「魔都精兵のスレイブ」八雷神とは?~魔防隊と敵対する「神」、その元ネタ(日本神話)、「母」の存在など~

 今回は「ジャンプ+」で連載中の「魔都精兵のスレイブ」より、主人公たちと敵対する神「八雷神」について解説します。

 八雷神とは「人を滅ぼす存在(神)」を自称し、魔防隊と敵対する謎の存在。

 魔都に潜む八体からなる集団で、醜鬼を従えていて、魔防隊の組長でさえ基本的には複数人で協力しなければ倒すことが出来ない強敵です。

 本記事ではこれまでに判明している八雷神の概要や目的、そのメンバー、元ネタ(日本神話)を中心に解説してまいります。

「魔都精兵のスレイブ」八雷神とは?

人を滅ぼす存在(神)

 八雷神とは人間界とは別の世界「魔都」に潜む八体の強力な力を持った存在。

 「神」「人を滅ぼす存在」を自称していて、人類を滅ぼすために行動していますが、その目的や正体についてはまだまだ謎に包まれています。

 その姿かたちや能力などは個体差が大きいものの、全員が兄弟姉妹の間柄にあるようです。

 醜鬼を従える力を持ち、また「神奉者」と呼ばれる人類を裏切り八雷神に従う者たちを手駒として使役しています。

母と呼ばれる存在に従う

 八雷神は「母」と呼ばれる存在に従って行動していることが示唆されています。

 母の望みは「人間を一日に1000人殺すこと」。

 ただし、母親は現在動ける状態ではないらしく、八雷神の筆頭である大極が常に傍に控えているようです。

実力は組長級以上

 八雷神の能力や強さは個体差が大きいものの、基本的にその実力は組長級以上。

 一部はありますが、組長級でも複数で挑まなければ勝ち目のない強敵です。

 八雷神に共通する能力は大きく二つ存在し、一つはその名の通り雷を操る力。

 もう一つは全力形態と呼ばれる変身です。

 全力形態の姿は巨大化だったり、光の輪がついたりと様々ですが、どれも奥の手と呼ぶにふさわしい強力なものとなっています。


「魔都精兵のスレイブ」八雷神のメンバー

大極(たいきょく)

 八雷神の筆頭であり長姉とされているのがこの大極。

 八雷神の中でも突出した力を持っていることがうかがえますが、今のところその能力については分かっていません。

 現在は「母」の傍から離れられず、表立った行動はできていないようです。

紫黒(しこく)

 物語序盤から登場し、八雷神の参謀役兼指揮官として活動しているのが紫黒

 蛇の髪と闇を操る能力を持っています。

 八雷神の中では慎重派。

 人類に興味を持っていて、気に入った何人かは殺さず残してみようと考えています。

壌竜(じょうりゅう)

 紫黒と共に物語序盤から登場している女性型八雷神・壌竜

 無口で温厚、非常に仲間想い性格をしています。

 紫黒とは仲が良く、よくその遊びに付き合ってあげていました。

 能力的には八雷神屈指のパワーファイターです。

雷煉(らいれん)

 紫黒と共に物語序盤から登場している男性型八雷神・雷煉

 八雷神の中でも過激派で、人類のことを「廃れ者」と呼んで見下しています。

 見た目通りのパワーファイターですが、火や雷を自在に操り、巨大化するなど意外に多芸です。

鳴姫(なるひめ)

 白黒ツインテールの女性型八雷神・鳴姫。

 そのかわいいビジュアルでファンから注目が集まっていますが、その詳細は今のところ不明。

 八雷神の中でも過激派で、脳筋タイプに属するようです。

空折(くうせつ)

 他者を吸収し無限に成長する八雷神・空折

 初登場時の姿は巨大な卵でしたが、人型醜鬼の湯野波音と銭函ココを吸収したことで、現在の女性型に変化しています。

 姿や能力だけでなく性格まで吸収した人間の影響を受ける、色んな意味で発展途上の八雷神です。

伏摩(ふくま)

引用元:竹村洋平/X

 他者に擬態する変身能力を持つ八雷神・伏摩

 本来の姿はスライム状の不定形ですが、普段はお気に入りの山城恋の姿をとっています。

 物真似上手で慎重派。

 自分自身を武器に変形させることもでき、他の八雷神と連携することで最大の力を発揮するタイプです。

若雲(じゃくうん)

 八雷神の末っ子・若雲。

 黒い仮面を身に纏った男性型の八雷神で、今のところ詳細は不明。

 呪詛の開発などをしている研究者タイプの八雷神のようです。


「魔都精兵のスレイブ」八雷神と和倉優希

 作中で主人公たちの前に敵として立ちふさがる八雷神ですが、物語が進むにつれて単純な敵という訳でもなくなってきています。

 というのも、空折や伏摩、雷煉といった魔防隊に倒された八雷神は、肉体を失ったものの、その精神が主人公・和倉優希の中に取り込まれ、彼の力となっているからです。

 勿論、空折たちは仲間を裏切るつもりなどありませんが、徐々に和倉優希には興味を抱いています。

 更に151話では生きている他の八雷神たちが、優希の中に死んだ空折たちがいることを知ってしまい……

「魔都精兵のスレイブ」八雷神の元ネタ(日本神話)

 八雷神の元ネタは、日本神話に登場する神であり怨霊。

 黄泉の国で腐敗した伊耶那美神の身体そのもの、あるいはそこから生まれた八柱の雷神の呼称です。

 古事記では、頭に大雷、胸に火雷、腹に黒雷、陰に析雷、左手に若雷、右手に土雷、左足に鳴雷、右足に伏雷がいた、とされていますね。

 伊耶那美神は腐敗した自分の姿に驚いて逃げる伊耶那岐神に怒り、1500の軍勢と共に追いかけたものの、「桃」の実によって退散させられ、黄泉比良坂を大岩でふさがれ黄泉の国に閉じ込められたそうです。

 そして伊耶那岐神に対し「こんなひどいことをするなら私は1日に1000の人間を殺すでしょう」と言うと、「それなら私は1日に1500人の子供を産ませよう」と返された話で有名。

 雷神の名前の一部や「桃」の存在、「1日1000人を殺す」というエピソードが共通していますね。

【まとめ】「魔都精兵のスレイブ」キャラクター一覧



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