今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、「骨折が折れた」との名言で知られるS級ヒーロー「閃光のフラッシュ」について解説したいと思います。
閃光のフラッシュはイケメン・速い・残念と三拍子揃った忍者ヒーロー。
S級「最速」を誇り、実力的には間違いなくヒーロー協会内でもトップクラスなのですが、その名前の残念さが全てを台無しにしている稀有な男です。
本記事では”強すぎ!?”と言われるフラッシュの強さや名前の由来、音速のソニックとの因縁を中心にその残念でかわいい魅力を深掘りしてまいります。
「ワンパンマン」閃光のプロフィール(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、体重、ランキング、声優)
年齢 | 25歳 |
身長 | 172cm |
体重 | 65kg |
好きなもの | 非公開 |
嫌いなもの | 非公開 |
趣味 | 非公開 |
ヒーローネーム | 閃光のフラッシュ |
ランキング | S級13位 |
声優 | 鳥海浩輔 |
閃光のフラッシュはその圧倒的なスピードと刀さばきを駆使して戦うS級ヒーロー。
外見は艶やかな金髪を長く伸ばした女性と見間違うばかりのイケメンで、「フラッシュ」を模した髪飾りをつけています。
S級内での順位は13位と低めですが、これは恐らくヒーロー協会への貢献度が低いと判断されたためで、実際はS級でも5指に入る実力者です。
貢献度が低いのは活動内容をヒーロー協会に報告してないんじゃないかな、と。
自分の実力に対する自負が極めて強く、S級最強・戦慄のタツマキ相手に一歩も引かない自信家。
自分のことを「主役」と称するなど、ナルシストな一面もあるようです。
ガロウ編ではサイタマと行動、残念なイケメンぶりを露にする
閃光のフラッシュが本格的に活躍したのはガロウ編(怪人協会編)。
敵アジトに潜入した際、何故がサイタマ先生と行動を共にすることになり、その強さと残念さが白日の下に晒されることとなりました。
彼の残念さを最もよく言い表していたのが、道案内役に捕まえた怪人マナコのツッコミ。
サイタマ先生の「ハゲマント」というヒーロー名を適当過ぎると笑うフラッシュに対し、
「『閃光のフラッシュ』だって」
「骨折が折れたみたいな名前で」
「変だと思うけど……」
ごもっとも。
ちなみに閃光のフラッシュというヒーロー名は、元々彼が忍者の里でつけられたコードネームを、そのままヒーロー協会に自己申告したもの。
つまり本人もそれが変だとは思っていないということですね。
忍者の里で育ったものは皆同じように意味の被った言葉を繋げたコードネームで呼ばれており、フラッシュの同期でもある音速のソニックは、ジェノスから「頭痛が痛い」みたいな名前だとツッコまれていました。
「ワンパンマン」閃光のフラッシュの強さ(強い・強すぎ?)
S級ヒーロー最速、S級でもトップクラスの実力者(その必殺技)
閃光のフラッシュはその圧倒的な速度を武器に戦う忍者ヒーローです。
忍者ではあるものの忍術みたいなものは使わず、体術と刀のみで戦うストロングスタイルですね。
その速度はS級内でも突出しており、超能力者であるタツマキを除けばフラッシュを捉えることは極めて困難です。
S級内で強さの序列をつけるなら、タツマキがぶっちぎりの1位で、その後に力のクロビカリ、技のシルバーファング、速度のフラッシュが同率(互いに決着がつかない千日手)で並ぶイメージでしょうか。
フラッシュは速いには速いのですが攻撃力はそれほど高くないため、耐久力の高い相手には決め手に欠くという弱点があります。
ちなみに、作中でフラッシュは様々な技を使っていますが、ここではその技名を記すのみにとどめておきます。
絶技・閃光斬
絶技・閃光脚
絶技・閃光拳
重閃斬
龍突脚
流影脚
風刃脚
独楽滑り
落葉乱れ打ち
晴嵐拳
霧包
隕月掌
波濤風刃脚
裂空散閃斬
……まあ、色々名前は有りますけど、要は速く斬ったり蹴ったり殴ったり、偶に分身したりカマイタチを飛ばしたりするぐらいです。
作中では災害レベル「竜」を二体同時撃破
災害レベル「竜」(5段階で上から2番目)の怪人は、S級ヒーローの中でも上位の実力者しか倒せないとされていますが、閃光のフラッシュはそれを二体同時に撃破するという偉業を成し遂げています。
フラッシュが倒したのは疾風のウィンド、業火のフレイム。
フラッシュたちと同じ忍者の里の出身者で、黄金の37期と呼ばれる世代のツートップです。
彼らは自分たちの後輩であるフラッシュが起こした「終わりの44期事件」(詳細は後述)を理由にフラッシュの命を狙っていました。
ウィンドとフレイムは怪人細胞を食べて怪人化しており、人間形態では災害レベル「鬼」でしたが、怪人形態では災害レベル「竜」に脅威度が上昇、フラッシュとも互角の速度を発揮して彼を苦しめます。
この二人は肉体スペックで言えばフラッシュをも上回っていたでしょうが、フラッシュはわざと隙を見せて二人の猛攻を誘い、動きが止まった隙にカウンターで二人同時にその胴体を両断したのです。
敵との相性が良かったというのもあるでしょうが、他のS級ヒーローたちが災害レベル「竜」の怪人たちに圧倒される中での戦果だったため、フラッシュの強さが一層際立っていました。
「ワンパンマン」閃光のフラッシュと忍者の里(音速のソニック)
忍者の里を抜けた過去と音速のソニックとの因縁
閃光のフラッシュと音速のソニックはともに忍者の里で育った同期生(44期生)。
忍者の里というのは7歳以下の孤児を集め、10年以上かけて訓練を施し、一流の暗殺者を裏社会に出荷する工場のような施設です。
フラッシュもソニックも、そんな忍者の里の在り方に疑問を抱いており、ソニックは自らがトップに立つことで組織を変えようと考え、フラッシュにその夢を語っていました。
しかしフラッシュは忍者の里そのものを害悪と考えていたのです。
フラッシュは卒業試験に併せて関係者や同期生を惨殺し、里を壊滅状態に追いやりました。
この事件は後に「終わりの44期事件」と呼ばれています。
この時フラッシュはソニックにだけは手心を加え、毒によって楽に殺してやろうとしたのですが、訓練で毒に耐性のあったソニックは結局生き延びてしまいました。
フラッシュによって里を変えるという目標を見失ったソニックは、外の世界で暗殺者に身をやつすしかなくなってしまったのです。
原作版では忍者の里の「あの御方」と直接対決するかと思いきや……(ネタバレ注意)
原作版ではガロウ編終了後、忍者の里の卒業生が集い、暗殺者集団「忍天堂」としてその活動を開始しています。
フラッシュとソニックは裏切り者として彼らから命を狙われ、一時的に手を組み反撃に打って出ます。
忍天堂が動き出したのは、里の創始者であり最強の忍者と呼ばれた男の復活が影響していました。
その男はただ「あの御方」とだけ呼ばれており、彼は15年前にブラストと戦って意識を失い、ずっとカプセル内で休眠状態に入っていました。
「あの御方」は部下たちがフラッシュとソニックを仕留めてくるのを待っていたのですが……そこに運悪くやってきたのはサイタマ先生。
フラッシュとソニックが本拠地にやってきた時には、憐れ「あの御方」は戦闘描写もなくサイタマ先生に倒され、持っていた妖刀や巻物を剝ぎ取られてしまっていたのです。
尻すぼみな結末でしたが、妖刀は一本ずつフラッシュとソニックの手に渡り、またフラッシュは秘伝の巻物を入手したことで、更にその実力を増したのでした(めでたしめでたし?)。
「あのお方」の名前は「虚空のヴォイド」(村田版)
村田リメイク版では「あのお方」の名前が「虚空のヴォイド」であったことが判明。
かつてブラストと共に「カミ」のキューブを探索した相棒であり、「カミ」が潜伏する次元に通じるゲート「天の岩戸」を空ける唯一の能力者でした。
が、「カミ」によって怪人化してしまい、ブラストとの戦いに敗れて休眠状態に入ることに。
ブラストは彼を人間に戻す手段を探しているようでしたが……
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