今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、五条悟の無下限呪術への対抗手段として登場した「領域展延」について解説していきます。
領域展延とは術式を付与しない領域を身に纏うことで相手の術式や領域の必中効果を中和する高等技術。
これを用いれば五条悟の無下限の守りすら突破することが可能です。
簡易領域や落花の情など類似技術が存在し、中々区別が難しい領域展延。
本記事では領域展延の詳細や類似技術との違い、その使い手などを中心に解説してまいります。
「呪術廻戦」領域展延とは?
相手の術式・領域展開を中和・無効化
領域展延とは術式を付与しない領域を水の膜のように身に纏い、相手の生得術式や領域展開の必中効果を中和する技術です。
領域の開いた容量に相手の術式を流し込ませ、その術式を中和するという理屈ですね。
作中では五条悟の無下限呪術対策として登場。
この技術を用いることで通常の手段では突破が不可能な無下限の守りを中和し、攻撃を当てることが可能となります。
メリットとデメリット
領域展延のメリットは相手の生得術式や領域展開の必中効果を中和できること。
敵の防御術式を中和できるだけでなく、攻撃から身を守る防御手段としても有効です。
ただ領域展開に対抗できると言っても、あまり長くはもたないので中和している間に何らか対抗手段を打つ必要があります。
デメリットは生得術式との併用ができないこと。
そのため領域展延中の攻撃手段は物理攻撃に限られます。
習得難易度はかなり難しい
領域展延は難易度の高い超高等技術です。
作中での説明に「必中必殺の術式を搭載できるだけの領域にあえて術式を付与しない~」とありますので、基本的に使用できるのは「必中必殺の術式=領域展開」が使用できるレベルの術師や呪霊のみ。
作中では一級呪術師で簡易領域を使用できる日下部も「なめんなできるわけねーだろ」と発言していました。
五条の無下限呪術に対抗できる技術が、そう簡単に習得できるわけないですよね。
「呪術廻戦」領域展延と簡易領域、落花の情との違い
簡易領域とは?
簡易領域とは三輪ちゃんたちが使うシン・陰流に伝わる領域対策。
文字通り自身の周囲に狭い簡易の領域を展開し、領域展開の必中効果を一時的に無効化する技術です。
門外不出という縛りがあるので使い手そのものは少ないですが、見て勝手に習得した連中もいるのでシン・陰流以外絶対に使えないわけではありません。
デメリットとして簡易領域の使用中はその場から動くことができず、また本格的な領域に対しては時間稼ぎにしかなりません。
落花の情とは?
落花の情とは御三家に伝わる秘伝の領域対策。
簡易領域や領域展延のように本人は領域を展開せず、敵の領域の必中効果が発動した瞬間にカウンターで呪力を放出しガードするというもの。
ただこれにもやはり限界はあり、格下ならまだしも同格以上の相手の領域展開を完全に防ぎきることは不可能です。
三者の違いは?
この三つの技術の内、似ているとされるのが領域展延と簡易領域。
落花の情は領域を使用しない技術なので明確に別物ですね。
領域展延と簡易領域の最大の違いは、使用中もその場から動けるかどうか。
簡易領域はその場から動けないので、領域展延のように五条の無下限の守りを突破することはできません。
日下部や五条の発言からすると、領域展延とは簡易領域を更に練り込んだもので、簡易領域の上位互換と言えそうですね。
「呪術廻戦」領域展延の使い手
漏瑚、花御
作中で最初に領域展延を使用したのが特級呪霊である漏瑚と花御。
この二体は渋谷事変で五条悟の無下限呪術の対抗策としてこの領域展延を披露しました。
結局、五条悟には基礎的な呪力操作と体術のみでボコボコにされてしまいますが、それでも無下限を突破したというこの事実は中々インパクトがありました。
宿儺
続いて領域展延を使用したのは呪いの王・宿儺。
こちらも五条悟の無下限呪術に対抗するために使用しており、彼の場合は術式抜きで五条とほぼ互角に渡り合っていました。
この領域展延自体が決め手になることはありませんでしたが、これを時間稼ぎとして使用することで五条の無下限に対抗する準備を整えることに成功します。
日車寛見
領域展延の使用によりその才能を見せつけたのが日車寛見。
呪術を習得してまだ2か月程度にも関わらず、領域展延を見ただけで習得し、宿儺の斬撃への防御手段として使用。
しかも領域展延の使用により使用中の術式が「無効」ではなく「中断」となるよう繊細な術式コントロールを実現しています。
宿儺と読者に「五条悟に並ぶ才能の原石」として天才性を見せつけました。
他に使えそうなキャラクターは?
今のところ実際に領域展延を使用したキャラクターは以上ですが、この他にも領域展延を使用できそうな者は存在します。
使用できる可能性が濃厚なのが、特級呪霊にこの技術を教えただろう羂索、そして仲間の真人と陀艮です。
五条や乙骨あたりはその気になれば使える(使えた)可能性は高そうですし、裏梅とか受肉した過去の術師の中には使える者がいてもおかしくありません。
ただ領域展開を使えるレベルの術師であることが習得の前提ですし、そもそも五条の無下限呪術のような特殊な術式に対抗するのでもなければ特に使用のメリットもありませんから、使い手が増える可能性は低そうです。
コメント