「ダンまち」ウラノス~「ギルド」の主神、その役割と祈祷の意味、その目的や神々との関係など~

 今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、「ギルド」の主神「ウラノス」について解説します。

 ウラノスはオラリオの都市運営や冒険者の管理を行う「ギルド」を設立した男神。

 オラリオの重鎮で非常に重要な役割を担っているのですが、その中立性を保つため派閥間の争いにはほとんど干渉しないスタイルを貫いています。

 黒幕っぽい割に実はとても不自由な立場にあるウラノス。

 本記事ではそんな老神のプロフィールやギルドの役割、彼が行っている祈祷の意味などを中心に解説してまいります。

「ダンまち」ウラノスのプロフィール

基本プロフィール(声優など)

 ウラノスとは迷宮都市オラリオを運営統括する「ギルド」の主神。

 神時代の始まりとされる千年前に地上に下りてきた神の一柱で、ギルドの地下で迷宮(ダンジョン)に祈祷を捧げモンスターの地上進出を防ぐという役割を担っています(詳しくは後述)。

 外見は長身で厳めしい雰囲気のご老人。

 見た目通り厳格でほとんど感情を表に出すことのない神物です。

 中立を謳う「ギルド」の主神としてあまり表立って動くことができず、協力者たちを使って裏で様々手をまわしている模様。

 ベルをはじめとしたヘスティア・ファミリアには色々と期待しているようです。

 声優は大川透さん、アプリ版では楠見尚己さんが担当。

ギリシャ神話におけるウラノス(元ネタ)

 ギリシャ神話におけるウラノスは神々の中で最初に全宇宙を支配した天空神。

 ウラノスとはギリシャ語で「天」を意味し、天(=宇宙)そのものを神格化した存在とされています。

 大地母神ガイア(=天をも内包した世界そのもの)の子供であり夫。

 ガイアとの間にクロノスら多くの子供を設けました。

 ウラノスとガイアの子供にはキュクロープスなど醜い怪物たちもいましたが、ウラノスは彼らを嫌い、タルタロスに幽閉。

 そのことに怒ったガイアはクロノスに命じてウラノスを追放してしまいました(この時、鎌で男のシンボルを切り落とされていたとか)。

 なお、後の大神ゼウスヘラヘスティアデメテルはギリシャ神話ではウラノスから見て孫にあたりますが、ダンまち世界ではそうした血の繋がりは特にないようです。


「ダンまち」ウラノスとギルド

 「ギルド」はオラリオの都市運営、冒険者や迷宮の管理、迷宮から生み出されるドロップアイテムの売買などを一手に引き受ける組織です。

 ウラノスを主神とし彼が設立した組織ではありますが、他の派閥(ファミリア)と違って職員たちには恩恵が与えられていません。

 これはギルドの中立性を示すため。

 ギルドは派閥間の争いには余程のことが無い限り介入せず、また介入するための武力も保有しない、ということですね。

 ただギルドは決して無力な組織ではなく、傘下のファミリアや冒険者たちは、余程のことが無い限りギルドの指示には従わなければならないことになっており、逆らうには余程の覚悟が必要となります。

「ダンまち」ウラノスが行う祈祷の意味

 前述した通り、ウラノスは祈祷によりモンスターの地上進出を防いでいます。

 古代、神々が地上に降り立つ以前、オラリオの地は「大穴」からモンスターたちが溢れ、モンスターたちは大移動、地上進出を繰り返していました。

 ウラノスをはじめとした最初の神々は迷宮都市の前身となる要塞都市を築き、その「大穴」に蓋をしました。

 ウラノスは「祈祷」を行うことで、その絶大な「神威」によりダンジョンの活動、モンスターの地上進出の動きを抑え込んでいるとされています。

 つまりウラノスの祈祷とはオラリオどころか世界の秩序安寧の要。

 こうした事情もあって他の神々はウラノスに手だしすることはできず、フレイヤがオラリオ中を魅了した際でさえ、祈祷に影響が出てはまずいからと魅了の対象から外されていました。


「ダンまち」ウラノスと神々の関係

 ウラノスは表向き中立を保ちつつ、裏ではいくつかの神々と協力関係を結んでいます。

 かつてオラリオの双璧とされたゼウス・ヘラの両ファミリアとはかなり密接な関係を築いていたようで、ゼウスの使い走りをしていたヘルメスともその縁で協力関係にあります。

 ただヘルメスはヘルメスで独自の考えで動いているため、完全に目的が一致しているわけではありません。

 またガネーシャ・ファミリアとも後述する異端児(ゼノス)絡みで協力関係。

 逆に現在の二大巨頭とされるロキ、フレイヤとは、未だその領域にないと協力関係を結ぶことは諦めているようです。

 同郷のヘスティアのことは善神として信頼しており、その活躍に密かに期待しています。

「ダンまち」ウラノスと異端児(ゼノス)

 モンスターの中でも高い知性と人の心を持ったイレギュラー・異端児(ゼノス)。

 ウラノスは彼らの存在を把握し、オラリオの存在を揺るがしかねない爆弾として秘匿しています。

 しかし一方で異端児(ゼノス)の存在こそが人類とモンスターが共存する可能性であるとの希望を抱いており、右腕である魔導士・フェルズを使って密かに保護し、協力関係を築いていました。

「ダンまち」ウラノスの目的(迷宮の正体はガイア?)

 一見するといかにも黒幕らしいウラノスですが、これまで述べた通り彼は実は様々なものに縛られています。

 ではそんなウラノスの目的とは?

 ただ迷宮という災厄を鎮め、攻略したいだけなのか?

 ここから先は推測になりますが、元ネタとなったギリシャ神話、モンスターを産みモンスターから「母」と呼ばれる迷宮の性質、神々を憎むその意思を踏まえれば、迷宮とは地母神ガイアなのではないでしょうか。

 何らかの事情でモンスターを生み出す迷宮となってしまった神々の母。

 ウラノスはそんなガイアを救いたいと考えているのではないかな、と。

 ウラノスがモンスター、異端児(ゼノス)との共存を望んでいるのも、モンスターを生み出したのがガイアだからと考えれば、色々と辻褄が合うのですが……

【まとめ】「ダンまち」キャラクター一覧



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