今回は少年ジャンプの大人気漫画「ブラッククローバー」から、フィンラルの異母弟「ランギルス・ヴォード」について解説します。
ランギルスは9つあるクローバー王国魔法騎士団の一つ「金色の夜明け」の副団長。
サポート能力に特化したフィンラルと対照的に、攻撃的な空間魔法の使い手です。
作中では自尊心を拗らせ、当初周囲とトラブルばかり起こしていたランギルス。
本記事ではそんな彼のプロフィールや強さ、正体(エルフ化)、副団長降格後のその後を中心に解説してまいります。
「ブラッククローバー」ランギルスのプロフィール
基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、血液型、声優など)
年齢 | 20歳(初登場時) |
誕生日 | 9月27日 |
身長 | 166cm |
血液型 | O型 |
魔法属性 | 空間 |
好きなもの | 皮肉、チェリータルト |
出身地 | 王貴界 |
声優 | 石川界人 |
ランギルス・ヴォードはクローバー王国の魔法騎士団の一つ「金色の夜明け」の副団長。
そして「黒の暴牛」に所属するフィンラルの異母弟でもあります。
外見は生意気でひねた雰囲気を漂わせた小柄な男性。
性格は見た目通り自尊心が高く傲慢で、登場当初は周囲を見下すような態度ばかり取っていました。
ただ家庭環境などもあり色々と拗らせてはいましたが根は悪い人間ではなく、物語後半ではフィンラルや同じく「金色の夜明け」に所属するユノたちとも和解しています。
自尊心を拗らせた過去
ヴォード家はクローバー王国でも屈指の名門で、ランギルスはフィンラルの母が亡くなった後、後妻となった母と共にヴォード家に入っています。
魔法の才能では兄であるフィンラルを上回っており、周囲から天才、次期当主ともてはやされたランギルスは増長し、周囲を見下す傲慢な性格となってしまいました。
一方のフィンラルは温厚な人柄で周囲の人望を集めており、そのことが余計にランギルスのプライドを刺激し、フィンラルに歪んだコンプレックスを抱くようになります。
また将来ヴォード家当主の花嫁になる予定のフィーネスが自分よりもフィンラルに好意を持っていたことも、ランギルスのコンプレックスに拍車をかけました。
結果的にランギルスには「魔法の才能」と「次期当主」の地位しか誇れるものがなく、他者を見下すことでしか自尊心を保てなくなってしまったのです。
「ブラッククローバー」ランギルスの強さ(空間魔法)
ランギルスの魔法属性は「空間」。
空間を渡り、空間そのものを削って敵を攻撃し、敵の攻撃を防ぐ極めて強力な魔法属性です。
その実力は空間魔法を操る最上位悪魔ベルゼブブの悪魔憑きたるゼノンからも、自分さえいなければ最強の空間魔導士だったと称賛されるほど。
空間魔法の中でも特に攻撃に長けていますが、後述するエルフ化の経験を経た後は、空間魔法によるオートガードを習得し防御能力も向上しました。
またスペード王国編でばマナゾーンにも開花しています。
以下は、作中でランギルスが使用した魔法。
<空間魔法>
大天使の撃墜
触れたものを空間ごと削り取る攻撃魔法。
大天使の撃滅
上位の攻撃魔法と思われるが詳細不明。
「ブラッククローバー」ランギルスの正体(エルフ化)
ランギルスはエルフの魂を宿す転生者であり、物語の前半部分にあたる「白夜の魔眼」編では、パトリの転生魔法によりエルフ化し、クローバー王国に反旗を翻しています。
エルフの魂は言霊の悪魔により人間への憎悪を植え付けられていましたが、ランギルスに関しては例外的に人間の魂にも憎悪が影響。
エルフ化する以前からフィンラルを殺しかけるなど暴走の傾向がみられ、魔法帝ユリウスから怪しまれていました。
ランギルスに宿ったエルフの名はラトリ。
パトリの従兄弟にあたる彼は生前も強力な空間魔導士であり、エルフ化による一斉蜂起の際には国王を襲撃。
ヤミとジャックに防がれたものの、魔法騎士団長2人相手に善戦していました。
「ブラッククローバー」ランギルスとフィンラル
ランギルスとフィンラルの関係は表向き優秀で傲慢な弟と、攻撃魔法が使えない劣等生で見下されている兄。
ただ実際のところはランギルスは自分にない優しさと人望を持つフィンラルにずっと嫉妬し、コンプレックスを抱いていました。
フィンラルは自分に自信が無かったため、弟に言われるがまま。
ある意味ではずっとすれ違っていた兄弟関係だったわけです。
しかしエルフ化したランギルスを止めるためにフィンラルが駆け付け、暴走する弟を拳で止めたことを切っ掛けに二人の関係は改善。
その後フィンラルが「ヴォード家の当主になる(=フィーネスと結婚する)」とランギルスに宣戦布告したことで、ランギルスもフィンラルを認め、二人の間のわだかまりは解消しました。
「ブラッククローバー」ランギルスのその後(再登場)
「白夜の魔眼」編後、ユノが一等上級魔法騎士に昇格し副団長となる資格を得たことで、ランギルスは副団長の座をユノに譲り、「黄金の夜明け」を一旦離れています。
原作では流されていましたが、アニメではその辺りのエピソードが補完されており、ユノと副団長の座をかけて一騎打ちを行い敗北。
その後、自分を見つめ直すための旅に出ていました。
しかしスペード王国編後半では漆黒の三極性にヤミ団長とヴァンジャンス団長が攫われたことを受けて帰還。
ナハトからにスペード王国突入の精鋭メンバーに選ばれ、ユノと共に空間魔法を使うゼノンと対決しています。
自分に勝る空間魔法の使い手であるゼノンに、ランギルスはマナゾーンに至ることで対抗。
駆け付けたフィンラルとのコンビネーションでゼノン相手に善戦していました。
もちろん最上位悪魔の力を100%引き出したゼノンには敵わず敗北。
しかしその必死の戦いがユノ覚醒の時間を稼ぎ、ゼノン撃破へと繋がります。
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