「チェンソーマン」ユウコ~日下部にそっくりと話題になったアサの親友、正義の悪魔との契約・死亡~

 今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、第2部メインキャラクター・三鷹アサの親友「ユウコ」について解説します。

 ユウコはアサと同じ高校に通う女生徒で、デビルハンター部の入部試験で一緒のチームになったことが切っ掛けでアサと親しくなりました。

 正義感が強く思いやりのある常識的な少女で、それ故にこの「チェンソーマン」では早々に死んでしまうんだろうなぁ、と読者から危惧されていたユウコ。

 本記事ではそんなユウコの顛末(死亡・正義の悪魔)や過去を中心に解説してまいります。

「チェンソーマン」ユウコのプロフィール

引用元:ジャンプ+

 ユウコとは、三鷹アサデンジが通う第四東高等学校に通う女生徒。

 デビルハンター部への入部を希望しており、入部試験でアサと吉田ヒロフミと同じチームになったことが切っ掛けでアサと親しくなります。

 外見はベリーショートのメガネ少女。

 一見真面目で堅そうですが、性格は非常に明るく思いやりがあり、口を開けばちょっと馬鹿っぽい部分も垣間見えます。

 親が悪魔に殺されており、現在はボロイ平屋で一人暮らし。

 デビルハンターを目指すのは給料が良く「復讐者って感じでピッタリじゃない!?」だそうです。

 クラスメイトから陰湿なイジメを受けているアサのことを気にかけており、不器用ながらもアサと仲良くなろうとする善人。

 アサが下駄箱に生肉をぶち込まれた際には、衝動的に裸足で駆けだしたアサを追いかけ、

「これ履けば」
「片足は大丈夫だよね!」

 と自分の靴を片方わたし、そのまま自分の家に案内して靴を両方ともアサにあげていました。

 この時、ユウコ自身も裸足で地面を走るハメになり、アサを助けるために「痛い痛い痛い」と捨て身。

 そのあまりの善人ぶりに「こんな良い子、藤本タツキが殺さないはずないじゃないか」と読者を不安にさせました。


「チェンソーマン」ユウコは日下部の身内?

 ユウコは登場時から、ファンの間で第1部の世界の刺客編に登場した宮城公安のデビルハンター・日下部に似ていると話題になっていました。

 日下部は「石の悪魔」と契約した対人護衛のエキスパート。

 非常に真面目で厳格な人物で、不真面目なデンジを事細かく指導していました。

 最終的にはサンタクロースの手によって地獄に落とされ、闇の悪魔と遭遇して死亡しています。

 作中では特にユウコとの繋がりを示唆する描写はありませんでしたが、確かに見た目は似ていますね。

 ユウコの名字が明かされていなかったこともあり、当初ユウコは日下部の妹では、と噂されていました。

 また、ユウコの親が悪魔に殺されたという話が出た際には、親子説も流れていました。

 実際のところユウコと日下部との関係については不明のまま。

 ただし本当に日下部と血が繋がっているなら、つい最近まで公安でデビルハンターとして活動し、死亡した日下部のことが話題にでないのは不自然。

 普通に考えれば、たまたま見た目が似てしまった、という可能性が高そうです。

「チェンソーマン」ユウコの過去(闇・イジメ)

 非常に明るく優しい少女だったユウコですが、彼女の人間関係はあまり恵まれたものではありませんでした。

 ユウコはあまり空気が読めず、ズバズバものを言ってしまうタイプで、中学時代はイジメられていたそうです。

 高校に入ってからも周囲からウザがられ、友達はできませんでした。

 アサを気にかけていたのも、アサなら友達になってくれると思ったから。

 自分と同じで人付き合いが苦手なアサなら、と期待していたのでしょう。

 初対面の自己紹介で「最近チェンソーマンにハマってんだ」と語っていましたが、それもチェンソーマンのように活躍できれば、みんな自分のことを好きになってくれるかもしれない、という思いの裏返し。

「結果は間違えても」
「自分の気持ちが間違ってなければ」
「私はいいんだ!」

 そう明るく振舞っていたユウコですが、そこには他人と上手くやりたい、という願望が見え隠れしていました。

 ユウコはその心の闇を悪魔に突かれてしまいます。


「チェンソーマン」ユウコと正義の悪魔(契約・悪魔化)

引用元:ジャンプ+

 ユウコはイジメられていたアサを救うため、高校に潜む正義の悪魔(実は別の悪魔)と契約を結んでしまいます。

 悪魔の力を手に入れればチェンソーマンのように皆から好かれる自分になれるかもしれない、という本音を悪魔に突かれた、というのもあったのでしょうね。

 正義の悪魔と契約した者は、その「正義」に応じた力を手に入れることができるらしく、ユウコは二つの力を手に入れています。

 一つは他人の心を読む力。

 もう一つは触手の生えた悪魔に変身する力。

 他人の心を読む力は、空気が読めなくてイジメられていたユウコらしい力ですね。

 二つ目の悪魔に変身する力は、恐らく自分を「正義」と信じる気持ちが強い程、より強い力を発揮できるタイプの能力。

 その代償として「正義」の心が暴走して行動に歯止めが効きにくくなり、使い過ぎれば人間の姿に戻れなくなるようです。

 正義の悪魔と契約した結果、ユウコは自分の「正義」に反するものを許せなくなり、隣の家人を「生活保護を貰ってたのにパチンコ行ってたから」というだけの理由で殺してしまいました。

 そしてユウコは自分の「正義」に従い、アサのイジメを無くそうと暴走を始め……

「チェンソーマン」ユウコの最期(死亡)

 アサのイジメをなくすため、悪魔化して学校に乗り込み、イジメっ子たちを殺害していくユウコ。

 デビルハンター部の面々がユウコに応戦しますが、アマチュアに過ぎない彼らはあっという間に蹴散らされてしまいます。

 そしてユウコに前に現れたのがアサの肉体を乗っ取ったヨル

 しかし弱体化しているヨルでは、正義の悪魔の力で心を読むことができるユウコには敵いません。

 ヨルはアサに肉体の主導権を渡し、アサの存在を盾にユウコに対抗しようとします。

 が。アサが作り出した「制服強強剣」が思いのほか強かったため、何とユウコは一太刀でバラバラにされてしまうハメに。

 その結果に動揺したアサは、突如現れた謎の少女にユウコを生き返らせて欲しいと助けを求めます。

 謎の少女の力で巨大化して復活したユウコ。

 しかし彼女の前に今度はチェンソーマンが立ちふさがります。

 チェンソーマンの心を読んで対抗しようとしたユウコでしたが、チェンソーマンは自然に身バレしてモテることしか考えておらず、ユウコは手も足も出ず倒されてしまいました。

 その後、辛うじて生き延びていたユウコ。

 悪魔化して人間の姿に戻れなくなったユウコは、最後にアサに別れを告げ、アサと再会を約束してデビルハンターをしている遠い親戚の元へ旅立っていきました。

 

 ……が、その直後、ユウコはチェンソーマンの姿をした謎の存在に首を狩られ、死亡してしまいます。

 やはり良い子ではこの作品を生き抜くことは難しかったようです。

 

 146話でユウコが契約した悪魔が実は正義の悪魔の名を騙る「火の悪魔」であったことが判明。

 火の悪魔は契約した者を望む姿に変身させる力を持っており、ユウコを殺した偽チェンソーマンは、この悪魔と契約した何者か、だったと思われます。

【まとめ】「チェンソーマン」キャラクター一覧



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