今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、東隊の後ろツノ担当慎重派アタッカー「奥寺 常幸(おくでら つねゆき)」について解説します。
奥寺常幸は現東隊の一員として東春秋の薫陶を受ける若手アタッカー。
作中では「慎重派」「成長途上」といった印象が先行していますが、そのボーダー隊員としての能力は現時点でもかなり優秀な若手有望株です。
本記事では奥寺の実力と成長、人見摩子への恋心などを中心に、そのキャラクターを深掘りしてまりいます。
ワールドトリガー、奥寺常幸のプロフィール(声優含む)
東隊の慎重派アタッカー、後頭部のハネ髪(ツノ)は寝ぐせ
ボジション | アタッカー(B級部隊 東隊所属) |
年齢 | 16歳 |
誕生日 | 5月20日 |
身長 | 167cm |
血液型 | A型 |
星座 | ねこ座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | サッカー、ラーメン |
声優 | 小川慎太郎 |
奥寺常幸はB級東隊に所属する若手アタッカー。
ツノのように後ろにピンとハネた寝ぐせが特徴の少年です。
初登場はコミックス6巻(44話)の大規模侵攻編ですが、その際はアフトクラトルの新型トリオン兵ラービットに最初に吹っ飛ばされるというほろ苦いデビューを飾りました(一応、その後も生存して戦闘を継続してはいました)。
その為、本格的な登場はB級ランク戦ラウンド4からになりますね。
性格は元々落ち着いていましたが、大規模侵攻でラービットに吹っ飛ばされて以降、さらに慎重になった、ある意味学習能力の高い逸材。
同じ東隊で活発な性格の小荒井登とは意見が衝突しがちですが、ボーダー内でも息の合った名コンビとして知られています。
ちなみに普通校である三門市立第一高等学校に通っており、同じクラス(1ーB)の時枝や烏丸とは落ち着いた者同士仲が良いようです。
第三期東塾(現東隊)での薫陶と成長
奥寺たちが所属する東隊はボーダー内でも少し特殊な立ち位置の部隊です。
というのも、隊長を務める東春秋はかつて別の隊員たちを率いてA級1位部隊にまで登り詰めた実力者。
現在でもボーダーで右に出る者のいない戦術家、指揮官として組織全体から一目置かれている傑物なのです。
本来であればB級にいるような人材ではないのですが、彼は組織の人材育成を図るため、敢えて様々な隊員たちと部隊を組んでいます。
過去の例を見ると、東に師事した第一期東隊は二宮、加古、三輪(と多分月見も)、第二期東隊は片桐、一条、結束と、ボーダーの第一線で活躍するそうそうたるメンバーが揃っていますね。
現東隊は(恐らく)その三期目。
単純にランク戦で上を目指すだけなら、東がその気になればいくらでもやりようはあるのでしょうが、東隊では奥寺と小荒井の育成にその主眼が置かれています。
つまり奥寺たちは、彼らが成長を図る上で、ボーダーで最も恵まれた環境にある隊員たちと言えるでしょう。
ワールドトリガー、奥寺常幸の強さ
単独ではそれほど強くないが、小荒井との連携は風間隊に次ぐレベル
トリオン | 5 |
攻撃 | 6 |
防御・援護 | 6 |
機動 | 8 |
技術 | 7 |
射程 | 2→? |
指揮 | 3 |
特殊戦術 | 2 |
合計 | 39→? |
これが奥寺常幸のパラメーターです。
刀型のブレードトリガー「弧月」とジャンプ台を作る「グラスホッパー」を使いこなす典型的な機動型アタッカーですが、彼は単独ではそれほど強くありません。
個人ポイントも「7,188」と、上級者の壁と言われる「8,000(マスタークラス)」には一歩及ばず、B級上位部隊の中では弱いとまでは言いませんが、凡庸と言わざるを得ないでしょうね。
しかし相棒である小荒井との接近戦での連携は非常にレベルが高く、A級3位部隊を率いる風間さんに「風間隊に次ぐ」と言わしめたほどで、二人で組めば格上も倒せる使い手へと変貌します。
これに加えて、奥寺と小荒井が囮となってスナイパーの東が仕留めるというスタイルが現東隊の基本戦術となっています。
また、東隊の育成方針として、ある程度実力・判断力が身に付くまではサブトリガーの使用は制限されていましたが、B級ランク戦ラウンド7後にはその制限も解禁。
B級ランク戦ラウンド8では弾丸トリガーをセットした奥寺が敵エース影浦の注意を引き、東との連携で撃破するなど、着実に個人としての実力も向上しているようです。
東春秋の教え子らしく、ランク戦での戦術行動は極めて的確で狡猾
奥寺たちを見ていて感心するのが、ランク戦での戦術行動が極めて的確で誤りがほとんどない点です。
ラウンド4では囮となって東の得点をアシストしただけでなく、格上である空閑や影浦との乱戦でもログで敵の戦い方をしっかり研究し、しっかり渡り合っていました。
最終的には爆撃で連携が崩れ、倒されてしまいましたが、駒としては十分以上に役割を果たせていたと言えるでしょう。
ラウンド7ではその行動に狡猾さが増しており、バッグワームを使ってレーダー上から姿を消してオペレータ―の処理能力に負担をかけ、宇佐美のアラートミスを誘っていました。
また、鈴鳴第一の暗視戦術によって戦場が暗闇に包まれた際には、即座にブレードトリガーを鞘に納め、トリガーの光で敵の的になることを避けています(三雲はそれに気づかず的になってましたね)。
単純に強い弱いではなく、兵士として戦術レベルが高く、戦い方が巧い。
ワールドトリガーでの戦いの奥深さを体現している隊員の一人と言えるでしょう。
ワールドトリガー、奥寺常幸と人見摩子
近所のお姉さん、人見摩子への密かな憧れ
奥寺はコミックス14巻カバー裏のキャラクター紹介で、同じ東隊のオペレータ―を務める人見摩子に密かに想いを寄せていることが明かされています。
人見とは家がご近所で、幼い頃からの知り合いだったようです。
本編では今のところ、そうした人見への想いを感じさせるやり取りは全くなく、相棒である小荒井にさえ気づかせていない慎重派。
とは言え、恋愛で慎重派に意味があるのか。
作者からも「踏み出せ、奥手な奥寺」と煽られていましたが、恐らく作中で奥寺が一歩踏み出す姿が描かれることはないでしょう。
実はボーダーにも人見にくっついて入隊した模様
実は奥寺と小荒井がボーダーに入隊した切っ掛けも人見摩子。
人見は4年半前の第一次ネイバー侵攻で自分を助けるために祖父が命を落としており、命を救われた身として何ができるか考えた結果、ボーダーに入隊した真面目な女性。
そこに元々人見と知り合いだった奥寺と小荒井がおまけでくっついてきた感じなのだそうです。
その際の詳しい経緯は不明ですが、この時ばかりは慎重派の奥寺が一歩踏み出したんでしょうかね……
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