今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、作者から「本物の悪」と評された男「別役 太一(べつやく たいち)」について解説します。
別役太一はどんな時でも元気いっぱい、鈴鳴支部のマスコット的なキャラクター。
ちょっとお調子者でドジっ子なところも魅力の一つ……かと思いきや、ボーダー内でも爆弾扱いされているとんでもない少年だったのです。
本記事では別役太一の基本プロフィールやその強さ、本物の悪と呼ばれる所以を中心に語っていこうと思います。
ワールドトリガー、別役太一のプロフィール(声優含む)
悪気なく周囲に壊滅的な被害をもたらす本物の悪(真の悪・帽子)
ボジション | スナイパー(B級部隊 鈴鳴第一所属) |
年齢 | 16歳 |
誕生日 | 11月27日 |
身長 | 168cm |
血液型 | B型 |
星座 | くじら座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | ナポリタン、トマト系、ジオラマ作り |
声優 | 増尾興佑 → 草野太一 |
別役太一はB級部隊鈴鳴第一に所属するスナイパー。
初登場は大規模侵攻編ですが、その際はあっさり敵に倒されて退場しており、本格的な登場はB級ランク戦ラウンド3からになります。
外見は耳当て付きの帽子がトレードマークの明るい雰囲気の少年。
ちなみにこの帽子は、陽太郎(5歳児)のヘルメットを見た来馬隊長が、ドジっ子の太一を心配して買い与えたものだそうです。
性格は常に明るく前向きですが、とにかく落ち着きがなくそそっかしいドジっ子。
本人的には一切悪気はないのですが、その行動によって周囲に壊滅的な被害をもたらすことが多々あります。
また実はそれほどメンタルは強くなく、日頃優しい人間に囲まれているからか、凹むと一気に陰キャへ変貌することも。
ちなみに見た目通り学業成績は壊滅的です(17歳組の仁礼、米屋よりはマシですが、16歳組の中ではドンケツ)。
仏の心を持つ来馬を心から尊敬
別役太一は同じ鈴鳴支部のメンバーである来馬と村上のことを尊敬しています。
この二人は色々とやらかす別役を笑って許せる度量の持ち主ですから、安心して懐いているんでしょうね(オペレーターの今結花は普通に怒るのでちょっと怖がってる)。
特に隊長の来馬は大切にしていたアクアリウムを別役が台無しにした際も(詳細は後述)、血涙を流しながらも彼を許すなど、まさに仏。
また、来馬隊長が一番好きなカップ麺はトマト味なのですが、別役の好物でもあるため彼に譲って自分では食べないそうです。
これだけ甘やかされたら、そら忠誠心も天元突破するでしょうね。
ワールドトリガー、別役太一の強さ
実はスカウト組、まだ経験不足だがセンスは高い?
トリオン | 5 |
攻撃 | 6 |
防御・援護 | 4 |
機動 | 5 |
技術 | 7 |
射程 | 7 |
指揮 | 2 |
特殊戦術 | 2 |
合計 | 38 |
これが別役太一のパラメーターです。
数値だけ見るとB級隊員の中ではかなり下位の方で、特に能力が判明しているスナイパーの中では総合力で最下位。
年下の日浦茜と比べても明らかに劣っています。
戦闘スタイルは3種類のスナイパーライフルを使い分けるスタンダードなスナイパーですが、来馬と連携して動くことが多いため取り回し重視のライトニングを使うことが多いですね。
個人としての戦績は特に見るところが無く、正直どうしてこいつがB級中位~上位の部隊に、と首を傾げてしまいます。
しかしこの別役太一、実はわざわざ県外からスカウトされて入隊した隊員の一人。
何らかの才能やセンスを見込まれて入隊したことは間違いありません。
実際、ボーダー内ではまだ入隊後1年ちょっととかなりの若手で(村上や木虎、絵馬の同期)、経験不足であることを考慮すれば、それなりに優秀な能力と言えなくもないでしょう。
ただ、他のスカウト組の優秀さを見ると(村上、今、太刀川隊の国近、生駒隊など)、「わざわざスカウトするほどか?」「こいつをスカウトした奴は何を考えてたんだ?」という感想は拭えませんが。
ランク戦で見せた暗視戦術など、柔軟な発想が光る(こっそりエスクード装備)
別役太一は個人技こそ未熟ですが、その咄嗟の判断力や柔軟な発想には光るものがあります。
B級ランク戦ラウンド3では、那須との射撃戦の最中、弾速の僅かな違いからバイパー(変化弾)とトマホーク(変化炸裂弾)を見極め、咄嗟に来馬隊長を庇っていました。
結果的に別役はやられてしまいましたが、彼が庇わなければ来馬隊長も倒されてしまっていたでしょう。
またB級ランク戦ラウンド7では、「市街地D(巨大ショッピングモールが主戦場となるマップ)」と「夜」という環境を利用した作戦を立案。
電源のON・OFFを利用した暗視戦術によって対戦相手の意表を突き、影浦隊の影浦に深手を負わせ優位を取ることに成功しています。
また、この時こっそり狙撃手対策としてトリガーに「エスクード」を追加していた点も、抜け目がなくて高評価でしたね。
残念ながら試合そのものは相手に上手く対応され敗北してしまいましたが、鈴鳴第一はどんな戦術をとってくるか分からないと思わせることができた点は、今後のランク戦で大いに活きてくるでしょう。
ワールドトリガー、別役太一が本物の悪と呼ばれる理由
本人的には「良かれと思って」やっている(カップ麺、アクアリウム)
別役太一は葦原先生から「本物の悪」と評されていますが、その理由として彼に一切悪気がないことが挙げられます。
別役太一は基本的には善人で、本人的にはいつも「良かれと思って」行動しています。
例えば彼は、敬愛する来馬隊長の役に立とうといつも率先して動き、昼食時になれば彼のためにカップ麺を準備しようとします。
後輩として、部下として、実に模範的な心構えですよね?
ただ、ドジっ子な彼はその結果としてカップ麺を台無しにしてしまうだけなのです。
これでは優しい来馬隊長は怒れません。
また、来馬隊長はアクアリウムが趣味で、そこにはかなりの労力を投下して大切にしていました。
しかし別役は、そんな大切なアクアリウムを勝手にいじってしまい、全熱帯魚を白ゆで状態にして壊滅させてしまいます。
しかし別役には全く悪気がありません。
だから来馬隊長は、血涙を流しながらも彼を許しました。
おお別役太一、これほど邪悪な存在がこの世にあるでしょうか。
A級からも爆弾扱い、オペに毒を盛ろうとするなど発想がおかしい
遠征選抜試験の事前評価でも分かるように、別役太一が何をやらかすか分からない問題児だというのはボーダー内での共通認識。
A級隊員からも爆弾扱いされていました。
作中では描かれていませんが、恐らくは鈴鳴支部のメンバー以外に対してもかなりの被害をもたらしてきたのでしょう。
また、ドジっ子という点をさて置いても、根本的に彼は発想がおかしいです。
ランク戦の新戦術を考える際、「自分たちだけが他の部隊より有利を取れる方法を探る」というテーマに対し、
「よそんとこのオペレータ―に毒を盛る」
と即座に外道な手段を思い浮かべていました(ちなみに、想像の中でも影浦隊の仁礼だけは毒饅頭を美味しそうに食べてノーダメージでした)。
これで悪気がないとか、余計に質が悪いよなぁ……(だからこその「本物の悪」か)
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