今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、謎の人気を誇るモブ公安「中村(なかむら)」について解説します。
中村とは世界の刺客編で登場したモブ公安の一人。
デンジの護衛のために配置されていた数いる公安の中でもチョイ役で、作中では味方であるデンジたちからも「誰?」とツッコまれるなど実に不遇な扱いを受けていました。
しかしその不遇さが読者の心に刺さったのか人気投票では上位に進出。
本記事ではそんなコアな人気を誇る中村の、プロフィールや登場シーン(死亡)などを中心に解説してまいります。
「チェンソーマン」中村のプロフィール(誰?)
世界の刺客編で登場したモブ公安
中村とは第一部中盤、デンジの持つチェンソーの心臓を狙って世界中から刺客が送り込まれてきた「世界の刺客編」で登場したモブ公安の一人。
この時、公安はデンジを囮にして敵をおびき出そうとしており、現れた敵を確保するためデンジたちの巡回ルートに複数のデビルハンターを伏せていました。
中村はその公安デビルハンターの一人。
顔は特徴のないモブ中年ですが、熱血で真面目そうな雰囲気を漂わせています。
詳細は不明ですが、本人の発言からすると「公安対魔2課」所属。
どこの公安所属かは不明ですが、早川アキと面識がなく、宮城公安の玉置に使われていたことからすると、宮城公安所属でほぼ間違いないと思われます。
契約悪魔はアキたちと同じ「狐の悪魔」。
味方からも「誰!?」とツッコまれる不遇な扱い
中村が作中で話題となったのはその不遇な扱い。
敵に襲われるデンジたちの前に現れたのですが、
「誰です!?」(アキ)
「誰!?」(パワー)
「誰だよコイツ」(デンジ)
とのっけから総ツッコミ。
その後、自己紹介しようとしたものの、上役である玉置にそれを遮られ名乗れず仕舞い。
数いるモブ公安の中でもぶっちぎりの雑な扱いです。
そしてモブなので仕方ないのですが、大した活躍もできないまま……
「チェンソーマン」中村の登場・死亡シーン(何話?)
中村の初登場はコミックス7巻59話
中村が登場したのはコミックス7巻59話。
ドイツからの刺客・サンタクロースが操る人形の群れに襲われたデンジたち。
人間がその人形に触れると同じ人形にされてしまうということもあって、デンジたちはデパートの中に逃げ込みます。
そこで突如叫ぶ京都公安の玉置。
「中村ァ! ヤれ!」
「押忍!」
その声に応じ、突如デンジ達の背後に現れた中村は、味方から「誰!?」とツッコまれながらも、狐の悪魔を呼び出して人形たちを蹴散らします。
……正確には、蹴散らそうとして、蹴散らしきれなかった感じです。
その後、一息つける状況となり、名乗ろうとした中村でしたが、
「危なかったですね」
「私は公安対魔2課の『この数日、デンジ君たちの巡回ルートに~』
その言葉を上役の玉置に遮られ、名乗れずじまいで終わってしまったのでした。
60話ではクァンシの乱入によりあっさり死亡
その不遇な扱いで読者の話題を攫った中村。
もうしばらく読者を笑わせてくれるのかと期待されていましたが、彼は続く60話であっさりと死亡してしまいます。
人形との戦いに突如乱入してきた中国からの刺客・クァンシ。
未来の悪魔の力で襲撃を予知したアキは、すぐさま中村と天使の悪魔に警告を発しますが、中村はその警告を理解することもできず、次の瞬間には首を飛ばされ、死亡してしまいました。
雑な扱いで読者の注目を集めて期待させ、次の瞬間には期待を裏切る様に殺してしまう。
いかにも藤本タツキらしい話の展開でしたね。
「チェンソーマン」中村は人気投票で上位進出
第1回人気投票20位、第2回人気投票26位
あっと言う間に退場してしまった中村ですが、人気投票では大きく躍進します。
第1部連載中に行われた第1回人気投票では1835票を集め20位。
これだけなら読者が何となく勢いで投票しただけとも思えますが、第1部連載終了後に行われた第2回人気投票でも1806票を集め26位と上位を維持。
第1回で19位だったモブ公安の日下部などは第2回で51位と大きく順位を落としており、中村の人気の根強さが良く伝わってきます。
主要キャラを除けば、実は公安組ではぶっちぎりの人気キャラなんですよね。
銃の悪魔とのコラなど至る所で話題
中村の人気を支えているのはそのコアで熱狂的なファン。
特に話題となったのが銃の悪魔とのコラです。
#チェンソーマン
あァ~……何っ…
ホンット……何っ…
してんだ
俺ぇぇぇ…… https://t.co/4j2e2gdhZC pic.twitter.com/5Fb5emWL7o— 何らかの抜け殻。(何かあればお題箱へ) (@Jena_Na_Doe) June 26, 2020
銃の悪魔の人間の悪魔部分が中村で埋め尽くされたこのコラはTwitter上で大いに話題となっていました。
こういうネタで使いやすいところも、中村が人々から愛された理由なのでしょうね(小波感)。
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