今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、謎に満ちたS級1位ヒーロー「ブラスト」について解説したいと思います。
ブラストはS級1位ヒーローでありながら、自由意思(趣味)でのみヒーロー活動を行っており、ヒーロー協会でさえその動向を把握できていない正体不明の男。
どことなくサイタマに通じるものがあり、その能力とあいまってサイタマの未来の姿なのではなどと噂されたこともあります。
本記事ではそんなブラストの強さや過去、彼が敵対していると思われる「神」の存在などを中心に、その正体を考察していきたいと思います。
「ワンパンマン」ブラストのプロフィール
基本プロフィール(年齢、身長、体重、ランキング)
年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
好きなもの | 不明 |
嫌いなもの | 不明 |
趣味 | 不明 |
ヒーローネーム | ブラスト(本名の可能性もある) |
ランキング | S級1位 |
声優 | ー |
ブラストはヒーロー協会に所属するS級1位のトップヒーローです。
しかし、他のヒーローたちとは異なり協会から依頼を受けて動くことはなく、協会上層部でさえその動向を把握していない謎に満ちた人物。
その為、同じS級ヒーロー達でもブラストに会ったことがある者は限られ、永らく本編でも未登場のままとなっていました。
ヒーロー協会上層部からは半ば引退状態にあると見做されていますが、実はそこには、ある存在との戦いに他の者を巻き込むまいとするブラストの想いがあったのです(後述)。
原作版に先駆けてリメイク版でご本人が登場(登場話)
タツマキらの過去回想には登場していましたが、現在の姿は永らく不明となっていたブラスト。
しかし原作版に先駆け、リメイク版184話ではブラスト本人がついに登場しています。
外見は傷だらけのヒーロースーツとサングラスを身に纏った、短髪にがっしりした体格の壮年の男性。
怪人協会編の最中の出来事でしたが、ブラストもまた何らかの事件を追っていた様で、自分の要件を済ませると、能力を使ってすぐに姿を消しています。
更にその後、201話でタツマキのピンチを察して再登場しますが、この時もタツマキの無事を確認するとすぐに去っていきました。
仲間たちと共に何者かと戦っていることだけは判明しましたが、その詳細は未だ不明のままとなっています。
「ワンパンマン」ブラストの強さ(能力・技)
S級1位ヒーローであるブラストの強さや能力に関しては、今のところ断片的にしか分かっていません。
判明している情報を列挙すると、
・災害レベル「竜」のムカデ長老と交戦し、瀕死の重傷を負わせ撤退させる。
・忍者の里(ソニック、フラッシュの育った場所)を襲撃し「あの御方」を意識不明に追い込む。
・閃光のフラッシュの目にも止まらぬ速度で彼の背後を取る。
・覚醒ガロウの攻撃を押され気味とはいえ捌いていた。
このことから考えると、強さ的にはムカデ長老たちを瞬殺したサイタマには劣りますが、他のS級ヒーローよりは圧倒的に上。
辛うじてタツマキなら対抗できそうかな、といったレベルでしょうか。
また、本人曰く「宇宙の真理を操る者」らしく、
・時空間を繋げるゲートを開くことができる。
・タツマキに触れ、その記憶(フブキの存在)を読み取ったような描写がある。
特に時空間を繋げるゲート能力が応用が効いて便利そうですね。
具体的に作中で使用した技は次の通り。
次元砲(ディメンションキャノン)
両拳を合わせることで黒いエネルギー塊を生み出し、触れた者を強制転送する。
重力拳(グラビティナックル)
拳に重力と思しき黒いエネルギーを纏わせたパンチ。
「ワンパンマン」ブラストと登場人物との過去
タツマキ(182話)
ブラストは本編の18年前、とある研究施設にいたタツマキと出会っています。
研究施設で合成獣のサンプルが暴走し、研究員たちに見捨てられるタツマキ。
それを救ったのが当時のブラストでした。
ブラストはタツマキになぜ超能力を使わなかったのかと問い、タツマキが力を抑えていればお払い箱になって施設から出られると考えていたことを指摘します。
過酷な境遇に心が摩耗していたタツマキに、ブラストは二つのことを伝えます。
一つは、
「君を必要とする人はいる」
「家族を守ってあげなさい」
そしてもう一つは、大きすぎる力を持つ者の心得。
「いざという時に誰かが助けてくれるとは思ってはいけない」
この心得は呪いのようにタツマキの心を縛りますが、同時に後述する「神」の誘惑から彼女を救ってくれることになります。
アマイマスク(180話)
リメイク版では、ブラストがアマイマスクの過去にも関与していたことが判明しています。
回想シーンでは絶望して膝をつくアマイマスクに対し、
「もう大丈夫だ」
と声をかけるブラストの姿が。
ただ、それを思い出したアマイマスクは顔を歪めて頭を地面に叩きつけていましたから、これは彼にとって屈辱の記憶だったようです。
忍者の里(音速のソニック・閃光のフラッシュ、239話~)
ブラストは本編15年前にブラストが音速のソニック、閃光のフラッシュが育った忍者の里を襲撃し、里を壊滅状態に追いやったことが判明しています。
元々忍者の里は暗殺者の養成施設でしたから、ヒーローに滅ぼされる理由はいくらでもありました。
ただ、原作版では趣味でヒーロー活動をしていたブラストが何故わざわざ、という疑問は残されたままに。
リメイク版では忍者の里の長である「あのお方」の名前が「虚空のヴォイド」で、かつてのブラストの相棒であったことが判明。
虚空のヴォイドは「神」に怪人化されてしまい、ブラストと敵対してしまったようです。
虚空のヴォイドの能力は「神」の潜伏先に向かうためには必須のものだったらしく、ブラストは今でも彼を人間に戻す方法を探しています。
「ワンパンマン」ブラストの正体(神・仲間の存在)
ブラストの目的は黒いキューブの回収
ブラストは黒いキューブの回収を目的としています。
「このキューブは通信機みたいなもんでな」
「触れると空間がねじれ」
「ヤツとの交信が可能になる」
「私は趣味であちこちにバラまかれてる」
「コイツを収集してるんだ」
黒いキューブを通じて語り掛けてくる何者かは、強大な力を与えてやると近くにいる者を誘惑し、取引を持ち掛けてきます。
ブラストはその何者かと敵対しており、人々がその誘惑に乗ることを防ぐためにキューブを回収しているようです。
タツマキの過去回想に登場した際も、その手の中には黒いキューブが収められていました(研究所で合成獣が暴走したのも、あるいはそのキューブの影響だったのかもしれませんね)。
218話で判明したことですが、実はブラストは20年来ずっと「神」と戦い続け、キューブを回収し続けてきたそうです。
しかし2年前、ムカデ長老との交戦中に「神」から力の取引を持ち掛けられ、それを拒絶。
その後、ブラストは他のヒーローや職員たちは「神」の存在を認識していない方が狙われるリスクが減るだろうと判断し、行方をくらましたという体にしてヒーロー協会から距離を取ったそうです。
ヒーロー協会内でそのことを認識していたのは幹部のシッチのみでした。
敵対する「神」とブラストとともに戦う仲間の存在(ボロス?)
ブラストと敵対する何者かとの取引に応じた一例が、怪人協会の幹部の一人・ホームレス帝。
ホームレス帝は災害レベル「竜」(5段階で上から2番目)の強敵ですが、元々は社会からドロップアウトした単なるホームレスに過ぎませんでした。
そんな彼を災害レベル「竜」の怪人としてしまったのですから、その力を与えた者の凄まじさたるや……
ホームレス帝はその存在を「神」と呼んでいました。
「神」がいかなる存在か、その全容は未だ謎に包まれています。
ホームレス帝は月の裏側に、タツマキはその誘惑の幻の中に樹木が無数に絡み合ったような不気味な無貌のヒトガタを垣間見ていました。
恐らくは最上位にあたる災害レベル「神」。
ブラストはそんな存在と今も人知れず戦い続けているようです。
しかし、ブラストは決して一人で戦っているわけではなく、彼が開いたゲートの向こう側には仲間と思われる幾人もの影が(201話)。
しかもその中には、サイタマ先生とも戦いっぽいことができた、あのボロスに似た姿を持つ存在がいることも判明しています(209話)。
また話しぶりからすると、複数の宇宙人がブラストの仲間に加わっているようです。
また仲間とは別に「相棒」と呼ばれる存在もいて、描写を見ると忍者っぽい姿をしていました(218話・忍者の里と何か関係がある?)。
サイタマ先生とガロウのマジシリーズの殴り合いの余波で地球が壊滅しそうになりますが、ブラストと仲間たちが二人を木星近くまで飛ばして地球壊滅を回避していました(212話)。
果たしてブラストの仲間たちの全容はいかなるものなのか。
ブラストの時空を超える能力を考えれば、星や次元、時間を超えた一大ストーリーが繰り広げられている気がしますね。
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