「ケントゥリア」ユリアン~タイトルの意味に由来した能力(強さ)、その人間関係など~

 今回は「ジャンプ+」で連載中のダークファンタジー「ケントゥリア」より、主人公「ユリアン」について解説します。

 ユリアンは「海」と名乗る超越存在によって異能と加護を手にした元奴隷の少年。

 初めて人の優しさを教えてくれたミラに託された少女ディアナを守るため、襲い来る異能者や超越存在との戦いに身を投じていきます。

 過酷な運命に振り回され翻弄されてばかりの不憫系主人公。

 本記事ではそんなユリアンのプロフィールや強さ(能力)、人間関係を中心に解説してまいります。

「ケントゥリア」ユリアンのプロフィール

引用元:暗森透(X)

基本プロフィール

 ユリアンは本作の主人公で元奴隷の少年。

 長い銀髪と金の目を持つ端正な顔立ちの持ち主で、異能を使う際は顔や全身に痣のような黒い模様が浮かびます。

 性格はリアリストで敵には一切の容赦がありませんが、基本的には温厚で受けた愛情や恩は決して忘れないタイプです。

 幼い頃に母親に売られ鍛冶師の奴隷として生きていましたが、罰を受けて殺されそうになり、鍛冶師を殺して逃亡。

 奴隷身分の自分自身を買い取って自由になるため大陸へ渡る奴隷船に密航し、そこで出会った奴隷たちの優しさに触れ、生まれて初めて人の温かみを知ることになります。

 その後、保険金目当ての奴隷商人に他の奴隷たち諸共皆殺しにされそうになったところで、「海」を名乗る超越存在から取引を持ち掛けられ、妊婦の奴隷ミラの犠牲により異能と加護を獲得。

 窮地を脱した彼は、ミラから託された赤子のディアナを守り抜くため生きて行くことになります。

 しかしディアナはこの世界を揺るがす運命の持ち主で……

ユリアンと「ケントゥリア」の意味

 タイトルになっている「ケントゥリア」の元ネタは、古代ローマで使われていた組織の単位「Centuria」の日本語読み。

 軍における「百人隊」、政治の投票単位における「百人組」という意味があります。

 本作における「ケントゥリア」とは、第一話でユリアンと共に船に乗っていた百人の奴隷のこと。

 詳しくは後述しますが、ユリアンには奴隷百人分の命と身体能力が宿っており、彼は文字通りたった一人の「ケントゥリア(=百人隊)」なのです。


「ケントゥリア」ユリアンの強さ(能力)

 ユリアンは「海」と呼ばれる超越存在によって「異能」と「加護」を与えられています。

 「異能」と「加護」は別物で、「異能」は超越存在と契約する以外に、契約者の血統によっても受け継がれ発現しますが、「加護」は超越存在と直接契約した者にしか与えられません。

 ユリアンの持つ異能は「奴隷100人分の命のストックと身体能力」。

 シンプルに強い上、殺されても復活可能な強力な異能ですが、攻撃を受ければ普通にダメージを受けますし、殺され続ければ命のストックが尽きて死ぬため決して無敵の能力ではありません。

 ちなみに23話のアルコスとの戦いで最初の1人分の命のストックを消費。

 命のストックが減っても、身体能力に関してはそのまま「100人力」です。

 また異能とは別にユリアンが持つ加護は「海の加護」。

 詳細は不明ですが、「海」という超越存在によって祝福されたユリアンは海の中では無敵の力を発揮し作中最強格の異能者であったアルコスを苦も無く一蹴していました。

 恐らくか加護とは契約した超越存在の領域では無敵の力を発揮するという類のものなのでしょうね。

「ケントゥリア」ユリアンと「海」

 ユリアンと契約した「海」とはクトゥルフっぽい蛸のような姿をした怪物です。

 第一話で殺された百人の奴隷を生贄と認識してユリアンとミラの前に突然現れ、「真の愛を失う」ことを対価に祝福を授けようと宣言しました。

 「真の愛を失う」とは真に愛する人の命を捧げよという意味で、ミラの犠牲によってユリアンは「海」と契約し異能と加護を得ています。

 「海」は人とは根本的に精神構造が異なる存在の為、何の目的でこんなことをしたかは不明。

 ただユリアンのことを我が息子と呼んで気にかけています。

 ちなみに、「海」以外にもこの世界に覇「森」など他にも似たような化け物が複数存在しているようです。


「ケントゥリア」ユリアンとディアナ

 ディアナはユリアンを助けるために「海」にその命を捧げた奴隷の妊婦ミラの娘。

 ユリアンはディアナを守るためにその命を捧げることを誓っています。

 ただディアナは予言者エルストリによって「王を殺す宿星」「世界を燃やす闇」「この国に夜を連れてくる者」と予言されてしまい、王国からその命を狙われることに。

 ユリアンはディアナを守るため、異能を持つ王国の戦士たちとの戦いに身を投じることとなります。

 しかし予言を受けた時点でディアナは1歳の赤子であり、どうしてそんな不吉な予言を受けたのかは不明。

 ただ作中で「海」はディアナを「愛しき娘」と呼んでおり、「中にもう1人いるぞ」と発言するなどディアナが特別な存在であることは間違いないようです。

 一応、ディアナもユリアンと同様に第一話の奴隷船上で母であるミラを失ったことで、ユリアン同様「海」と契約する条件は満たしていますが、果たしてそれだけ……?

「ケントゥリア」ユリアンの家族

 ディアナを連れて逃亡したユリアンはある村に辿り着きます。

 そこで大柄で筋肉質な女戦士アンヴァルと、彼女と共に暮らす孤児のティティに拾われ、家族のように暮らすことになります。

 一年程穏やかな日々が続いていましたが、預言者エルストリによってディアナが王を殺す存在だと予言されてしまったことで全ては一変。

 王に忠誠を誓うアンヴァルは忠誠と家族愛との間で苦悩しますが、最終的に家族愛を選択。

 叛逆者となり、王の息子アルコスによって殺されてしまいます。

 その後、アルコスを倒したユリアンは残されたディアナとティティと共にアンヴァルと暮らした村を離れ、6年程平穏な日々を過ごすことに。

 ディアナも大きくなって、ミラに似た姿に成長し、ユリアンを「兄ちゃん」と呼んで慕っていました。

 しかし再び王国からの刺客に発見され、今度はティティが……?



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