今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、「ナイツ・オブ・フィアナ」にコーマック王妃「グラニア」について解説します。
グラニアは約3000年前の古代に存在したコーマック王国の王妃。
表向きはミースの聖母と呼ばれる美姫でしたが、その真の顔は残虐で猟奇的なものでした。
本編における『殺帝』ヴァレッタ・アーデの前世とされる存在。
本記事ではそんなグラニアのプロフィールや正体、来世まで続くディム(フィン)との因縁を中心に解説してまいります。
「ダンまち」グラニアのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
グラニア・コーマックはおよそ三千年前に実在した小人族の騎士団「フィアナ騎士団」の興亡を描いた物語「ナイツ・オブ・フィアナ」に登場するキャラクターの一人。
フィアナ騎士団が仕える(アーティファクト「誓いの剣」で忠誠を誓わされている)コーマック王国の王妃です。
外見は薄紫色の髪と金色の目が特徴の美しい女性で、世間からは大陸一の美姫と評されていました。
周囲からは慈愛に満ちた賢母として扱われていましたが、その本性は残虐かつ猟奇的なもので……
声優は小林ゆうさんが担当。
「災いの姫」と呼ばれた王妃?
グラニア王妃はコーマック王の妻で、かつての名をグラニア・ディオンドラ。
コーマック王国は五つの国家が統合されできた大王国で、グラニアはその元となった国の一つアルスター王国の姫君として生まれました。
元々グラニアの母君に懸想していたコーマック王は、生まれたばかりの姫を自分の伴侶にと求め、誓いの剣で自分の伴侶となるよう誓約(ゲッシュ)を与えます。
しかしその代償として姫には「あらゆる災いと悲しみを招く」との予言が授けられ、「災いの姫(ディオンドラ)」と呼ばれることに。
王は予言の期限が過ぎるまで姫を「パナシェの森」に隔離し、成人した彼女を娶ったというのが、世間に知られている夫妻のエピソードです。
しかし、実はグラニアは本物の「災いの姫(ディオンドラ)」ではありませんでした。
「ダンまち」グラニアの正体
グラニアの正体はパナシェの森で暮らしていた本物の「災いの姫(ディオンドラ)」とその関係者を殺害し、姫君に成り代わった別人。
王家とは無関係の、心に狂気を宿した猟奇的な快楽殺人鬼です。
生まれながらに強欲だった彼女は、欲望のまま他者を欺き操り、あらゆるものを奪ってきました。
そんなグラニアが最も執着したのが子供や小人族のように「小さいもの」、そして「殺すこと」。
小人族のフィアナ騎士団に目をつけたグラニアは、「ナイツ・オブ・フィアナ」第一部のラストにおいて、黒衣の騎士たちを率いて小人族の聖地「エランの森」を襲撃し、フィアナ、ヘルガ、メイリアら初代フィアナ騎士団と森の住人たちを虐殺してしまいました。
「ダンまち」グラニアとディム(フィン)
「ナイツ・オブ・フィアナ」第二部では、グラニアと彼女に復讐せんとするディム(フィンの前世で二代目フィアナ騎士団団長)の暗闘と決着が描かれています。
第一部のラストでヘルガが奪ったグラニアの小指を手掛かりに、グラニアがエランの森襲撃の下手人だと割り出したディム。
彼はコーマック王を殺害した後、グラニアと対決することになります。
最終的にディムに敗北し、その槍に貫かれることになるグラニア。
彼女は最後にこう言い放ちます。
「『誓約』だ! 次も、必ずてめえの前に現れる!」
「必ず、てめえをブッ殺してやる!」
「なら、俺からも『誓約』をくれてやる」
「俺に届くことなく、お前は俺の『猟犬』に殺される」
この時、二人の来世に続く因縁が結ばれたのでした(後述)。
「ダンまち」グラニアの強さ
グラニアは表向きたおやかな姫君として振る舞っていましたが、その本性は凶悪な殺人鬼。
戦士としての技量も相当なものでした。
実際、第一部のラストではヘルガやメイリアを自らの手で仕留めています。
ただ一方で、この世界でトップクラスの「英雄」と比較すればその戦闘力は一段劣っており、第二部のラストではディムに敗れています。
ディムの戦闘力が現代の冒険者で言うところのLV5~6相当とされていますから、恐らくグラニアの実力はLV4程度であろうと推察されますね。
「ダンまち」グラニアとヴァレッタ(前世⇔来世)
引用元:大森藤ノ Twitter
グラニアは本編に登場する「闇派閥」の幹部【殺帝(アラクニア)】ことヴァレッタ・グレーデの前世とされています。
生粋のシリアルキラーである彼女は、前世の因縁からかフィンに執着し、執拗に彼と彼が率いるロキ・ファミリアを攻撃。
彼女によってリーネたちも殺害されてしまいました。
しかし最終的にヴァレッタはベートを罠にはめたつもりが逆に食い破られ、ベートの魔法でその身を焼き尽くされ死亡。
前世でフィンが予言した通り、彼女は「俺に届くことなく、お前は俺の『猟犬』に殺される」ことになったのです。
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