【推しの子】カラスを連れた不思議子供(仮称)/ツクヨミ~双子の前に現れた謎の少女の正体は神様? その登場話は?~

 今回は原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴの豪華タッグがヤングジャンプで連載中の人気作【推しの子】から、カラスを連れた謎の少女・仮称「不思議子供」/芸名「ツクヨミ」について解説します。

 不思議子供(仮称)とは、カラスを連れてアクアとルビーの前に現れた謎めいた少女。

 アクアとルビーの転生の秘密を知っており、不可思議な言動と力で双子を物語の核心へと導いていきます。

 登場時の背景などから、その正体は日本神話のあの神ではとも考察されている不思議子供。

 本記事ではそんな彼女の登場シーンや双子との関り、その正体について深掘りしてまいります。

【推しの子】カラスを連れた子供/ツクヨミとは?

 カラスを連れた子供(以下、横槍メンゴ先生のTwitterでの呼称に合わせ「不思議子供」)とは、第六章「プライベート」75話で登場した謎の少女を指す仮称です。

 本名は不明ですが後に芸名として「ツクヨミ」を名乗っています。

 外見は色素の薄い長い髪が特徴のかわいらしい幼い少女。

 登場時にはいつも大量のカラスを引き連れています。

 見た目通りの人間ではないらしく、アイの子供として転生したアクアルビーの秘密を本人たち以上に深く把握している模様。

 アクアとルビーの前に現れ、彼らに何らかの役目を果たさせようと導くような言動をしています。

 ちなみに初登場時(75話)の不思議子供の独白がこちら。

「神様はきっと優しいよね」

「真の意味で母を得られ」
「なかった2人と」
「魂の無い子供を産んだ母親を」
「導いてあげた」

「もしかしたら」
「それ以上の意味が」
「あるのかもだけど」

 後述するルビーとの接触ではカラスを操ってルビーをゴロー(アクアの前世)の死体の下へと導いているフシがあり、超常的な力を持つ存在であることが示唆されています(本人も神様的存在であることを肯定)。

 ただ肉体そのものは人の母親から生まれた普通の(?)子供。

 戸籍もちゃんと存在しているそうです。


【推しの子】カラスを連れた子供とアクア・ルビー

宮崎県高千穂でMV撮影中のルビーに接触

 作中で不思議子供が最初に現れたのは、ルビーたち新生「B小町」が新作MVの撮影のため宮崎県高千穂を訪れた際のこと。

 宮崎県高千穂とはアイがアクアとルビーを産み、アクアの前世・ゴロー(雨宮吾郎)とルビーの前世・天童寺さりなが出会った病院のある場所でした。

 75話で初登場した不思議子供は、77話でカラスを操って(明確に彼女が操っている描写はない)ルビーと黒川あかねをゴローの死体の下へ誘導。

 79話では前世で恋心を抱いていたゴローの死を知りショックを受けるルビーの前に現れ、ゴローとアイを殺した人物が同一人物であることを示唆し、ルビーに犯人への復讐心を植え付けたのです。

アクアとは以前から接点があった?

 118話ではアクアの前にも不思議子供が現れます。

 アクアはそれ以前から彼女と接点があったようで「消えろ疫病神」と不思議子供に対してかなり辛辣な態度。

 どうやら不思議子供は以前アクアに、

「星野アイはもうどこにも居ない」

 と告げ、アクアの「星野アイは自分たちと同じように生まれ変わってどこかで幸せに暮らしてる」という願望を打ち砕いていたみたいですね。

「死は死」

「もう星野アイは」
「何も思わないし」
「何も考えない」
「二度と笑う事もない」

 それを観測できる不思議子供が超常的な存在であり、双子の転生がいかに特別なことだったかが分かります。

 また別れ際、不思議子供はアクアにこうも告げています。

「君ももう少し」
「考えるべきかもね」
「君がその身に」
「魂を運ばれた意味を」

 アクアはアイ殺した黒幕、双子の父親への復讐のために動いている最中。

 ここでこう言うということは、不思議子供の狙いは復讐とは別にあるということ……?

不思議子供、子役デビュー?

 127話では映画「15年の嘘」において、不思議子供が子役デビューすることが決定。

 丁度良い子役を探していたアクアに目を付けられ、煽られまくった結果、出演を応諾しています。

 神様的存在であっても煽り耐性はあまりないようですね。

 彼女自身、この映画はヒットしてもらいたかったようですが……

 ちなみに映画ではアクアとルビーの子供時代を一人二役で担当。



【推しの子】カラスを連れた子供の正体は天鈿女命?

天鈿女命(アメノウズメノミコト)とは?

 ファンの間では、この不思議子供の正体が日本神話に出てくる女神「天鈿女命(アメノウズメノミコト)」ではと推察されていました。

 というのも、不思議子供が登場した宮崎県高千穂は天鈿女命が祭られる荒立神社がある場所。

 実際に作中では天鈿女命と荒立神社が何度も名前付きで登場しています。

 これだけワザとらしく示唆されて、無関係とは考えにくいですよね。

 天鈿女命は日本神話において、天岩戸に閉じこもってしまった天照大神を連れ出すため、岩戸前で開かれた宴会で踊りを踊ったことで有名な女神。

 それが由来となって現在は主に芸能の神(芸能は元々、神々に捧げる神事が零落したもの)として祭られています。

 カラスは天照大神の使いですから、その部下(?)にあたる天鈿女命がカラスを操っている点もイメージと合致しています。

 なお、天鈿女命は天孫降臨の際、瓊々杵尊(ニニギノミコト)の道案内をした神様でもあり、共に道案内をした猿田彦命(サルタヒコノミコト)と結婚し、荒立神社で一緒に祭られてます。

天鈿女命(アメノウズメノミコト)が双子に関わる理由は?

 では仮に不思議子供が天鈿女命(あるいはその使い?)だとして、なぜ芸能の神が双子の転生に関わってくるのでしょうか?

 天照大神が隠れた天岩戸の一件は、解釈によっては太陽が沈み再び昇る様、死と再生を象徴しているとも考えられます。

 とすればある意味、天鈿女命は転生の神様とも言えなくもないのかな、と(素人の勝手なこじつけなのでツッコミはご容赦願います)。

 そして無敵のアイドル「アイ」を「太陽=天照大神」に見立てれば、双子は天鈿女命の代理として「アイ」に捧げる儀式のために準備された存在とも取れるわけですが……う~ん。

 そういや3話でルビーがミヤコさん相手に「アマテラス」を自称してたことがあったけど、あれも伏線だったり?

天鈿女命(アメノウズメノミコト)ではなくツクヨミ?(127・128話)

 127話では不思議子供が天鈿女命でない可能性が急浮上。

 彼女は自分が神様的な存在であることは肯定していましたが、同時に芸能は司っていないとも発言。

 天鈿女命は芸能の神ですから、少なくとも単純に「不思議子供=天鈿女命」ではない模様。

 「月の光」とか「運命」といった発言から連想されるのは「月読」ですが、あちらは男神ですし、ちょっと大物過ぎますよね。

→かと思っていたら128話で堂々と「ツクヨミ」と芸名で名乗り始めて……?

 日本神話の他の神が三貴神である「ツクヨミ」を名乗るのはあまりにも不敬が過ぎますし、ホントに「月読」?

 その分霊とか眷属的な存在なら十分にあり得そうだけど……

【推しの子】キャラクター一覧



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