「ワールドトリガー」ブラックトリガー一覧~能力や使い手、作り方、トリオン量への影響など徹底解説(風刃、指輪など)~

 今回はジャンプスクエアで大人気連載中の「ワールドトリガー」から、物語の鍵を握る重要ワード「ブラックトリガー(黒トリガー)」について解説します。

 「ブラックトリガー(黒トリガー)」とは、一言で言えばノーマルトリガーとは隔絶した力をもたらす強力な武器。

 その存在はネイバーフッド(近界)全体でも稀少であり、組織のパワーバランスや戦争の行方を左右しかねないほどの影響力を有しています。

 本記事では、ブラックトリガーの概要(作り方やトリオン量への影響含む)に加え、現在までに7つの存在が確認されているブラックトリガーの能力や使い手について解説していきます。

ワールドトリガー「ブラックトリガー」って何?(作り方など)

「ブラックトリガー」の作り方

 「ブラックトリガー(黒トリガー)」とは、通常のトリガー(ノーマルトリガー)とは隔絶した性能を有する特殊なトリガー(武器)です。

 ノーマルトリガーとの最大の違いはその「作り方」。

 ブラックトリガーとは優れたトリオン能力の持ち主が死後も己の力を世に残すため、自分の命と全トリオンを注ぎ込むことで作られる特別なトリガーなのです。

「ブラックトリガー」の性能や特徴

 ブラックトリガーはノーマルトリガーとは隔絶した性能を有しており、ネイバーフッド(近界)の国家では保有しているブラックトリガーの数がそのまま戦争の行方を左右するとまで言われています。

 その性能や能力はブラックトリガーごとに多種多様ですが、共通する特徴は次の二点。

①使い手を選ぶ。
②使い手のトリオン能力を劇的に高める。

 ①ブラックトリガーには作った人間の人格や感性が強く反映されるため、使用者と相性が合わなければ起動できません。

 ②ブラックトリガーは使用者のトリオン能力を劇的に高めてくれるため、ノーマルトリガーとは隔絶した出力・性能を発揮することができます。

 使用者のトリオン能力が高まる理由は「ブラックトリガー作成者のトリオン能力」が上乗せされるため、とされています。

 作成時に全トリオン能力を注ぎ込んでいるため、生前のトリオン能力よりも出力が向上することが多いようです。

 またボーダーのノーマルトリガーとの比較で言うと、規格が違うため緊急脱出(ベイルアウト)機能やシールドは備わっていません。

 ボーダー内ではブラックトリガーの使い手は「S級隊員」として扱われ、ランク戦などに参加できなくなることも、特徴の一つと言えるでしょう。


①「風刃(ふうじん)」(使い手:迅悠一、三輪秀次ほか)

 ワールドトリガーにおいて最も有名なブラックトリガーと言えばこの「風刃(ふうじん)」でしょう。

 ボーダーが保有するブラックトリガーの一つで、その能力は物体に斬撃を伝播させ視界内ならどこまででも攻撃できる遠隔斬撃。

 斬撃には弾数制限があり、撃ち尽くすと再装填が必要となりますが、ブラックトリガーの中でも破格の攻撃性能を誇ります(残弾数は刃から延びる光の帯の数で表されています)。

 形状はブレードで、本体の切れ味や丈夫さも高性能。

 一方で性能があまりに攻撃に偏っているため扱いが難しく、迅悠一のように「未来視」のサイドエフェクトで防御面をカバーできる者でなければ十全に使いこなすことは困難でしょう。

 作成者は迅の師匠でもあった最上宗一

 多くの人に慕われた人柄ゆえか、20人以上の隊員が風刃の起動に成功しています。

 物語開始当初は迅が所有していましたが、現在は本部預かりとなり、必要に応じて適合候補者の誰でも使えるようになる予定です。

 迅以外で判明している適合候補者は次の11名。
 今後どのような形で使用されるか非常に楽しみですね。

候補者の名前ポジション
三輪秀次(使用済)オールラウンダー
風間蒼也アタッカー
嵐山准オールラウンダー
木虎藍オールラウンダー
加古望シューター
片桐隆明ガンナー
一条雪丸アタッカー
佐伯竜司オールラウンダー
村上鋼アタッカー
生駒達人アタッカー
弓場拓磨ガンナー

②「名称不明:指輪」(使い手:空閑遊真)

 ワールドトリガーにおいて最初に登場したブラックトリガーこそ、主人公の一人・空閑遊真が持つ名称不明・指輪型のブラックトリガーです。

 その能力は「学習する」こと。

 一度見た能力を「印」として記憶し、それを自由に発動できるという破格の性能を誇ります。

 例えコピーした能力がノーマルトリガーのものだったとしても、ブラックトリガーの出力で放たれれば全くの別物。まさにチートですね。

 これまでに判明した(コピーした)能力は次の通り。

①弾(バウンド)……物体を弾き、はね飛ばす。
②強(ブースト)……トリオンの働きを強化する。
③盾(シールド)……シールドを生み出す。
④鎖(チェイン)……鎖で対象を拘束する。
⑤射(ボルト)……他の印と組み合わせ射程を伸ばす。
⑥錨(アンカー)……トリオンを重しにして自由を奪う。

 また、これら複数の印を組み合わせる「合成印」、同じ印を重ねて効果を増幅させる「多重印」も存在します。

 能力解析やコピーは空閑一人でも可能ですが、見たものを即座にコピーするには相棒レプリカ先生のサポートが不可欠となっています。

 作成者は空閑遊真の父である空閑有吾

 瀕死の重傷を負った遊真を救うため、自らブラックトリガーとなりました(遊真の本体はブラックトリガーの中に封印されています)。


③「卵の冠(アレクトール)」(使い手:ハイレイン)

 ここから先のブラックトリガーは少しデータが少なくなっています。

 まずはアフトクラトル四大領主の一人・ハイレインが使用していた「卵の冠(アレクトール)」。

 その能力はトリオンを生物型の弾丸にして撃ち出し、弾丸に触れたトリオン体をトリオンキューブに変換するというもの。

 要はトリオンでは防御不能の生物型弾丸を操るブラックトリガーです。

 弾丸の種類は「鳥」「魚」「蜂」「蜥蜴」など多種多様。

 その物量と変幻自在の攻撃は回避も非常に困難です。

 さらに、トリオンキューブからトリオンを搾取することで、自身のトリオン体の修復や回復まで可能というえげつない性能も持っています(ボスにベホマを覚えさせんな)。

 唯一の欠点はその攻撃がトリオン体にしか効かないというものですが、通常攻撃ではトリオン体を傷つけることはできないので、だからどうしろと……

④「窓の影(スピラスキア)」(使い手:ミラ)

 アフトクラトル遠征部隊の一人・ミラが使っていた空間を操るブラックトリガー「窓の影(スピラスキア)」。

 空間を操作し、自在にワープゲートを自在に開閉する能力を持っています。

 ワープゲートには人やトリオン兵も通過できる「大窓」と敵・味方の攻撃をワープさせる際などに使う「小窓」の二種類があり、目視範囲外に発動させるには予め「ビーコン」を仕込んでおく必要があります。

 ゲートから釘のようなものを出して攻撃することもできますが、攻撃性能そのものは控え目ですね。

 単体での戦闘能力はそれほど高くありませんが、味方と連携するととんでもなく厄介な存在となるサポート型と言えるでしょう。


⑤「泥の王(ボルボロス)」(使い手:エネドラ)

 アフトクラトル遠征部隊の一人・エネドラが使用していた「泥の王(ボルボロス)」。

 その能力は自身の肉体を固体・液体・気体に変化させるというブラックトリガーの中でも特殊なものとなっています。

 本体は基本的に液体化しているため、弱点である伝達系とトリオン供給器官以外への攻撃は無意味。

 その弱点も固体化したカバー護られており、しかも多数のダミーを生成して弱点を隠すことも可能です。

 主な攻撃手段は自身の肉体をブレード状に変化させての攻撃で、気体となって敵の肉体に侵入して内側から切り裂く「ガスブレード」を使用することもあります。

 基本的にはこれらの特異性を利用した「初見殺し」こそが「泥の王(ボルボロス)」の真骨頂となっていますが、作中では敵にじっくり分析する隙を与えてしまったため敗北しています。

⑥「星の杖(オルガノン)」(使い手:ヴィザ翁)

 アフトクラトル遠征部隊の一人にして作中最強候補と謳われるヴィザ翁が使用する「星の杖(オルガノン)。

 アフトクラトルでも国宝とされるブラックトリガーです。

 その能力は自身を中心とした複数の円周上に、超高速のブレードを走らせるというもの。

 単純ですがその速度と威力は群を抜いており、作中では木崎レイジが攻撃を視認することすらできず瞬殺されていました。

 恐らく名前の由来は旋回する無数のブレードが星間図のように見えることでしょう。

 ブレードを盾のように使うこともできるため、攻撃に特化した風刃と違って一定の防御性能も持ち合わせています。

 国宝と呼ぶにはやや単純すぎる性能やに思えますが、他のブラックトリガー使いのトリオン量の評価が40前後であるのに対し、「星の杖(オルガノン)」を使うヴィザ翁のトリオン量は「58」と群を抜いており、恐らくは基本性能に特化したブラックトリガーなのでしょう。

 実際、これがヴィザ翁の技量と合わさることで、作中では手が付けられない性能を発揮しています。

⑦「???」(使い手:天羽月彦)

 最後はS級隊員天羽月彦が使う謎のブラックトリガーです。

 これについては未だ存在が語られるのみで作中ではまだ未登場となっているため、詳細についてはほどんど不明です。

 分かっていることは次の3点。

①単純戦闘能力では風刃を持つ迅悠一を凌ぐ。
②戦う姿が人間離れしている。
③旧ボーダー隊員・梅咲鉄弥が遺したもの。

 ①アフトクラトルの大規模侵攻の際には、戦っていた場所を更地に変えてしまっていましたから、破壊性能に特化したブラックトリガーであることがうかがえます。

 根付さんが「万が一市民に目撃されると非常にまずい」と評していたことから、使用者の肉体を化け物のように変化させてしまうのではないかと想像されます。

 ③入手経路については様々噂されていましたが、Q&Aで旧ボーダー隊員の一人・梅咲鉄弥がブラックトリガー化したものであることが判明しています。

 今のところ天羽そのものがほとんど作中に登場しておらず、展開的に影が薄くなってしまっているのですが、今後どのような形で使用されることになるのか非常に楽しみです。

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