今回はワールドトリガーから、正隊員必須の汎用防御トリガー「シールド」について解説します。
ワールドトリガーは集団戦の要素が強いSFバトル作品で、作中で実際に活躍している武器(=トリガー)の多くは一点モノの特殊な武器ではなく、汎用品のノーマルトリガー。
シールドは所謂”バリア”を発生させる防御用トリガーで、その汎用性と性能の高さからS級(ブラックトリガー)を除くすべての正隊員が装備しているボーダーの基本トリガーです。
本記事ではシールドの基本情報と主な使用法(分割・集中・固定・変形)と足場として使えるか否か、主な使い手を中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「シールド」基本情報
基本性能(エスクード・レイガストとの比較)
シールドは任意の場所にバリアを発生させる防御用トリガー。
ボーダーではブラックトリガー使い(=S級)以外の全ての正隊員が装備している最も基本的なトリガーです。
同じ防御用トリガーの「エスクード」「レイガスト(盾)」と比較すると、それぞれ次のような特徴があります。
シールド
面積により耐久度が変わる、変形できる、動かすと耐久度が下がる、離れた場所にも出せる
エスクード
耐久度が高い、変形できない、動かせない、生やす場所(壁・地面など)が必要、燃費が悪い
レイガスト(盾)
面積により少し耐久度が変わる、変形できる、手持ちで動かせる(ブレードトリガー)
発生させる場所は空中でも使用者の体内でも制限はなく、シールドを形成可能な標準射程は凡そ25m(使用者のトリオン量によって左右される)。
ほぼ全ての正隊員がメイン・サブの両方にシールドをセットしており、例外はバッグワームタグで片方のトリガースロットが全て埋まっているトラッパーとスポッター、防御の一部をレイガストやエスクードで補う三雲修と烏丸京介だけとなっています。
長所:汎用性が高く高性能
シールドの長所はその圧倒的な汎用性の高さです。
変形、分割、移動など意のままに発生させることができ、細かな調整も自由自在。
特に射撃戦はシールドを装備しているかどうかで生存率が大きく変わってきます。
最近ではシールド性能が向上し、射手や銃手の弾丸はかなり防がれやすくなっているそうです。
ちなみに狙撃手の攻撃に対しては彼我のトリオン量にもよりますが、概ね次のような力関係。
両防御 > アイビス > 集中シールド > イーグレット > 通常シールド > ライトニング
攻撃手相手の近接戦では防御にブレードトリガーが使われることが多いためあまりシールドが使われることはありませんが、シールド面積を絞ればある程度防ぐことは可能なようです(ただ相手の力量などによってはシールドごと斬られることも)。
短所:無し
シールドに関して今のところ欠点らしきものは一切ありません。
ワールドトリガー「シールド」の使用法(技)
集中シールド
シールドの面積を絞り、トリオンを一点に集中させることで防御力を飛躍的に高める使用法。
反面、それ以外の部分は全く無防備になってしまうため、使いこなすには相応のセンスや経験、読みや度胸が必要となります。
作中ではイーグレットによる狙撃を防ぐ際に使用されている描写が多いです。
固定シールド
シールドは出した後も自在に動かすことができる反面、動かすと強度が低下するという性質があります。
固定シールドとは動かす機能を最初から放棄し、シールドを地面などに固定し使用者を覆うように発生させる使用法。
使用者自身も移動出来なくなってしまいますが、全方位を通常より強度の高いシールドで防御することができます。
なお、固定シールドの強度は集中シールドよりは劣ります。
分割シールド
シールドは一枚だけでなく、同時に複数分割して出すことも可能です。
当然その分強度は下がりますが、片方のトリガーで複数の対象を守れるというのは大きいですよね。
ただ実際に使いこなすのは意外と難しいようで、作中でこれを活用していたのは後述する三輪隊長だけでした。
変形シールド
シールドの形状は『六角形の板』が『球形』がデフォルトのようですが、使用者の意思で自在に変形させることが可能です。
これを作中で上手く使っていたのが犬飼で、攻撃の射線を確保しながら上手く全身をシールドでカバーしていました。
両防御(フルガード)
メイン・サブ両方のトリガーでシールドを起動させ、シールドを重ねて使用することで防御力を向上させる使用法。
単純に全周シールドを二重にする使用法もあれば、全周シールドと集中シールドを組み合わせることもあり、そのパターンは様々です。
ワールドトリガー「シールド」は足場にできる?
シールドの使用法に関しファンの間で度々議論になっているのが、
「グラスホッパーのようにシールドを足場にすることはできないのか?」
というもの。
グラスホッパーはジャンプ台のような足場を発生させるトリガーですが、足場にするだけならシールドでも似たようなことができそうな印象があります。
しかし作中で実際にシールドを足場にした隊員はおらず、その可否については今のところ不明。
作中での描写を見る限りシールドが実体に干渉する力を持っていることは確かですが……
個人的な考えとしては、シールドは「体内に発生させることができる=体をぶつ切りにしない」ことから非実体の力場のようなものと解釈。
実体に干渉する力はあっても、足場とするには不安定なので誰もしようとはしない、ということではないかと予想しています。
ワールドトリガー「シールド」の特徴的な使い手
三輪秀次~分割シールドの名手~
シールドの名手として最初に名前が挙がるのが三輪秀次。
大規模侵攻編では触れたトリオンをキューブに変えて無効化してしまうブラックトリガー「卵の冠(アレクトール)」の使い手ハイレインに対し、極小の分割シールドを多数ぶつけることで対抗。
こういった技巧を実戦でさらりとこなせるあたり、実力の高さを感じさせますね。
雨取千佳~とにかく硬い~
理不尽なシールドの使い手として名前が挙がるのがトリオンモンスター雨取千佳。
その圧倒的なトリオン量によるシールド強度はただただ圧倒的の一言。
今のところ実戦でシールドが割られた描写は一切なく、イーグレットの一撃さえ広範囲に広げた通常シールドであっさり弾いています。
トリオン量が最重要っていうボーダーの方針は正しいですね。
諏訪洸太郎~一点集中ギャンブラー~
思い切りのよい集中シールドの使い手と言えば諏訪洸太郎。
作中ではランク戦でわざと半崎の狙撃を誘い、ヘッドショットを読み切り集中シールドによってイーグレットの一撃を防いでいました。
さらりとやっていますが、物凄い読みと度胸がなくてはできない技です。
堤大地~駆け引き上手(ただし負けた)~
シールドを使った駆け引き(ただし負けた)と言えば堤大地。
ランク戦では「変化弾(バイパー)」+「置き弾」+「狙撃」という三つの攻撃にさらされ、咄嗟に固定シールドで全身を守り、集中シールドで狙撃から急所を守ることを選択。
咄嗟の判断としては悪くなかったのですが、固定シールドで動けなくなったことが日浦に急所からトリオン漏出へと狙いを切り替える余裕を与えてしまい、結果的に狙撃で腹を撃ち抜かれて敗北。
ただ非常にワールドトリガーらしい高度な駆け引きであったことは間違いありません。
【まとめ】「ワールドトリガー」ノーマルトリガー一覧(武器一覧)
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