今回は「ジャンプ+」で連載中のダークファンタジー「ケントゥリア」より、作中に登場する仮面の集団「黒騎士」について解説します。
黒騎士とは「至高き君」と呼ばれる国王に仕える近衛兵の呼称。
黒い仮面と鎧を身に纏い、作中でも特に謎多き集団の一つです。
国王に仕えている以上弱い筈がありませんが、その選定基準も今一つ不明瞭。
本記事では黒騎士とは何か、その関係者と謎を中心に解説してまいります。
「ケントゥリア」黒騎士とは?
引用元:林士兵
黒騎士とは「至高き君」と呼ばれる国王に仕える近衛の呼称です。
全員が異様な仮面とマントを身に纏い、姿を覆い隠しています。
物語開始時点で現存しているメンバーは六名。
内一名は「無貌の黒騎士」と呼ばれ普段は別行動をとっています(これに関しては後述の「ルーカス」の項目で)。
メンバーの判明している情報は上記のシーンで左から順に(中央前は至高き君なので除く)、
①名称不明:特筆すべき情報なし。
②ヴェセルカ:認識阻害の異能を持ち王の顔を隠している。
③名称不明:獣っぽい叫び声。
④オルトロス:王の制止を無視して予言者エルストリに協力。
⑤名称不明:異形の翼を持つ。
現時点ではその素顔や能力などほとんど謎です。
「ケントゥリア」黒騎士と至高き君
黒騎士たちは一部の例外を除いて、主君である「至高き君」に絶対的な忠誠を誓っています。
ルーカスが「至高き君」を侮辱した際には、瞬時に激昂して彼に剣を突きつけていました。
「至高き君」と彼らの関係性は不明ですが、「至高き君」は名君として民から慕われていますので、忠誠を誓われること自体はなんらおかしくありません。
ただ髑髏の仮面のオルトロスだけはルーカスに剣を突きつけておらず、またユリアンとディアナには手を出すなという至高き君の命を無視して預言者エルストリに協力し、ユリアンたちへの襲撃に加わっています(ディアナは至高き君を殺す者と予言されているため命令を無視しても裏切りには当たらない)。
至高き君に忠誠を誓っていることは確かでしょうが、単純な一枚岩の集団というわけではなさそうです。
「ケントゥリア」黒騎士とルーカス
引用元:暗森透(X)
無貌の黒騎士の正体はルーカス。
街で偶然ユリアンと知り合い親しくなったかに思われていたルーカスは、実は至高き君の命令でユリアンたちに接触したことが判明しています。
ルーカスは至高き君の妾腹の子供(公にはその存在を知られていない)。
母親が王妃の嫉妬で王宮を追い出されて死に追いやられたため、母親を守ってくれなかった至高き君のことを憎んでおり、そのことを本人にも憚ることなく告げています。
至高き君の命令でユリアンたちに接触しましたが、その命令に従っているのはディアナが至高き君を殺すのに役立つから。
そんな態度をとっているルーカスを、異能持ちとは言え、何故至高き君が特別扱いするのかは分かっていません。
「ケントゥリア」黒騎士とアンヴァル
引用元:暗森透(X)
作中ではサラリと流されていますが、実はアンヴァルも黒騎士となる予定でした。
アンヴァルは奴隷船から逃れ陸地に辿り着いたユリアンとディアナを拾い、家族として迎え入れてくれた女兵士。
ユリアンたちを庇い、21話でアルコスによって殺害されています。
アンヴァルは「比類なきたてがみ」と称され、かつて西部戦役で多大な功績を挙げた英雄。
その功績を以って近衛(=黒騎士)に任命される予定でしたが、戦争孤児となったティティを育てたいという理由でその命を固辞しています。
近衛への任命は大変名誉なことで、それを断ることなど通常は有り得ませんが、至高き君はティティに謝罪するとともに寛大な態度でそれを許しています。
「ケントゥリア」黒騎士の謎
黒騎士は姿も正体もその能力も全てが謎に包まれた存在です。
唯一、素性が分かっているのはルーカスですが、彼は例外的な存在で、しかも彼は彼で何故至高き君にその反抗的な態度を許され、二つの異能を持っているのか別の意味で謎多き存在。
更によく分からないのが黒騎士の選定基準。
この作品は異能バトルがメインの作品なので、異能のない者では中々異能者には対抗できません。
普通に考えれば黒騎士は全員が異能者の筈で、実際に黒騎士の一人であるヴェセルカは認識阻害の異能を持っていることが分かっています。
しかしアンヴァルが黒騎士に任命されそうになっていた過去を考えれば、異能を持っているか否かは黒騎士に任命される絶対条件ではない模様。
とは言えアンヴァルに黒騎士としてやっていけるだけの実力があるかというと、ちょっとそれは厳しいですよね。
単純に強い異能者というだけなら、アルコスを始めとした七人の最強異能者「天弓(イーリス)」がいますし、黒騎士には強さだけでない別の選定基準があるのではないかと思われます。
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