今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、東隊の前ツノ担当・楽しさ重視「小荒井 登(こあらい のぼる)」について解説します。
小荒井登はボーダー最高の戦術家・東春秋の下で教えを受ける若手アタッカー。
初登場だった大規模侵攻編では、新型トリオン兵に食べられそうになるという残念な姿をさらしたにも関わらず、その後も一切委縮することのない強メンタルを持つ逸材です。
本記事では皆から「コアラ」と呼ばれ愛される愉快な男のプロフィールや強さ、彼が所属する第三期東隊結成秘話などを中心に深掘りしていこうと思います。
ワールドトリガー、小荒井登のプロフィール(声優含む)
東隊のお調子者枠、前頭部のハネ髪は入念なセット(前髪は下ろした方が……)
ボジション | アタッカー(B級部隊 東隊所属) |
年齢 | 16歳 |
誕生日 | 4月24日 |
身長 | 165cm |
血液型 | O型 |
星座 | ねこ座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | サッカー、唐揚げ |
声優 | 浅利遼太 |
小荒井登はB級東隊に所属する若手アタッカー。
オペレータ―の人見摩子を始めとした一部の年上メンバーからは「コアラ」の愛称で親しまれています。
外見は前髪を角のように尖らせたやんちゃな雰囲気の少年で、性格も見た目通り活発でお調子者。
ちなみに前髪のハネは入念なセットによるものです。
とは言え、遠征選抜試験で見せた前髪を下ろした姿を見ると、あっちの方がかわいい感じで人気出そうな気がしますね。
東隊では慎重派の奥寺とコンビを組んでおり、性格は真逆でしばしば意見を衝突させていますが、いざ戦いとなれば息の合ったコンビで敵を追い詰めていきます。
ちなみに奥寺とはボーダー入隊前からの友人でサッカーが共通の趣味。
食われかけても楽しさ重視、強メンタルを持った逸材
小荒井の初登場はアフトクラトルによる大規模侵攻編。
小荒井たち東隊はトリガー使いの捕獲を目的とした新型トリオン兵ラービットと最初に接敵した部隊の一つで、小荒井はラービットに手も足も出ず捕まり、食べられる(キューブ化され捕獲される)直前までいっています。
寸でのところで東の狙撃により緊急脱出し難を逃れていますが、あと一歩遅ければ諏訪や木虎のように捕獲されていたでしょう。
そんな恐怖体験をした小荒井。
普通であれば何らか委縮したり行動が慎重になったりするものですが、その後もお気楽で楽しさ重視な行動方針に変化はなく、作者からは「強メンタルを持った逸材」とよく分からん評価を下されていました。
その分、相棒の奥寺がしっかり学習し、より慎重になったのでバランスは取れているようですが……
ワールドトリガー、小荒井登の強さ
実力的にはマスタークラス手前だが、奥寺とのコンビはエース級
トリオン | 4 |
攻撃 | 7 |
防御・援護 | 6 |
機動 | 8 |
技術 | 6 |
射程 | 2→? |
指揮 | 2 |
特殊戦術 | 2 |
合計 | 37→? |
これが小荒井登のパラメーターです。
機動力に長けた攻撃重視のオーソドックスなアタッカーで、トリオン量は低めですね。
個人ポイントでいくと弧月が7200点台とマスタークラス(上級者と見做される8000点以上の個人ポイントを持つ隊員に対する称号)手前で、個人技ではまだまだ未熟。
しかし奥寺とのコンビは風間隊に次ぐレベルと評価されており、二人セットなら十分ジャイアントキリングを狙えるだけの能力を有しています。
B級ランク戦ラウンド7までは、東の育成方針でアタッカーとしての連携を中心にやっていましたが、ラウンド8からは弾丸トリガーを解禁。
どういった弾丸トリガーを装備したかは不明(ハウンド(誘導弾)を持ちたいと希望してはいた)ですが、射程や戦術の幅が大きく広がったことは確かです。
……ただ、小荒井はトリオン量が低いので、装備できるトリガーにも制限があり、劇的な成長が見込めるかというと微妙なところなんですよね。
東塾では珍しい柔軟な発想を好むギャンブラー
東春秋率いる東隊は人材育成を目的とした特殊な立ち位置の部隊で、小荒井たちと部隊を組む以前にも東は少なくとも二度、そうした部隊を組んでいます。
通称「東塾」。
東本人があまり博打のような戦い方を好まないため、その教え子たちも比較的堅実な戦法を取ることが多いのですが、面白さを重視する小荒井の戦術はそうした枠に囚われません。
といっても意味なく面白い方を選ぶわけではなく、自力勝負で勝ち目の薄い強敵相手には、運の要素も絡めて勝負にでるというだけ。
B級ランク戦ラウンド4では天候設定を「雪」にし、屋外の移動を制限して屋内戦に持ち込み、東の壁抜き狙撃で仕留めるといった大胆な戦術で主導権を握っていました。
また東の教え子らしく、しっかりと相手の戦術レベルを頭に入れて戦術を組んでいますし、細かく敵オペレータ―の処理能力に負荷をかけるなど、本人たちの基本的な戦術レベルも高いんですよね。
ワールドトリガー、小荒井登と第三期東隊(結成秘話)
ボーダーには人見と奥寺につられて入隊
小荒井がボーダーに入隊したのは、現東隊のオペレータ―である人見摩子がボーダーに入隊したことがきっかけです。
人見は小荒井と奥寺にとっては幼馴染のお姉さんであり、小荒井たちは彼女にくっついてボーダーに入隊することを決めました。
積極的な小荒井の入隊理由が「他人」というのも意外な気がしますが、知り合いが二人もボーダーに入ると聞いて思わずつられたんでしょうね。
ちなみに、奥寺は人見に片思いしており、彼がボーダーに入ったのは必然です(そして奥寺の想いを小荒井は気づいていない)。
招聘にあたり1時間以上東さんの足に縋りついて嘆願した逸材
ボーダーには他人につられて入った小荒井ですが、入隊してからは彼の積極性が光っています。
B級昇格後、幼馴染の奥寺、人見と部隊を組むことにした小荒井。
しかし楽しさを重視する小荒井は、自分たちの部隊に東春秋を招聘することを決断します。
そう、元A級1位部隊隊長であり、ボーダー最初の狙撃手であり、ボーダー最高の戦術家である東春秋を。
普通であれば東が入ってくれるはずがありませんが、小荒井は招聘にあたって1時間以上東の足に縋りついて懇願、見事に東を勝ち取ったのです。
ちなみに、このことに関しファンの間では、小荒井のことを手段を選ばないズルい奴だとする評価もありますが、東はあくまで小荒井たちの師匠のような立ち位置なので、東が一人で無双して上位に行くようなことはありません。
小荒井たちは、十分現在の地位(B級上位)に相応しい実力を有しています。
自分たちの実力が不足しているのに元S級隊員や敵国の捕虜をB級部隊に引き込んでA級に上がろうとしたオッサムと同レベルでズルいと揶揄されるのは、流石にいかがなものかと……
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