今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、ノリノリのダンスとセリフで話題となった「未来の悪魔」について解説します。
未来の悪魔は公安の地下に幽閉された特異な力を持つ悪魔。
作中では早川アキの「最悪の死に方」を見るため、破格の条件で早川アキと契約し、彼に力を貸しています。
ある意味作中で最も悪魔らしい悪魔だった未来の悪魔。
本記事ではそんな彼のプロフィールや能力、作中での活躍(?)を中心に解説してまいります。
「チェンソーマン」未来の悪魔のプロフィール
公安の地下に幽閉された悪魔
未来の悪魔は公安の地下施設に幽閉され、公安に管理されている悪魔の一体です。
外見は木で出来た一本足で筋骨隆々の男性。
一本足で頭部には六つの目、腹部には大きな穴が開いていてその中に大きな目があるのが特徴です。
藤本先生によるとモチーフは「カカシ」。
性格はやたらテンションが高くて陽気でノリノリ。
人間に対しても比較的好意的で(見た目が人間に近い悪魔ほど人間に友好的であることが多い)、直接人間を害するようなことはありません。
しかしその本質はやはり悪魔であり、人の不幸な未来が見たいという欲望に従い、人に協力しつつもその人生を弄び、悦に浸っています。
声優は裕樹さんが担当。
アニメではノリノリのダンスとセリフで話題に
未来の悪魔と言えばテンション高く踊りながら「未来最高!」と叫ぶノリノリの姿が印象的。
初対面の人間にも「未来最高!」と復唱させ、そのノリに巻き込もうとすることで有名です。
「オマエも未来最高と叫びなさい!」
アニメ版でもその在り方は健在で、彼がOPで披露した「未来最高ダンス」を真似するファンが続出したことでも話題となりました。
「チェンソーマン」未来の悪魔の能力(強さ)
未来を見通す能力
未来の悪魔の能力はその名の通り「未来を見通す」というもの。
普通に見ただけでは見れる未来は限定的のようですが、対象の頭を腹の穴の中に入れ、その中の目で見た際にはその後の人生全てを見通すことができるようです。
契約者に対しては少し先の未来を見通す能力を貸し与えることができます。
創作ではよくあるタイプの能力で、格上からの攻撃であれ先読みにより対処することが可能となります。
ただ実際に未来のヴィジョンを活かせるどうかは契約者の身体能力や技術、判断力次第なため、強力ではあるものの、使い手の才覚が試される能力ともいえるでしょう。
直接戦闘能力は無い?(弱い?)
未来の悪魔は契約者に力は貸すことはあっても、悪魔本人が戦ったことはありません。
そのため、未来の悪魔自体の戦闘能力に関しては不明。
公安に捕まっていることから「弱い」という意見もありますが、公安に捕まった方が「最高の未来(=人間の不幸な未来)」を見るために都合が良いのでワザと捕まっているという可能性もあるので、必ずしも弱いとは限りません。
実際、第一部では後述する早川アキが死亡した際、公安から解放されて自由になっている姿が目撃されていますが、その後第二部では再び公安に戻って彼らに協力しています(吉田がキガちゃんに未来の悪魔を使ってノストラダムスの大予言を検証したことを説明)。
「チェンソーマン」未来の悪魔と早川アキ
契約悪魔を失った早川アキと破格の条件で契約
作中では未来の悪魔は早川アキと契約しています。
サムライソードとの戦いで狐の悪魔から契約を切られ、呪いの悪魔も対価となる寿命が足りなくなって使えなくなったアキ。
契約悪魔を失い、それでも戦いを続けようとするアキに、指導係の黒瀬と天童は未来の悪魔を紹介します。
テンション高い未来の悪魔と不愛想なアキの第一印象は最悪でしたが、契約の対価を決めるため早川アキの未来を見た未来の悪魔はその態度を一変。
未来の悪魔はアキが未来で「最悪の死に方」をすることを告げ、その未来を直接自分の目で見るため、アキの右目に自分を住まわせるという極めて軽い破格の条件でアキと契約することとなりました。
早川アキの「最悪な死に方」を見届け高笑い
契約してしばらくは大人しくアキに力を貸していた未来の悪魔。
しかしアキの死の未来が近づくにつれ、アキが望まぬタイミングで不幸な未来を見せるなど、徐々にその悪辣な本性を露わにしていきます。
そしてアキはデンジやパワーの不幸な未来を回避するため、第一部の黒幕に助けを求めてしまいました。
その結果、アキは家族の仇である銃の悪魔との戦いで使い潰され死亡、さらにその銃の悪魔に肉体を乗っ取られ魔人となり、家族であるデンジとパワーに襲い掛かってしまいます。
そしてデンジは魔人となったアキをやむを得ず殺害。
その最期を見届けた未来の悪魔は高笑いをしながら言いました。
「早川アキ……」
「お前は最悪な死に方をしただろう」
「チェンソーの少年にとってね」
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