認められ、拾われた過去
今でこそ副隊長としてエリート街道を歩んでいるかのように見える保科ですが、彼は元々、銃器の解放戦力が低いことを理由に防衛隊員となることを諦めるように言われていました。
近年の怪獣は大型化が進み、刀による近接戦だけではいつか必ず命を落とす。
刀伐術の師範となって現場を退くよう勧める上官たち。
そんな保科に手を差し伸べたのが第三部隊長である亜白ミナでした。
亜白は保科と対照的に、銃器の解放戦力は高いものの刃物がまったくダメ。
「君の力が必要だ」
「私が敵を射抜く時」
「君がその道を」
「切り開いてくれないか」
初めて自分の価値を認めてくれた亜白隊長のため、その道を切り開く。
それこそを自らの存在証明と位置付け、保科副隊長は己の全てを賭けてその刀を振るうのです。
強さ以外の価値観も偏見なく評価する視野の広さ
強さ至上主義と思われがちな防衛隊の中にあって、保科副隊長は強さ以外の能力、価値観も偏見なく評価する広い視野の持ち主です。
そもそも解放戦力1%(元は0%)のカフカなど、防衛隊の中では無価値同然。
本来であればその発言は無視されていてもおかしくありません。
しかし保科副隊長は(カフカの違和感の正体を突き止めたいという思惑があったにせよ)、カフカの発言にキチンと耳を傾け、その努力や功績を誰より高く評価しています。
そうした保科副隊長の姿勢もあってか、彼だけでなく他の防衛隊員にもカフカを軽んじたり馬鹿にする様子はほとんど見られません。
カフカが第三部隊で居心地よくあれたのは、本人の人柄もあったにせよ、保科副隊長の影響が極めて大きかったことは間違いないでしょうね。
ただ強いだけでなく、こうした部下を率いる器みたいなものも含めて、本当に保科副隊長はかっこいいですねぇ。
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