今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、狼男に変身するエルフ「リシオン」について解説します。
リシオンはエルフによる迷宮制圧のスペシャリスト・カナリア隊に所属する隊員であり囚人の一人。
物腰柔らかな美男子ですが、エルフとしての自分の肉体を嫌っており、古代魔術により獣人へと変身できるようになったという経歴の持ち主です。
本記事ではそんなリシオンのプロフィールや過去、人間関係や猫獣人イヅツミとの違いを中心に解説してまいります。
「ダンジョン飯」リシオンのプロフィール
基本プロフィール(年齢、声優など)
種族 | エルフ |
年齢 | 126歳 |
誕生日 | 10月17日 |
出身地 | 南中央大陸 |
家族構成 | 母 |
体格 | 身長170cm前後、BMI 24 |
好物 | 肉 |
苦手 | 葉物、とくに茎部分 |
声優 | 岸尾だいすけ |
リシオンは迷宮制圧のスペシャリスト・カナリア隊に所属する隊員であり囚人の一人(詳細は後述)。
外見は腰まで届く銀髪が特徴の忠誠的な容貌の男性エルフで、普段は露出度が高く腰みの姿で、全身に古代魔術の文様が刻まれています。
性格は気さくで物腰穏やか。
一見、のんびりしていてポヤポヤ系に見えますが、観察眼は鋭く、決して頭の巡りは悪くありません。
作中では看守であるパッタドルを補佐する形で行動し、ライオスたちに対しても比較的友好的に接していました。
古代魔術で狼男(獣人)に変身して戦う
リシオンは全身に文様を刻んだ古代魔術により狼男(獣人)に変身して戦う白兵タイプのエルフです。
変身時には鋭い爪が伸び、全身を厚い体毛が覆い、筋肉質となってパワーアップ。
実際の戦闘シーンはあまり多くありませんが、ライオスたちとの話し合いが決裂した際には変身して彼らに襲い掛かり、たった一人で一行を圧倒していました。
純粋な白兵戦能力で言えばライオスたちより一段上の印象ですね。
「ダンジョン飯」リシオンと獣人化(過去)
リシオンが禁忌とされる古代魔術を用いてまで獣人となった理由。
それは彼が物心ついた頃から自分の容姿・肉体が醜いと感じていたためでした。
気に食わない自分の身体を痛めつけ、とにかく粗雑に扱っていたリシオンは、獣の魂と人の肉体を結合させた人工獣人の存在を知ります。
その獣人の姿こそが自分の求めていたものだと感じたリシオンは、人工獣人を作る術師を探し出し、全身に古代魔術を刻んで獣人の肉体を手に入れました。
その後、彼は同じような能力を持つ者があつまるコミュニティーで暮らしていたのですが、自分のカッコいい身体を皆にも見て欲しいと闘技場で戦うように。
古代魔術に関わることは禁忌とされる大罪なのですが、リシオンの振る舞いは自らそれを喧伝するようなものであり、その結果罪人として捕まってしまいました。
ちなみに罪状は古代魔術による人体の改変及び殺人・傷害(闘技場)で、終身刑となっています。
「ダンジョン飯」リシオンとカナリア隊
エルフによる迷宮の調査・制圧部隊カナリア隊は、その任務の危険性から隊員たちは古代魔術に関わった囚人と、名家出身の看守によって構成されています。
リシオンの担当看守はパッタドルで、パッタドルはリシオンとフレキの2名の囚人を担当。
その上には隊長のミスルンがいます。
パッタドルは張り切り過ぎて囚人たちに厳しい態度をとり、囚人たちからは恨まれていますが、リシオンは大らかな性格のためかあまり気にしていないように見えますね。
「ダンジョン飯」リシオンとフレキ
リシオンは、同じ囚人仲間のフレキと気の置けない友人関係を築いています。
フレキは重度の麻薬中毒者で、薬代のために古代魔術に手を染めた女エルフ。
フレキはこの世界を掃き溜めと評し、幻覚作用のある茸を食べてトリップしながら使い魔を操作して見る世界こそが”本当”の世界で泣きたくなるほど美しいと語っていました。
ワールドガイドの紹介漫画でリシオンはトリップ中のフレキが涎で窒息しないよう介抱しつつ、
「俺もこの世界はまあまあクソだと思うけどさあ…お前と話してる割とマシなんだ。早く帰っておいでよ」
と彼女が起きるのを待っていました。
「ダンジョン飯」リシオンとイヅツミの違い
作中でリシオンと同様に人工獣人として紹介されているのが、猫獣人の忍者イヅツミです。
彼女は生まれた直後、リシオンと同様古代魔術で大猫の魔物と魂を混ぜられ獣人となっています。
しかしエルフと狼男の二つの姿を切り替えられるリシオンと異なり、イヅツミは常に獣人の姿で人間の姿に戻ることはできません。
この理由は二人の本体が真逆なため。
リシオンがエルフの姿に戻れるのは、彼がエルフに魔物の魂を少し混ぜただけの存在で、普段は獣の部分を抑え込んでいるため。
一方イヅツミは、獣に人間の魂が少し混ざった状態で、そもそも本体は獣。抑え込まれるとしたら人間の部分になってしまいます。
リシオンはそんなイヅツミの在り方を見て、
「あの方法なら人の姿を捨てられたのに……俺も結局自分が好きだったってことかな」
と衝撃を受けていました。
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