「ケントゥリア」ディアナ~滅びの予言と未来、山羊の心臓、その正体とは?~

 今回は「ジャンプ+」で連載中のダークファンタジー「ケントゥリア」より、滅びの予言を受けた少女「ディアナ」について解説します。

 ディアナは主人公のユリアンを救うため生贄となったミラの娘。

 登場当初は赤子でしたが、成長し母親そっくりの少女へと成長しています。

 予言者エルストリに国王の死をもたらす者と予言され命を狙われていますが、その理由については未だ多くの謎に包まれています。

 本記事ではそんなディアナのプロフィールや謎(正体)を中心に解説してまいります。

「ケントゥリア」ディアナのプロフィール

引用元:暗森透(X)

基本プロフィール

 ディアナは第1話でユリアンを救うため生贄となったミラの娘。

 作中で時間が経過し6歳になった時にはミラによく似た少女に成長し、ユリアンを「兄ちゃん」と呼んで慕っています。

 性格は明るく聡明。

 ある事情から普通の人間より成長が速く、見た目だけでなく中身も年齢不相応に物分かりが良くしっかりしています。

 予言者エルストリにより国王に死をもたらす存在であると予言され、王国の刺客から命を狙われることになりますが、その理由や正体については多くの謎に包まれています。

破滅の予言とは?

 ディアナのことを示すエルストリの予言はこうです。

「それは世界を燃やす闇」
「あなた様の破滅」
「あなた様の宿星」
「あなた様を殺し」
「この国に夜を連れてくるもの」

 ”あなた様”というのが「至高き君」と呼ばれるこの国の王。

 国王はユリアンと同様、海の神と契約した存在で、少なくとも400年以上に渡って王として君臨し、奴隷制度を廃止するなど開明的な思想を持つ賢君。

 もし国王が死ねば国にとってどれだけの損失か計り知れません。

 そのため、エルストリを始めとした臣下たちは王の死の予言を変えるべく予言についての調査を行い、その原因と判明したディアナを抹殺しようと動いています。


「ケントゥリア」ディアナの未来の姿

 第13話では、預言者エルストリが視た未来の燃える世界と、それをもたらしたディアナの姿が描かれています。

 焼かれる街、殺された王、山積みの国民の死体に泣き叫ぶ赤ん坊。

 その凄惨な光景をもたらしたのは六人ほどの謎の集団で、中心にいたのが大きく成長した未来のディアナでした。

 まさに地獄と呼ぶほかない光景で、エルストリによってその光景を見せられたアンヴァルは、それまで庇っていたディアナを殺さねばならぬと変心しています。

「ケントゥリア」ディアナの人間関係

 ディアナは生まれた直後に実母であるミラを亡くしており、その顔も知りません。

 1歳まではユリアン、ティティ、アンヴァルと共に暮らしていましたが、アンヴァルも1歳の時に亡くなってしまい記憶にありません。

 ディアナにとって家族とはユリアンとティティであり、彼女は二人のことを兄、姉と呼んで慕っています。

 一方、王国からの刺客に狙われている為、同年代の友人はおらず、ディアナはそのことを若干不満に思っていました。

 その反動かは分かりませんが、ディアナは非常に人懐っこく、新しく知り合ったラクリマルーカスにもすぐに懐き、二人からも可愛がられています。


「ケントゥリア」ディアナの謎(正体)

「海」との関係

 その正体が謎に包まれているディアナ。

 彼女の謎の一つが「海」と呼ばれる超越存在との関係です。

 「海」とは奴隷船で殺されかけたユリアンとミラの前に現れたタコのような触手を持つ怪物で、「大量の魂を捧げる」「真の愛を失う」の二つと引き換えに祝福(=加護と異能)を与えると契約を持ちかけた存在。

 この時、大量の魂は奴隷船に乗っていた他の奴隷の死によって満たされ、真の愛の喪失はミラが命を絶ったことで契約が成立し、ユリアンは「海」と契約しています。

 一見、ディアナは無関係に思えますが、この時ディアナも契約条件を満たしており、本人はまだ気づいていませんが「海」と契約してしまったものと考えられます。

 実際、第1話のラストでディアナの左腕に契約の証と思われる紋様が浮かんでおり、31話では「海」が彼女のことを「愛しき娘」と呼んでいることから、これに関してはほぼ間違いないはずです。

心臓を共有する謎の「山羊」

 しかし、ただ「海」と契約したというだけならユリアンも同じこと。

 ディアナだけが特別視される理由がありません。

 その理由と思われるディアナのもう一つの謎こそが彼女の周囲に現れる山羊の姿をした存在。

 この山羊の初登場は第3話のラストで、森の中にたたずむ怪しげな山羊に赤ん坊のディアナが手を伸ばしていました。

 その後もこの山羊は時折ディアナの周囲に現れており、第12話ではエルストリが幻視した光景の中に、「海」と共に登場。

 56話では実はディアナがずっとこの山羊の存在を認知しており(ユリアンたちには内緒にしていた)、ずっと友達として接していたことが判明します。

 同時に、山羊の心臓がディアナの中にあり、二つ絡まり合っていることも(心臓が二つあったからディアナの成長は人より速い)。

 31話では「海」がディアナが「特別」である理由として、

「あの子は特別な子だ」
「中にもう1人いるぞ」

 と語っており、この山羊こそがディアナの正体、そして破滅の予言の原因であると考えられます。



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