今回は少年ジャンプの大人気漫画「ブラッククローバー」から、マスコットとヒロイン、二つの顔を持つ少女「ネロ」ついて解説します。
ネロは主人公・アスタの頭上にいつの間にか居座っていた目つきの悪い鳥。
人語を理解する知性があり、永らく謎めいたマスコット的な立ち位置を確立していましたが、白夜の魔眼との戦い終盤において本来の姿を取り戻します。
その正体は初代魔法帝に仕えていた500年前の魔導士。
本記事ではネロの正体(プロフィール・本名)やその特異な魔法、アスタとの関係を中心に解説してまいります。
「ブラッククローバー」ネロとは?
ネロは魔法騎士団の入団試験でこっそり登場し、以降主人公アスタにまとわりつき、その頭上に居座っていた謎の鳥。
魔力の少ない者ほどまとわりつかれる「アンチドリ」に似た姿をしています。
明らかに人語を理解しており、魔石や魔法剣を見つけてくるなどアスタの冒険をサポートしてくれるマスコット兼相棒役。
ネロという名前をつけたのは「黒の暴牛」のラックで、ネロ本人も気に入っているようです。
ことあるごとに意味ありげで怪しい動きを見せていたネロですが、「白夜の魔眼」との戦いが終盤へと突入した際に突如フィンラルの前で喋りだし、彼に初代魔法帝の像に魔石を埋め込むよう指示。
それにより石像となっていた初代魔法帝の封印が解かれ、ネロも本来の少女の姿を取り戻したのです。
「ブラッククローバー」ネロの正体(プロフィール・本名)
基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、血液型、声優など)
年齢 | 17歳(鳥の姿で500年過ごしている) |
誕生日 | 6月18日 |
身長 | 152cm |
血液型 | A型 |
魔法属性 | 封緘 |
好きなもの | フカフカで柔らかいもの |
出身地 | 不明(クローバー王国) |
声優 | 佐倉綾音(正体判明前:咲々木瞳) |
ネロは初代魔法帝ルミエルに仕えていた500年前の魔導士で、本来の名を「セクレ・スワロテイル」。
元々貴族の生まれだったものの、魔法属性に恵まれずルミエルに奉公に出されたセクレ。
彼女はルミエルによってその魔法属性の可能性を見出され、魔道具によって魔力のない人々との格差を縮めたいという彼の思想に共感して忠誠を誓っていました。
ある時、ルミエルの友人であったエルフの長リヒトが魔神となってしまい、クローバー王国を襲撃。
ルミエルとセクレはたった二人で魔神に立ち向かい、辛うじて封印に成功します。
更にセクレは瀕死の重傷を負ったルミエルの命を繋ぐため、ルミエルを魔法で石像へと封印。
その反動で何故かセクレは鳥の姿へと変貌してしまうことになります。
後に魔石の力で人間の姿へと戻ったセクレの頭部には悪魔のようなツノが生えていますが、これは悪魔やルミエルの封印の際に魔石を用いて禁術を使用した反動です。
鳥の姿となり500年に渡って悪魔の復活に備えてきた過去
初代魔法帝と共に魔神を倒し悪魔を封印したセクレでしたが、彼女がかけた封印は完全ではなく、いずれ悪魔が復活することは分かっていました。
そのためセクレは悪魔の復活に備え、500年に渡ってリヒトの残した魔導書を見守ることに。
そしてリヒトの魔導書は反魔法の力を宿す少年アスタの手に渡り、その力に目をつけたセクレはネロとしてアスタの冒険をサポートし、いずれきたる悪魔との決戦に備えていたのです。
悪魔討伐後は「ネロ」として正式に「黒の暴牛」の一員に
「白夜の魔眼」との戦いを終え、かつてリヒトに宿った言霊の悪魔ザグレドを倒すことに成功したネロ。
使命を果たし塵となって果てていくルミエルに別れを告げた彼女は、ヤミ団長のお墨付きもあり正式に「黒の暴牛」の一員へと加わります。
それは新たな仲間たちと新しい幸福を手に入れて欲しいという、ルミエルの最期の願いでもありました。
「ブラッククローバー」ネロの強さ(魔法・技)
概念に干渉する「封緘魔法」
ネロの魔法属性は「封緘(ふうかん)」。
分かりやすく言えば「モノを開け閉めする魔法」で、ルミエルに見出される以前は、周囲から役に立たない魔法だと思われていました。
しかしネロの魔法は「概念」に干渉し得る特殊な力を有しており、魔力の封印・解放や傷を閉じてダメージを封じる回復魔法など、凄まじい可能性を秘めた魔法だったのです。
そんな彼女が作中で使用した魔法(技)は次の通り。
<封緘魔法>
逆解(さかとき)
モノを開ける魔法、鍵や扉だけでなく、魔法による封印なども解くことができる。
囹永(ひとやながえ)
封印魔法。これにより悪魔などを封印していた。
憂瞑(うれいつむり)
傷口を閉じ、ダメージを封じる回復魔法。
湉牢・幽ノ刻橋(てんろう・かすかのきざはし)
上位の回復魔法。
魔道具「燕紋(スワローテイル)」の開発
ネロの「封緘」は魔道具作成にも高い適性を持っており、彼女はルミエルと共にある魔道具を作成しています。
それが「燕紋(スワローテイル)」という魔力を貯め込む魔道具。
魔力のない国民のためにと作られたその魔道具は、残念ながら500年前は悪魔に扇動された人間たちによってエルフの魔力を奪い虐殺するために使われてしまいました。
しかし道具は使い手次第。
500年後の未来において、エルフに殺害されたと思われていた魔法帝ユリウスがこの「燕紋」の力を使って生き延びることに成功。
ネロたちの努力は決して無駄ではなかったことが証明されたのです。
「ブラッククローバー」ネロとアスタ(ヒロイン)
さて、人間形態は非常にかわいい少女だと判明したネロですが、そのあまりの可愛さに人気が沸騰。
ある意味一番近くでアスタを見守ってきた存在であり、アニメのエンディングでもノエルを若干押しのけてヒロインポジションに居座るなど一気にヒロイン枠の一人に躍り出ることになります。
ただ、実際にネロとアスタの間に恋愛要素があるかというと、正直微妙です。
アスタはシスター・リリー一筋なので論外。
ネロの側も、当初はアスタを悪魔を倒すために利用していただけでした。
一番近くでアスタを見ている内に、アスタを信じ、賭けてみたくなったと語っており、仲間として信頼していることは間違いありません……が、恋愛対象として見ているかと言うと特にそんな描写もありません。
今後そういった艶っぽい要素が入ってくる可能性自体は否定できませんが、500年も生きてきたネロの精神性を考えれば、正直かなり低い可能性なのかな、と。
まあ、実際にヒロインになろうがなるまいが、正直可愛けりゃなんだっていいんですけどね。
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