「呪術廻戦」御三家とは?~それぞれの特徴、モデル、相伝の術式、所属する術師などを解説~

 今回は大人気漫画「呪術廻戦」より、作中でたびたび登場する重要ワード、「呪術界御三家」について解説したいと思います。

 御三家とは禪院家、加茂家、五条家という、呪術界でも別格の歴史と権力を持つ名家を指す言葉で、物語にも大きく影響を及ぼしています。

 作中では禪院家が滅んだり御三家も大きく変化していますが、まずは基本から押さえていきましょう。

「呪術廻戦」御三家とは(概要)

 呪術廻戦における御三家とは、呪術界において長い歴史と強い権力を持つ三つの家門を指す言葉で、禪院家、加茂家、五条家の三家からなります。

 御三家は徹底した実力主義で、何より優先されるのは血筋によって受け継がれる相伝の術式の有無。

 宗家本流の人間であれ相伝の術式を受け継いでいないものは冷遇され、逆に分家支流の人間でも相伝の術式を継いでいれば当主として迎え入れられることさえあります。

 通常の呪術師は呪術高専に通って教育を受け、そこで等級を定められて初めて呪術師として認められますが、御三家の人間にはその必要がありません(通っている人間はいますが)。
 呪術高専の後ろ盾がなくても独自に活動できるということですね。

 逆に呪術高専から協力要請を受ける場合には、「特別」一級術師など、特殊な等級が付与されることになります。

 ちなみに御三家同士だと、禪院家、五条家は約400年前の御前試合で当時の当主が相打ちになって以降、関係はあまりよろしくないようです。


「呪術廻戦」御三家①禪院家(ぜんいんけ)

禪院家の特徴~「炳」「躯倶留隊」を抱える武闘派集団(ただし壊滅済)~

「禪院家に非ずんば呪術師に非ず、呪術師に非ずんば人に非ず」

 御三家の中でも特に封建的かつ過激な思想を持つ武闘派集団です。

 その最大の特徴は、独自の武装組織。

炳(へい)
高専資格で準1級以上の実力を認められた者達で構成される禪院家最強の術師軍団。

灯(あかし)
術式は保持しているが、炳の銘打ち条件を満たしていない術師。

躯倶留隊(くくるたい)
術式を持たない禪院家男児が入隊を義務づけられる、炳の下部組織。

 禪院家が象徴するのは「力」。

 強力な術式を持つ術師を取り込み、束ねあげ、力によって現在の地位を確立しているのです。

 ……まあ、それも最終的には真希によって壊滅させられるわけですが(152話)。

相伝の術式、関係する術師

判明している禪院家の相伝の術式は二つ。

・十種影法術(使用者:伏黒恵)
・投射呪法(使用者:禪院直毘人、禪院直哉)

 現当主が使っている投射呪法は歴史が浅いので、伏黒が使っている十種影法術こそが、恐らく禪院家本来の相伝の術式だったのでしょうね。

 禪院家に関係する術師は人数が多いので、主要な者だけ一覧でまとめておきます。

名前解説
禪院直毘人26代当主、投射呪法の使い手
禪院直哉直毘人の息子、投射呪法の使い手、甚爾くんLOVE
禪院扇直毘人の弟、真希と真依の父
禪院甚壱直毘人の甥、甚爾の父
禪院真希扇の娘、天与呪縛、禪院家を滅ぼす
禪院真依扇の娘、姉におねだりして禪院家を滅ぼす
伏黒甚爾甚壱の兄弟、完全に呪力を持たない超人
伏黒恵甚爾の息子、27代当主?

 一応、直毘人の遺言で次期当主は(条件付きで)伏黒恵となっていたのですが……真希が禪院家を滅ぼしてしまったので、今後禪院家がどうなるのかは不明です(御三家ではなくなりそう)。


「呪術廻戦」御三家②加茂家(かもけ)

加茂家の特徴~伝統と血統を重んじる保守派、モデルは陰陽師~

 加茂家の特徴は「保守」「伝統」「血統」。

 御三家の中でも最も伝統と格式を重んじる家門で、呪術界の上層部とも特に近しい関係にあることで知られています。

 モデルは平安時代の陰陽師。

 あの陰陽師、安倍晴明の子孫に漢字違いの「賀茂家」がいることは有名ですから、こちらの「加茂家」がそれをモデルにしていることは間違いないでしょう。

 雅なよそおいながら、相伝の術式を継いでいると分かるや妾の子を嫡男と偽って次期当主に据えるなど、その内実はかなりドロドロしたものとなっているようです。

 死滅回遊編以後は呪術界の上層部と共に羂索に乗っ取られており……

相伝の術式、関係する術師、汚点

 判明している相伝の術式は「赤血操術」。
 伏黒に「血筋大好き御三家らしい術式」と称されたもので、判明している加茂家の関係者は皆、この術式を操ります。

 術式に関しては、今のところ全く陰陽師感がないですね。

 関係する術師は、分かっているのは次の3名だけです。

加茂憲紀(かものりとし)
京都校3年の準一級術師で次期当主。妾の子のため、汚点とされる男と同音の名前をつけられた。
天然。真顔で人の地雷を踏み抜いていくタイプ。

加茂憲倫(かものりとし)
呪胎九相図などを生み出し、「史上最悪の術師」「御三家の汚点」として呼ばれた人物。
その正体は羂索(けんじゃく)

脹相(ちょうそう)
呪胎九相図の長兄。現在は虎杖のお兄ちゃん。
あ、壊相と血塗も一応関係者か。

 ……まともな奴がいないな。


「呪術廻戦」御三家③五条家(ごじょうけ)

五条家の特徴~三大怨霊「菅原道真公」を祖とする五条悟のワンマンチーム~

 五条家の特徴を一言でいうなら、五条悟のワンマンチームです。

 五条家は三大怨霊の一つ「菅原道真公」を祖に持つ名家ではありますが、家としての力はそれほど強くありません。

 ただ、五条悟という「最強」を抱えているからこそ、呪術界でも隔絶した影響力を有しています。

 恐らく五条家は他の二家とは異なり、家というより稀に生まれる最強の呪術師への畏怖から御三家に据えられているの家門なのでしょう。

 五条は現実にも存在する「菅原道真公」に連なる公家の家柄。

 技術や実績で権勢を保ってきた他の二家と異なり、純粋に血筋の希少さで崇められ(監視され)ているような感じでしょうかね。

相伝の術式、関係する術師

 五条家の相伝の術式は、最強である五条悟が用いる「無下限呪術」、そしてそれを使いこなすための特異体質「六眼」です。

 実は五条家には五条悟以外にも「無下限呪術」を継いだ術師はいるのですが、「六眼」がないためそれを使いこなせません。

 つまり、本当に希少なのは術式である「無下限呪術」ではなく「六眼」ということ。

 五条家の関係者については今のところほとんど明かされていません。

五条悟
最強の呪術師。約400年ぶりに誕生した「無下限呪術」と「六眼」の抱き合わせ。

乙骨憂太
菅原道真の子孫で特級術師。遠縁なので強いて言うなら関係者と言えなくもない。

 今後、五条悟の家族とか出てこないかな……すっごいクズか、すっごい苦労人かどっちかだろうなぁ。



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